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【YOSHI-HASHI】大切なのは変わることじゃなくて、変わることを諦めないこと【SUMMER STRUGGLE 2020】

 
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物事が変わるのは一瞬
ずっと言ってきたけどね、まったく変わらなかった。
なかなか上手くいかないからね、だからこそ凄く楽しいと思うんだ。

 

YOSHI-HASHIが「物事が変わるのは一瞬だ」と口走るたびに、俺は決まってこう書いた。

「いやいや、それずっと言い続けていまだ変わってねーじゃんww」と。

変わる気あるんか。なんてことを容赦なく言っては、YOSHI-HASHIを嘲笑するような記事を書いていた。

事実、YOSHI-HASHIは変化を求めつつも、自身がその変化を迎える覚悟がまだまだ足りないかのような様子も見せていたし。

目の前で、KENTAが変わり、EVILが変わり、後続が次々と新日本プロレスの景色を変化させていく中、「変わる」ことを公言し続けるYOSHI-HASHIだけが何も変わらずそこにいた。

 

そして8.9『SUMMER STRUGGLE 2020』後楽園ホール大会、この日、俺は今さらながらに「物事が変わるのは一瞬だ」という言葉の意味をまざまざと思い知った。

 

物事が変わるのは一瞬。

 

そんなことは誰でも知っている。

今日元気な人間が明日死ぬこともあれば、今日真面目な人間が明日罪を犯すこともあり、今日ツイていない人間が明日素敵な異性と出会うことだってある。

でも、その一瞬の変化を求めたとして、しかも「変化に必要な行動」が何なのかがわかっていたとして、俺たちにそれを実行し成功させることが果たして出来るのだろうか?

人生における「変化」がとてつもなく難しいことを、一番よく知っているのは俺たち自身じゃないのか?

だからこそ俺たちは、プロレスという世界での “強さ” や “覚悟” に熱い視線を送り、容易く己と周囲を「変化」させていくプロレスラーたちに憧れを抱くのだ。

そして俺たちなんかよりもずっとプロレスが大好きなYOSHI-HASHIが、それを知らないわけが無いし、ファン以上にイライラやもどかしさを感じていたはずだ。

それでもYOSHI-HASHIは「物事が変わるのは一瞬だ」と言い続ける。

 

周囲(というか俺)「はやく変えろよ」

 

いや、変わってるんだよ。

 

変わっていたんだよ、少しづつ。

それは、目に見えるような大きく派手な変化ではなかったが、YOSHI-HASHIの努力は確実に、着実に、未来を変えていたのだ。

じゃなきゃ、この日のNEVER6人タッグ王座の戴冠が、こんなに泣けるわけないじゃないか。

 

YOSHI-HASHI「1個やって、3個進む人間もいれば、10個進む人間もいるしね。その半分の人だっているよ。多分、今こうやって見ている人たちっていうのはね、一歩進んでもそんななかなか進めない人が多いんじゃないかなと俺は思っているよ」

 

一瞬で大きな変化をもたらすことが出来る人もいれば、少しづつ小さな変化を積み重ねる人もいる。

一歩進んでもなかなか進めない俺たちが憧れるのは、1個やって10個進むような器用なプロレスラーなのかもしれない。

しかしYOSHI-HASHIが俺たちに見せたのは、なかなか前に進めない等身大のプロレスラーの姿だった。

「物事が変わるのは一瞬」という言葉は、YOSHI-HASHIが言うからこそ深く濃密な意味を持つ。

 

「物事が変わるのは一瞬、でもそう簡単にはいかない。だから、諦めずに進め」。

 

YOSHI-HASHIはそれを自身の姿で体現して見せた。

前日の8.7に行われたトーナメント準決勝での勝利後にYOSHI-HASHIはこう言った。

 

YOSHI-HASHI「明日、あとひとつ。このね、あと一歩っていうの、どれだけ程遠かったか、俺はもう身をもってわかってるから。いまこんな不安な世の中、俺もね、プロレスずっと新日本でやってきて、ずっとずっと不安なこともあったし、いま特にすごい不安だよ。でもね、俺はね、明日、あなた方にですね、夢を見せたいと思っております!

 

諦めないことの大切さ。

少しづつでも前に進めば、目標に近づける。

新型コロナの猛威と厳しすぎる社会情勢の中、誰もが不安で疲弊しきって「どうせ努力なんて報われない」と諦めてしまう人も多いだろう。

そんな中、あのYOSHI-HASHIが威風堂々と俺たちに宣言する。

 

あなた方に夢を見せたい!

 

いいのか? YOSHI-HASHI。

俺たちは、お前に夢を託してもいいのか?

ずっと裏切られてきた気もするが、それでもYOSHI-HASHI、お前はまだ諦めていないんだな。
だったら俺たちも、お前にまた期待しようじゃないか。

 

「物事が変わるのは一瞬」

その一瞬を求めて、YOSHI-HASHIは諦めなかった。

そして、YOSHI-HASHIファンもまた、諦めなかった。

もちろん俺は、これまでYOSHI-HASHIのことをネタに多くのファンを不快にさせる記事を書いてきた身である。

今さらファンを名乗るつもりは毛頭無いし、手のひら返しするつもりもない。

ただ、ひとつ誤解があったことを認めて、ここに謝罪したい。

「物事が変わるのは一瞬」の意味を、俺は完全に履き違えていたようだ。

大切なのは「変わること」じゃなかった。「 “変わること” を諦めないこと」だった。

YOSHI-HASHIが「物事が変わるのは一瞬」と口に出すことで、世界はちゃんと少しだけ変わっていた。そして、それが今日、証明された。

 

YOSHI-HASHI「俺だけじゃないよ、あなたたちも、明日、もし何かつまずいてることあっても、何か大きく変わるんじゃないか?
俺は願っているよ。もしつまずいてもね、またね、立ち上がればいいんだよ。
明日以降、俺も、そして、あなた方も、何か大きく変わりますように。。。」

 

 



NEVER6人タッグ史上最高の試合が実現

 

NEVER6人タッグ王者決定トーナメント。

正直、このタイトルに関してはまったく興味はなかったし、今までの経緯からして、このトーナメントに期待すらしていなかった。

実際行われた試合も、俺にとっては予定調和な退屈すぎる内容でしかなく、単なる因縁づくりのタイミングとしか思えなかったのだ。

優勝予想をする気にもなれず、試合後にブログを更新するモチベーションも上がらなかった。

そんな俺のやさぐれた気持ちを、大きく動かしたのは、ほかならぬYOSHI-HASHIのマイクであった。

準決勝は棚橋弘至&飯伏幸太&マスター・ワトという、本隊の輝けるスター選手チーム。

シリーズ中にタッグとしての絆が試された「ゴールデン☆エース」の2人に加え、凱旋したばかりで今もっとも勢いのある選手マスター・ワト。

YOSHI-HASHIが入り込む余地などどこにもないほど、注目度の高いチームが相手であった。

だが、試合がはじまると驚くほどにCHAOSチームの動きが良く、連携も洗練されているではないか。

気付けば何の危なげもなく、本隊チームを制していた。

まさかこんなところでマスター・ワトに土が付くとは思わなかったし、必殺技をしようとするワトに向かって「コーナーで変なポーズしてるヒマあったら飛べや!」などと悪態をついてしまったが、ラストのYOSHI-HASHIのカルマは鮮やかだったと思う。

つーかそもそも棚橋&飯伏のストーリーが、このタッグ戦におけるワトの存在感を消しているのは個人的に不満であり、そういう意味でチームとして勝ち上がるのは難しかったであろうと、今だから思えたりする。

とにかく、YOSHI-HASHIのフィニッシュによって本隊チームを一蹴し、その後ラストの締めのマイクで翌日の優勝を宣言。

 

明日、あなた方に夢を見せたい。
物事が変わるのは一瞬だ!

 

このマイクに込められた壮大なるドラマと、この言葉が生み出す期待感とが、俺の心を震わせた。

YOSHI-HASHIにとってのベルト初戴冠がかかっていることはもちろんだが、これまでも同様のチャンスも多くあった中でことごとく失敗してきた経緯もあって、今度こそ実現してくれそうだという期待。

それまで空虚だった、俺のNEVER6に対する気持ちに、一筋の光が差し込む。

あ、なんかオラ、ワクワクしてきたぞ。

 

翌日8.9トーナメント決勝戦の闘いはとんでもなく面白かった。

ここ数年のNEVER6人タッグのタイトルマッチの中でもダントツに素晴らしい試合内容だったのは言うまでもないだろう。

毎回このレベルの試合が行われるのであれば、日陰だったNEVER6人タッグのタイトルそのものの価値も爆上がりすること間違いなし。

CHAOS同士の決勝戦であるところも非常に緊張感があって良かった。

初っ端にオカダと対峙するヨシハシのシーンなんて、とんでもなくエモーショナルな瞬間である。

凱旋試合を闘い、そこから死ぬほど差を付けられたオカダとの闘い。

まるで自分自身を鼓舞するかのように咆哮をあげるYOSHI-HASHI。

終盤に畳みかけてこようとするオカダに対して、YOSHI-HASHIがカウンターの強烈なラリアートをぶち込むシーンは超刺激的だった。

いつも以上に気合の入ったYOSHI-HASHIに触発されてか、石井さんもこれ以上ないほどエキサイトしてSHOを痛めつけていたのも印象的。

とにかく、YOSHI-HASHIの執念がこの試合全体に宿り、闘う者や観る者を圧倒していたような気がする。

 

壮絶すぎるフィニッシュをめぐる攻防の末にSHOを打ち破った石井さんが、3カウントが入った瞬間にYOSHI-HASHIの身体に手を回す。

そして鳴りやまない会場の拍手。

チーム全員が、そして会場全体が、YOSHI-HASHIに夢を託していたのだ。



ベルト戴冠おめでとうございます!

YOSHI-HASHI「別に何言われたって構わないけどね。お前はじゃあ、その生き方ができるのかと。自分自身のことを俺の生き方と照らし合わせてできんのかと。それだけだよ。俺がここまで来れたのはもちろん運もあったし、いろいろあったよ。諦めつかないでやってきたっていう、それの自負があるから。自信あるよ、それだけは。だから、何言われたってね、『お前、それやってみろ』と。俺はそれだけ。もう自分を信じるしかないから。誰も助けてくれないから」

 

まるで俺に言っているかのようなYOSHI-HASHIのバクステコメント。

散々「ヨシハシ早く変われよ!」なんて言っているくせに、俺など何ひとつ変わってないし、なんならtwitterを鍵アカにして閉じこもっているのだ。

みじめなものである。

YOSHI-HASHIは、諦めることを諦め、変わらないことを認めず、もがき苦しみながらも、誰に何を言われようが己をつらぬき前に進んでいる。

 

『お前、それやってみろ』

 

俺にはできるのだろうか?

YOSHI-HASHIのように、強く、ひたむきに生きることができるのだろうか。

きっとYOSHI-HASHIはこう言うだろう。

 

なかなか上手くいかないから、だからこそ凄く楽しいんだよ。

 

YOSHI-HASHIは、ダメな俺たちにそう優しく笑いかけてくれるはずだ。

うまくいかないことを誰よりも知っているから。

 

 

 

 

ベルト戴冠、おめでとうございます!

 

 

 

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