どんな映画でも面白く観てしまう元気で天真爛漫な映画ファン(俺)が、ほのぼのとした語り口で映画感想文を綴ります。

今度は戦争だ! ウサギさんVS人類の生き残りを賭けた聖戦『ピーターラビット』

2022/02/01
 
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「いやー、ウサギさんって、ほんっとにカワイイものですね。それではまた、来週の金曜ロードショーでお会いしましょう」

これは、映画評論家の水野晴郎さんが生前残した最後の言葉である。

つまり水野さんは、人類にこう言い残したかった。

 

『ピーターラビット』が凄いよと。

 

この作品を観れば、みんな大好きなウサギさんのカワイさを再確認できるだけでなく、ウサギさんが人間の言葉を理解できる賢い動物だということがわかるし、普段は可愛らしいけど怒らせたら恐ろしい存在であることも理解できる。

みんなが知らなかったウサギさんのヒミツを知ることができるというだけでも、全人類必見の映画であることは言うまでもないのだ。

 

イギリスの有名な絵本「ピーターラビット」をハリウッドで実写映画化。

などと聞くと、かわいいウサギさんと人間の心温まるファミリー映画をイメージするが、その中身はまるで逆。

さながら実写版『プライベート・ライアン』、もしくは人殺しを厭わない『ハクソー・リッジ』、主役がボンレスハムを食わない『ランボー/最後の戦場』といった感じのR15指定必至の壮絶さ。

 

要するに、ただの戦争映画だった。

 



ウサギさん、かわいすぎ問題

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『ピーターラビット』(以下:ピーラビ)の見どころはもちろん、かわいいウサギさんのビジュアルである。

勇敢で仲間想いで、知能指数が確実に俺よりも上なピーターラビットくんはもちろん、そんな兄を慕う3姉妹がとにかくカワイイ。

ウサギさんってこんなにカワイイのか!

 

小学生の頃に学校で飼育してたウサギさんを虐待して通報された経験がある俺(母親と学校に謝罪しに行った)からすれば、ウサギなんていう気色悪い動物に魅力を感じないどころか殺意しか湧かないわけだが、そんな自称サイコな俺ですら、ピーラビのウサギさんたちにこんなにも心奪われてしまうとは。

 

そうか!

 

 

CGだからだ!

 

 

わーい。CGのウサギさん最高!

(本物のウサギは絶対に無理)

 

ピーラビのCGウサギさんたちは、それぞれ可愛らしい衣裳に身を包んで、キャラごとに性格が違って、表情も多彩で、チョコチョコ歩く姿とか動きが超カワイイ。

同じ土地に住む人間の女の子ビアと仲良しなんだけど、そのビアちゃんもやっぱりカワイイ(人間の性対象として)

 

ちなみにビアちゃんは画家で、ウサギの絵(絵本のピーターラビットそのもの)を描いていたりして、原作者のビアトリクス・ポター本人がモチーフになっているところもポイント。

ウサギさんと動物たち、そして美女。すべてのキャラクターたちが魅力的で、スクリーンいっぱいにカワイイモノが溢れる感じが、俺の荒み切った心を優しく潤してくださるのだ。

 

 

でもやってることは熾烈な殺し合い

 

いくらCGでカワイらしく加工されたウサギさんとはいえ、生き抜くためには食料が必要。

ということで、ウサギさんたちの食料源ともいうべきマクレガー邸の庭の畑をめぐっての、人間との生死を賭けた死闘が始まる。

 

いやね、マジでこの縄張り争いが熾烈を極めるというか、お互いに本気で殺しにかかっていてとんでもない。

屋敷の主であるトーマス(人間)は畑内の隅々にウサギ殺害トラップを仕掛けたり、ウサギの巣にダイナマイト(!)まで仕掛ける。

対するウサギさんたちも、トラップを逆に利用してトーマスを感電させたり、挙句の果てにはイチゴアレルギーのトーマスに無理やりイチゴを食わせてアナフィラキシーショックでの殺害を狙うという鬼畜ぶり。

 

アメリカでは公開時に、この攻撃の仕方があまりにも非人道的だとして問題になりましたが、ウサギさんなんだから人道に反しても良くね?

というか、アレルギーショックをトリックとした殺しなんてミステリーではよくあるし、ダイナマイトで爆死させるのは良くて、アレルギ―での殺害は残酷って基準がよくわからない。

 

そもそもトーマスは、この攻撃によってアレルギー症状が出て死にかけますが、常備していたアドレナリン注射を自ら打って回避するという、『ザ・ロック』のニコラス・ケイジにオマージュをささげたような迅速な対処をする。

これはもはや、アレルギーに理解がないのではなく、「いついかなる時もアレルゲンの体内侵入を予期してアドレナリン注射を持ち歩くべし」という危機管理メッセージとも読み取れるではないか。

 

というわけで、容赦ない殺し合いシークエンスなのに、出てくるのはカワイイウサギさんと朴訥とした青年トーマス、畑が爆破されまくっているのにぜんぜん気付かない隣人のビアちゃん(鈍感すぎる)。

 

今世紀最大のカオス展開を乗り越えた先にあるのは?

 

そう、とんでもない感動なのである。

 



圧巻のラストでまさかの号泣

この作品の何が凄いって、第二次世界大戦並みの残虐な戦いが続くにも関わらず、ラストがこれ以上ないほどのハッピーエンドなところ。

 

どんなに鬼畜な暗殺を企んだとしても、やはりウサギさんはカワイイ。

 

カワイイは正義(たとえ狂暴でも)。

 

俺はラストで感動のあまり号泣してしまい、なんだかんだ言って今年イチバン泣いた映画となってしまったのであった。

 

 

まとめ

 

決してファミリー映画ではない『ピーターラビット』。

名作絵本がなぜこんなことになってしまったのか?

生ぬるい絵空事などではなく、動物たちの過酷なサバイバルや人間の残酷さ、不便極まりないド田舎暮らしの地獄感なんかを、リアルに描きたかったのかもしれない。

そう、ウサギさんたちと人間の死闘は、まだ終わっていないのだ。

どこかの田舎では、今でもこんな殺し合いが続いているのかもしれない。。。

 

このように、長年にわたる害獣と人間の農家との闘いに、鑑賞者たちが思いを巡らせる。

それがこの作品が担うべき大きな役割なのであった(そんなわけねー)

 

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