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【2.29神宮球場その②】心が「デ・ハポン」を叫びたがってるんだ【SUMMER STRUGGLE in JINGU】

 
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内藤「神宮大会、最後の締めはいつものあれ。でも、でも、今日は、皆様と一緒に大合唱ができませんが、ぜひ、心の中で一緒に、叫んで下さい」

 

それまで当たり前だったことが、今はできない。

メインを制した内藤による、フィナーレでの盛大なデハポン大合唱が、今はできない。

それでも、せめて心の中で。または自宅のモニターの前で。

そんなファンたちの一体となった気持ちを顕現するかのように、神宮の夜空に打ちあがる華麗な花火。

パッと光って咲いた、花火を見ていた。

2冠を取り戻し、21年ぶりの神宮の新日本プロレスのリングで夜空を見上げる内藤。

 

内藤「21年前の俺に改めて言いたいよ。『キミは21年後、この神宮球場大会のメインイベントで試合し、そして勝利して、マイクで締めることになるよ』ってね」

 

純粋なるプロレスファンとして、そして新日本プロレスの現在を象徴するトップレスラーとして。

内藤哲也は、この2つの顔を持っているからこそ魅力的なんだと思う。

21年前、レフトスタンドで興奮して試合を見ていた男が、いまこの大舞台の中心でベルトを掲げている。

まさに内藤の存在はプロレスファンにとっての「夢」そのものなのだ。

 



冷静と情熱のあいだ

メインイベント ダブルタイトルマッチ EVIL VS 内藤哲也

 

『SUMMER STRUGGLE in JINGU』メインイベントでありながらも、いまいち期待度が薄い感じだった2冠戦。

他の試合が新鮮なカードだったというのもあるし、王者であるEVILにいまいちコメント力が足りなかったので事前に盛り上げることができなかったというのもあるだろう。

内藤が主役であるかのような煽りVが作られていたが、EVILに関しては「俺が正義だ」「返り討ちにしてやる」の一点張りで、入り込めるような「物語」がじぇんじぇん生まれなかった。

 

内藤は言った。

「みんながいちばんモヤモヤしている二冠問題を解決するのは俺の役目だ」

 

まさにこれはもっと前に解決すべき問題だったと思う。

EVIL戦もヒロム戦も、統一ベルトのような扱いで、問答無用で2冠戦としてタイトルマッチが組まれてきていたことに不満を感じていたファンも多いはずだ。

つまり内藤には2冠を取り戻してからのビジョンがちゃんとあるということ。これはデカイ。

 

また、内藤は「連敗が許されない今の状況、崖っぷちを楽しんでいる」と言った趣旨のコメントも残しており、王座戦に向かう上でもかなり落ち着いている心境だったようだ。

試合内容も、EVILとディック東郷のインサイドワークに苦しみつつも、大阪での試合のように「怒り」を見せるようなことはなく、常に冷静さをキープしていたのが印象的だった。

いつものように終盤で大胆な介入行為も入ったが、BUSHI&SANADAが助っ人に来るなど対策もしっかりと練られていた。

 

それにしても、セコンドのディック東郷のインサイドワークというか、悪しき反則の数々は超王道で、もはや様式美のような安心感が漂っているではないか。

なぜあんなにスムーズかつ正確無比な反則ができるのか。天才かと思った。

ラストでSANADAによって連行されてしまったので、その後はディックのポップでキャッチ―な反則が見られなかったのが非常に残念だったし、その時点でもうEVILの勝ちは無いなと察してしまった。

せめて最後までリングサイドをウロウロして緊張感を演出していて欲しかった。

 

さて、挑戦者である内藤と同様に、実は崖っぷちなのはEVILも一緒だ。

バレットクラブの強い奴らはほとんどがアメリカにいるので、ベルトを保持していることこそが、その海外組に自分を認めさせる大きな要素になるからだ。

ここで落としてしまったのは、EVILとディックにとっては痛い誤算。

よって、おそらく何らかの逆襲を企んでいることは想像に難くない。

以前のバレクラ内部抗争のときのように、G1クライマックスをブチ壊しにかかるなどのテロリズムを警戒する必要もありそうだ。

 

 

 

楽しい世界

ジュニア王座戦 高橋ヒロム VS 石森太二

 

どっちも好きだからどっちが勝っても嬉しい。

でもどっちかと言えば石森に勝って欲しいな。なんてことを思っていた。

たしかにヒロムがトップにいるジュニアは楽しいし、長期政権でもぜんぜん問題ないのだが、明確なライバルが必要だった。

オスプレイやドラリーではなく、同じ日本人で、しかも似たモノ同士な好敵手があればさらに盛り上がるじゃん。

ということで石森は最適な人材である。

なぜなら俺にとって、ヒロムと石森と言えば、2018年の年間ベストバウトのひとつであるBOSJの決勝戦での最高の一戦が忘れられないからだ。

アレマジで素晴らしかったよね。スピーディな攻防とド派手な技の応酬があって、エンタメとしてのクオリティの高さはもちろん、何より2人ともめちゃくちゃ楽しそうで、観ているこっちまで幸せな気持ちになっちゃう闘い。

壮絶なはずの闘いなのに、なぜか多好感でいっぱいになっちゃうあの感じ。

今回の王座戦もまさにあの時の再現のようなエキサイティングな闘いだった。

ヒロムが肩を痛めているというのもあって、石森がその弱点を執拗に狙う展開にはなったけど、それでもお互いへのリスペクトを凄く感じたし、やっぱこの2人は価値観が完全に一致しているなと。

プロレスにおける考え方や世界観、目指す方向性、すべてを共有していて、2人で最高の試合をクリエイトしていこうとする意思がしっかり見えた気がする。

だからこそ、石森がギブアップを取って勝利するという結末も、とんでもなくドラマチックで美しかった。

BOSJ以来の2人の純粋な闘いを観られた歓びに震える。

はっきり言って勝敗は二の次。

あのときのBOSJで負けた石森が借りを返した。ただそれだけ。

 

ヒロム「俺は諦めねえぞ! 負け続けて這い上がった人生だ! 俺は何度でもやってやるからな! 俺は諦めねえ! 俺はお前からIWGPジュニアのベルトを奪う! それまで俺にキッチリ見してくれ!」

 

ここにデスペや金丸、SHO、そしてマスター・ワトなんかが絡んでいくジュニア戦線、めっちゃ期待してる。

 

 



まとめ

 

神宮大会、青い空、徐々に暮れていく空、遠くにビルのシルエットが見える空。

野外での開放的なリングで行われる激しい戦い。

なんか、すごく良かった。

リモート声援システムも、球場では違和感なくて、むしろ心地よかった。

もちろん試合内容も結果も最高だったし、コロナの脅威が薄れたころに、今度は満員の観客でこの会場を埋め尽くして欲しい。

 

つまり100憶点満点!

 

 

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Comment

  1. よろしくCRドッグ より:

    出ました100億点満点!!!
    6試合しかなく物足りないかと思いましたが…とんでもなくクオリティーの高い試合の連発でしたね。
    今後は、このくらいの試合数でビックマッチを開催する新たな興行スタイルかもしれませんね。
    今宵もデヴォンさんワールド炸裂の記事、楽しめました♪

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れてしまい申し訳ございません! 夏の神宮はもはや遠い昔になってしまいましたが、この大会の100億点満点は色褪せません!
      試合数は物足りないように見せかけて、実はコンパクトでちょうどいいなって感じですね。ブログ楽しんでいただき感謝です。G1公式戦の感想もどんどん更新していきますのでよろしくお願い致します!

  2. リック より:

    量より質。

    掛け値無しで再開後最高の大会ではないでしょうか?
    第三世代の頑張りや裕二郎の奮起は認めますが、やはり一線級と比べて見劣りする部分は否定できないかなと思います。

    さて、キャラ変補正が無くなったEVILはどうするのでしょうか。ベルトも持たずに今のノリだと、本気でただの痛い闇の王にしかなりませんよ。かと言ってどうしたら良くなるかもわからないのですが…今後に期待するしかないですね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! そうなんです。量より質ってまさに最近の新日本の興行ですよね。神宮マジで全試合楽しかったです。EVIL、肝心なのはここからだと思いいます。海外組も帰ってきましたし、EVILが今のままでは絶対ダメだと思うんですよね。ジェイくんやKENTAの存在感に負けない「何か」が必要ですが。G1でそれが見えればいいですね。

  3. ヨンタロウ より:

    どの、大会も閑散としていますが、試合の熱は変わらず。またはこれまでよりも高いかもしれません。
    ボスが負けましたが、この先、どうなることやら。
    ザックとタイチ軍とか作るかな?それはないかな。

    ボスは負けても価値は下がらない。何故なら一番強いのはボスだから。
    11月にはタイチとのタイトルマッチかな。

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