【新日本プロレス】さらなる混沌、バレットクラブ内部抗争

年明け早々にユニット内部での抗争が勃発した、新日本プロレスのヒール軍団「バレットクラブ」。
リーダーであるケニー・オメガとリーダーになりたいCodyさんとの覇権争いは、1月札幌でのケニーUS王座陥落を機に表面化し、大規模な内戦に発展してしまいました。
この内部抗争、いつ終わるんだ?
ぜんぜん終わる気配がねえ。
というよりも新日本プロレスさんが内紛を助長していてバレットクラブのみなさんが可哀想なんですが。
直接対決するも火に油を注いだだけ
このたび、4・7に開催されたROH興行「Supercard of Honor XII」にて、ケニー・オメガ VS Codyのスペシャルシングルマッチが行われました。
内紛の中心人物である2人の直接対決ということで、俺なんかは天性の楽天家なので「この紛争も決着するんじゃないか」などとノーテンキに考えておりましたが、まーーーーったくそんなことは無かったみたいです。
結果はCodyさんの勝利でしたが、何やら波乱の試合だったようでヤングバックスが乱入するなどして事態はより深刻になったっぽい。
つーことは当然、この先も抗争はつづく。
で、来る5・3「レスリングどんたく2018」では、ここぞとばかりにROH大会での対戦相手を入れ替えた形のシングルマッチが行われます。
飯伏幸太 VS Cody
ケニー・オメガ VS ハングマン・ペイジ
さらに
NEVER無差別級6人タッグ王座戦
GOD&バッドラック・ファレ組 VS ヤングバックス&マーティ・スカル組
6人タッグに至っては王座戦と言うよりは、おあつらえ向きの戦場を与えられたような感じになっており、新日本プロレスが「もっとやれ!」状態で抗争を煽っているのが明白。
純粋なユニット抗争と違い、バレットクラブの内紛には「哀しみ」が漂っているので、「楽しみ」な気持ちと一緒に「切ない」気持ちが同居してしまう。
これがファンとしてはとても複雑なんですね。
まあ、選手自体の心境はもっと複雑だろうけど。
ユニット対決の後のGODの脱力っぷり(笑)
バレットクラブ分裂へのストーリー
バレットクラブは、プリンス・デヴィッドさんによって設立され、野望を抱く数々の外国人選手たちを巻き込んで膨れ上がった大人気ユニットです。
デヴィッド、AJスタイルズ、そしてケニー・オメガと、リーダーが続々変わっていくという憂き目に合いつつも、長くファンに支持され続けているのは、やはりリーダーとなる人間がとても魅力的だからなんだと思います。
特に3代目リーダーのケニー・オメガさんは、プロレスの巧さやパフォーマンス力の高さはもちろん、人間的な魅力に溢れていてとても好感をもてる。
新日本プロレスを愛していることが伝わるコメント、ユーモアをまじえた言動も楽しい。
ヒールであってヒールではない、ダークヒーローのようなキャラが大人気となりました。
バレットクラブが海外で爆発的な人気となったのもケニー・オメガさんの功績が大きいでしょう。
ケニーさんの人気&実績にともない、ユニットも活気づいてオリジナルメンバーのタマ&ファレ、高橋裕二郎、ヤングバックスなんかも仲間として良好な関係で伸び伸びとプロレスをしていた気がします。
昨年までは。
そんな順風満帆なバレットクラブが“アメリカン・ナイトメア”Codyさんの加入により変化します。
Codyさんって本当いい顔するなあ
Codyさんが持つアメリカ優位の考え方、そしてその名門の血統が、ケニーの下にいることに対してプライドが許さないんでしょう。
そしてリーダー争いが勃発し、さらにそのタイミングでケニーの目の前には元恋人の飯伏幸太が現れる。
この少女マンガみたいなストーリー展開はなんなんでしょうか。
実質、もはやリーダーはCodyなんだけどね
俺の個人的な意見として、チームのリーダーたるもの、いくらなんでもチームを差し置いて元恋人とよりを戻すなんてあり得なくないですか?
いくらCodyさんに実力とスター性があるとはいえ、ユニットのメンバーたちにはケニーへの絶対的な信頼感がありました。
実際にCodyさんのケニーへの態度に、ヤングバックスやマーティ・スカル、チェーズ・オーエンズは不快感を抱いていましたし、オリジナルメンバーのファレやタマはCodyさんを認めていませんでした。
にもかかわらず、ケニーはチームを捨てて、飯伏を取りました。
もうこれはまぎれもない事実ですよね。
ケニー、自分を責める
そんなダメなケニーの状況を、チャンスとばかりに利用して政権をぶんどったCodyさん。
ここまでうまくいくと、飯伏との再会も、ゴールデン☆ラヴァーズ復活も、実はバレットクラブを牛耳りたかったCodyさんの策略ではないか? と思わずにはいられません。
そして、Codyさんは抗争中も着々とバレットクラブの私物化計画を進行しています。
新たなロゴマーク開発。カッコイイ
“New Logo” – Being The Elite Ep. 99https://t.co/V8D1b2EcMR #BeingTheElite #BTE #TeamCody pic.twitter.com/nQuWKulCaB
— Cody Rhodes (@CodyRhodes) 2018年4月2日
ジャック・バウアー並みにチームへ謝罪
ゴールデン☆ラヴァーズはどうなる?
そんな状況でも、ケニーはゴールデン☆ラヴァーズとして充実した日々を送っています。
つーか、混乱しているバレットクラブの他のメンバーと違い、ケニーには居場所があるし、なんなら以前よりも大きな声援をもらっています。
そもそもケニーは今でもバレットクラブに未練があるんでしょうか?
無いでしょうね。
友人のヤングバックスや慕ってくれるチェーズ・オーエンズへの義理はあるかもしれませんが、バレットクラブそのものへの想いは無いように感じます。
逆に、パートナーの飯伏幸太のほうに現状への葛藤が見て取れます。
今、毎日毎日よく考えてるがなぜかBCに巻き込まれている。試合が始まったら試合を全力でしてほしい。それまでに対戦カードは決まっているのだから…
誰が誰かもわからない。それは試合の外でやってほしかった。久々に窮屈な世界だなと思った。プロレスをたくさん知ってもらいたいという夢とは遠ざかる— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2018年3月28日
ストレスたまりまくっとるやないか。
ケニーは幸せそうだが、飯伏は心の奥に不満を隠しています。
つーことは、恋愛もそうだけど、その少しの不満が溜まっていき爆発することも十分考えられます。
しかもツイートしちゃってるし←隠してない(笑)
今後もこのバレットクラブ内紛が長引けば、ゴールデン☆ラヴァーズの終焉にも繋がってくる気がするのは俺だけでしょうか?
ヘタをすると、今年のワールドタッグリーグを待たずして解散という悲劇も起こりうるのでは?
まとめ
ゴールデン☆ラヴァーズの再結成で浮かれている場合じゃない。
ケニーと飯伏の恋物語は、バレットクラブの混乱と表裏一体なのです。
相互作用で成り立っているこの状況には、何かのきっかけで一気に崩れ去ってしまうような危うさもあります。
新日本プロレスによるこの残酷な戦略が、いったいどんな結末を見せてくれるのか?
不安だけど楽しみでもある。
この複雑な心境、これもまたプロレスの醍醐味なんじゃない?って言われたら元も子も無いけど。
てなわけでまた。
Comment
まさかここまで内紛劇が長引くとは…
友情物語よりも、コーディさんの毎回の演技(仕事)っぷりに感動してしまいます。
こんなしょっぱなからケニーと飯伏のゴールデンラヴァーズへの想いの温度差が激しいのはもう悲しいというより笑えてきましたw GLがどうなるにせよ、ケニーがまたバレットクラブのリーダーに戻って…というのはしっくりこないですよね、、
どうも! 返信遅れて申し訳ありませんでした。通知に気付かず。。。
コーディさんは表情の作り方が上手いしリアクションも最高ですねw ゴールデンラヴァーズは一見お互いに幸せそうに見えて、実はもやもやしているという状況ですよね。すべてのカギを握るのはもしかしたらボーンソルジャーなのかもしれないw
どっちにしろ、飯伏とケニーにはせめて今年いっぱいはGLで夢を見させて欲しいです。