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【KOPW2020】想像を超えるエンタメ空間と化したKOPW一回戦に悶絶!【SUMMER STRUGGLE 2020】

 
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デスペ「あーしんどい。しんどーい。あー、バカじゃないのあいつ。結局ほら、ほれ見たことか! な、最後の最後、バカがさぁ、いつもの通りラリアットなっちゃうんだよ。なぁ。あーしんどい」

 

【必殺技禁止マッチ】という斬新かつ官能的かつ圧倒的に青春的なルールのもと行われた一回戦「エル・デスペラード VS 小島聡」のクライマックスで、デスペは小島にヘロヘロなラリアットをしつこくお見舞いする。

もちろんこれは、小島に伝家の宝刀「剛腕ラリアット」を撃たせるための策略にすぎない。

ラリアットへの絶対の自信とこだわりを持つ小島に向かって、ヘロヘロのラリアットを見せつけることで、小島の “プライド” という導火線に火をつけたのだ。

しょぼいラリアットでこられた小島としては、もはや「こいつにホンモノのラリアットを教えてやりたい!」という衝動しかなかったはずだ。

試合後の小島のコメントがすべてを物語っている。

 

小島「ひとつだけ……ひとつだけ言う。プロレスラーが本気で大事にしている技をバカにするな。おまえに言いたいのはそれだけだ」

 

大爆発する剛腕ラリアット。

大迫力でブッ飛ぶデスペ。

大胆かつ問答無用の反則負け。

 

なんというドラマチック(つーかファンタスティック)な闘いであろうか。

この素晴らしすぎる決着に、俺は感動のあまり涙してしまった(爆笑しすぎて)

 

思えばこのデスペ流の詰将棋は、小島との対戦が決まり、SNSやコメントなどでラリアットをバカにする発言を頻繁にしていた時点で、すでに対局が始まっていたのだ。

一回戦の試合自体は対局の最終段階にすぎず、デスペは試合前に一手一手と自身の詰将棋を展開していたのである。

twitterでのデスペと小島のやりとりを見ていたファンにとっては、この決着は予想された未来であったかもしれない。

しかし、予想できたとして、ここまで完璧で鮮やかな詰将棋を見せられると、俺なんかは深い感心と共に戦慄を覚えずにはいられない。

デスペ、どんだけアタマの切れる男なんだ。

そしてこれが最初の一戦目となった『KOPW2020』の闘いの面白さと奥深さに期待で胸が躍る。

そうか、これが『KOPW』なのか。

オカダ・カズチカが提唱した新たな世界観。刺激的じゃないか。

 



KOPWはアタマの切れる奴が勝つ(つまりバカに不利)

 

8.26『SUMMER STRUGGLE 2020』後楽園ホール大会にて、新日本プロレスにおける新たなタイトル『KOPW2020』の闘いがついに始動した。

エントリー選手それぞれが、自身が希望する “ルール” を持ちより、ファン投票で多く票を集めたほうを採用した一回戦。

前の記事にも書いたが、知らん間にルール投票期間が終わってしまっており、結局俺は投票に参加できなかったわけだが、採用されたルールはほぼほぼ “見たかったルール” だったので満足度の高い結果だったし、プロレスファンの選定眼も信頼できるモノだということがわかった。

 

この闘い、要は「ルールを考える」ところから勝負が始まる。

自分にとって有利、もしくは相手を精神的に追い詰めるルールを提案し、なおかつファンにそれを魅力的だと思わせなけれないけない。

初っ端から頭脳戦なのである。

ルールはファン投票で決定するが、これも自身のルールが選ばれた時点でほとんど勝利が決まると言っていいかもしれない。

今回の4試合も、ルールが採用された側がちゃんと勝っているところに注目だ。

アタマの切れる奴が勝つシステム。

反対に言うと、バカでは絶対に勝てないようにできている。まったくもって斬新だ。

 

 

小島聡 VS エル・デスペラード
「必殺技禁止マッチ」

 

ルール提案の時点で勝負が決まっていた典型的な例がこの闘いだろう。

決して小島がバカだとは思わないが、やはりアタマの回転が多少遅いような気がする(けっこうオブラートに包んで言ってる)し、そもそもコメント合戦でデスペに大きく差を付けられており、そういう意味でストレスも溜まっていただろう。

デスペが提案したこの【必殺技禁止マッチ】が、そういった小島のストレスの蓄積と爆発を見越して練られた策略であることは明らか。

あまりにも巧妙である。

しかも試合では、デスペは小島のヒザを狙って攻撃を続けており、「ヌメロ・ドスでのギブアップ決着狙いか?」とも取れる展開で小島の意識をそっちに向けているのだ。

実際にそっちも狙っていたのかもしれないが、しっかりと反則誘発の罠も仕掛け、さらにレフェリーの目を盗んでピンチェ・ロコを仕掛けようとしたりと、何重にもわたって勝利のプランを用意していたのも驚きだった。

ジュニア戦士がヘビー級に勝利を得るために必要な準備を何ひとつ欠かさなかった、デスペのロジカルな思考が呼び込んだ勝利であることは間違いない。

さらに、1試合目にして「KOPW」の戦い方を、すべてのファンにしっかりと認識させたという意味でも、非常に価値のある闘いであった。

 

100点満点!

 

 

 

SHOvsSANADA戦
「サブミッションマッチ」

 

唯一「ファン投票」の行われなかった試合であり、はっきり言って独自のルールを提案しなかったSANADAにはガッカリしたが、試合を見たらそんな不満は一気に消え失せた。

サブミッションマッチというネーミングから、じっくりと展開する画的に地味な闘いを連想していたが、超エキサイティングでスピード感のあるプロレスが展開するのだ。

打撃もスープレックスもガンガン飛び出すド派手なサブミッションマッチ。最高だ。

SHOが自慢の腕十字やアームロックを多用し、完全に腕狙いで来ているのに対し、SANADAは意外にもヒザを集中攻撃してくるのも新鮮味があって面白い。

スカルエンド決着を想像している中で、さりげなく繰り出される武藤ムーブ。

Uインター全面対抗戦における武藤VS高田のオマージュとも取れる見事な足四の字でギブアップ勝利をおさめたSANADAは、勝者でありながらノーコメントで控室に去っていく。

ルールも提案しなかったんだから、勝っても無言。

ここまで徹底しているなら、もう何も文句は言うまい。

しかしこの試合もまた、「KOPW」の世界観の広がりを垣間見せる濃厚な闘いだった。

 

100点満点!

 

 

 

矢野通 VS BUSHI
「ピンフォール2カウントマッチ」

 

矢野さんの邪悪さをいかんなく発揮させた【ピンフォール2カウントマッチ】。

カウントが1つ減るだけで、こんなにもスリリングさがアップするのがプロレスの奥深さである。

「気を抜いたら負ける」という緊張感の中で冴えわたる小細工の数々

もはや芸術とも言える矢野さんの小賢しい行動に俺たちは心奪われ、見事に翻弄され、気持ちの良いくらいに騙される。

テーピングでぐるぐる巻きにされ丸め込まれ、「策士、策に溺れるか?」と思わせてのまさかの大逆転4分44秒。

2カウントだからこその鮮烈で痛快な決着!

矢野、デスペ、SANADA、どれも完璧な試合運びで「KOPW」、マジで凄い。

 

100点満点!

 



オカダ・カズチカ VS 高橋裕二郎
「1VS3 ハンディキャップマッチ」

 

オカダ・カズチカが提案した【1VS3 ハンディキャップマッチ】が採用され、これは一見してオカダ自身が不利とも思えるルールであり、対戦相手の裕二郎を舐め切った挑発的な提案でもある。

しかし、裕二郎のパートナーは外道と邪道であり、オカダは誰からでも勝利すれば良いということは、やはり絶妙にオカダ有利なのだ。

前の3試合が刺激的すぎたこともあり、この試合に関しては “いつものやつ” って感じで正直新鮮味がなかった。

高橋裕二郎には期待していたし、今回のオカダとの絡みで何らかの覚醒や弾ける瞬間があって欲しいと思っていたが、KOPWにおいてあまりワクワクする立ち振る舞いが見受けられなくて残念だ。

ルール提案も、先にオカダに挑発されたことで不発に終わってしまったし。

もし裕二郎が先に【ランバージャック】を提案していたら投票結果も変わっていただろうが、後手後手に回ってしまった感が否めない。

このへんの瞬発力のある行動や発言が、現在の新日本プロレスには求められるのだろう。

 

オカダ「高橋裕二郎相手だけでも手強いんですけど、邪道、外道、2人入れば多少楽になるかなと思ったんですけど、そんなことなかったですね」

 

「3人相手にしたほうが楽になると思った」という勝利後のコメントが清々しいではないか。

確かに、邪道とかぜんぜん動きが悪いし、足手まといでしかないのどうにかして欲しいよね。

 

30点!

 

 

 

まとめ

 

ついに優勝決定戦の4WAY戦にコマを進めた「最高にアタマの切れる4選手」。

一回戦の素晴らしい試合を経て、俄然KOPWというタイトルへの期待が高まる。

 

オカダ「俺が『KOPW』を言ったからこそ、しっかり勝って、またいろんなプロレスを見せていくことができたらと思いますね」

 

グッジョブ! オカダ。

このコロナ時代の疲弊したエンタメ界で、あえて挑戦をするかのようなタイトルをブチ挙げてファンを最高に楽しませてくれている。

決勝戦がどんな闘いになるのか、メンツがメンツなだけに誰も予想がつかない。

そして『KOPW2020』の栄えある最初のタイトル保持者が、そこから何をして見せるのか?

その動向もめちゃくちゃ気になるのであった。

 

 

総合点 100点満点!

 

 

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Comment

  1. アイアンフィンガー より:

    KOPWやはりプレゼン能力大事ですね!視聴者の興味を惹き付け小島さんファンにさえ必殺技禁止マッチに投票させたデスペさんのプレゼン能力は特筆すべきものがあります!
    オカダのKOPW(曲者オブプロレスリングには噴いた)
    ただ!メインは何故!ランバージャックwithピーターさんベルトマッチにしなかったのか!それだけが憤りであります!

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れまくってしまい申し訳ございません! KOPWは夏を大っきく盛り上げましたね。プレゼン能力&プロレス脳がモノを言うタイトル。
      ランバージャックwithピーターさんベルトマッチはエロすぎるので却下!

  2. リック より:

    首を狩らせて勝利を掴む!

    試合前から終始小島選手を翻弄し続け手玉に取り、この結果まで全て予想通りだったのでしょう。しかし、剛腕ラリアットを食らう覚悟あって初めて成り立つ戦略。
    負ける覚悟と勝つ覚悟、それが噛み合うところまでデスペラードのシナリオ通りだったのでしょうか。

    どれか当たれ!という勢いでフォールを決める矢野らしさが素晴らしい笑 ただカウントが1少なくなるだけでこんなにスリリングな試合になるとは。流石は矢野P

    フィニッシュが4の字というのは渋かったですが、正直打撃禁止までやって欲しかったかなー、と思ったり。普通に面白い試合でしたが、KOPWの独自性とは少し離れたような印象でした。

    BCトリオに哀愁を感じたメイン。
    上がらないスーパーパワーボム、マーティ浅見にも負けそうな邪道、それを懸命にフォローする外道さん。
    正直、ルールを提案したオカダもちょっと考えが甘かったかなと思います。
    裕二郎はまだしも邪道は本当見てて悲しくなるレベル、プロレスが観れるだけで幸せな時間はとっくに過ぎたので少し自重して欲しいです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れてしまってますが全部読んでおりますよ! デスペの試合は面白さがつまってましたね。まさに剛腕を喰らうことで勝利を掴むというとんでもない自己犠牲w この発想こそがデスペのセンスの高さ! 矢野の試合も2カウントという緊迫感が異様な面白さを醸し出してましたねw ほんといつかは勝てるだろうという数打ちゃ当たる方式の勝利w SANADAも四の字で締めるラストは良かったですね。そして大方の予想通り、ほかのが素晴らしすぎたためにオカダと裕二郎の試合が哀しい感じになってしまいましたね。ほんと邪道さん、セコンドで十分ですね。

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