どんな映画でも面白く観てしまう元気で天真爛漫な映画ファン(俺)が、ほのぼのとした語り口で映画感想文を綴ります。

映画館も騒然! 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

2022/02/01
 
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まずは余談なんだけど

 ずっと観たかったホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を鑑賞しに、わざわざシネマフロンティアまで足を運んで、本来なら絶対行きたくないというか、ファッションビルの7階にあって、エレベーターなんかいつ乗っても激混みだし、劇場ロビーがムダに広いだけでなく照明暗めで余計な異世界感出してるし、チケットカウンターのオペレーションものろまだし、マジで今世紀最大級に嫌いなシネコンだけど、ここでしか上映していないからしょうがない。

で、俺の観る回はなかなか人が入っていて、場内に入るとカップルとか学生グループとかがほとんどで超にぎやか。

嫌だな~、怖いな~

などと稲川淳二さながらに不吉な予感を感じつつ上映を待つ俺。

案の定、映画が開始しても学生のみなさんは話を止めずにワイワイガヤガヤしている。

作中のシーンにいちいち突っ込みを入れる奴とかもいて、映画鑑賞中さえも「面白いことを言いたい」というサービス精神(というか目立とう精神)は立派だとは思うが、横の友人らしき人にすごく迷惑そうにあしらわれていていつの間にか静かになっていたのはちょっと可哀想だった。

「映画館という公共空間に友人たちと行く」という行為は社会勉強だ。

映画の観方は人それぞれだし、他の観客たちと同じ環境でその暗黙のルールの中で一緒に楽しむということを学べるんだから。

彼も「あ、映画館では騒がずにちゃんと映画を楽しむことが大事なんだな」ってわかっただろうし。

その後、もし彼女が出来てデートで映画館に行くことがあっても、失敗することはないはず。

よかったね。

 

 

邦題サブタイトルについて


さて、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は、ベストセラー作家スティーブン・キングの代表作である長編小説『IT』の映画化で、みなさんもお気づきの通り「それが見えたら、終わり」という余計な部分は邦題にありがちなハッタリサブタイトルである。

もちろんこのサブタイトルに否定的な気持ちはある。そのへんはみんなと同じ。

しかしだ。さっきのうるせえ学生なんかも、きっとこの余計な付属タイトルにつられて鑑賞しに来ているんだろうし、バカを引き込んで動員数を伸ばすという戦略的にはしっかりと効果を出していることは否めない。

俺たち映画ファンはいつも映画の宣伝方法に文句を言うけど、今回のようにそれが結果的に動員に繋がるのであればそれを飲み込む度量はある。

たとえそれが『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』というクソ長いタイトルで、作品の世界観とまるで異なるセンスのかけらもないものだとしても。

映画の内容とは関係ないことを長々と書いてしまったが、ここからは作品の感想を書こう。

 


怖い。深い。面白い。

この作品は、人食いピエロが大暴れするホラー映画で、とにかく不気味でおっかないイメージだが、物語はとても作りこまれていて、とても繊細なドラマ描写が特徴。

ホラーでありながら「人間賛歌」でもあるというところがポイントで、結局のところ人間の成長や勇気や愛情なんかを描いている。

思春期真っただ中の少年少女たちに、恐ろしい事件やグロテスクなモンスター、死、暴力、混乱、破壊なんかが次々に襲い掛かるが、そんな残酷な運命の中でも彼らは人間らしさを忘れない。というか、そういった恐怖体験が、成長するための試練として彼らに立ちはだかるみたいな。

これは、スティーブン・キング作品全般に言えることで、そのへんのストーリーの奥深さこそがホラーの帝王と呼ばれる所以である。

で、この映画はそんなキングの世界観を、見事に丁寧に実写化。

ハッキリ言って、キング作品の映画化モノの中ではトップクラスの出来となっているのだ。

当然、キングの代表的な長編大作である『IT』が映画1本で終わるはずがなく、前後編の仕様となっている。

後半戦の作品制作も進んでいるらしいし、前半戦だけでも十分面白いが、後半戦こそが彼らの大冒険のメインイベントなので、俺たちはワクワクしてそのお披露目を待とうではないか。

 

 

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