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【グランドマスターを目指す男】マスター・ワトの物語がはじまる!

 
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新型コロナによる興行自粛期間が終わり、無観客での新シリーズの幕開けと共に公開された謎のVTR。

どこぞの竹林で修業をする青髪の人物が映し出され、英語でなにやら仰々しくこんなナレーションが入るやつ。

“苦難を乗り越え、頂点を目指す旅が始まる。グランドマスターを目指すために”

つまりどういう意味かというと、この人には苦難が待ち構えている、もしくは現状が苦難の真っ最中であり、それを乗り越えていかねば頂点は目指せないよと。

さらに、この人にとっての頂点は「グランドマスター」という言葉で表現される地位であると。

ここから導き出される予測としては、この男はアジア系の何かしらの拳法を身に付けた若き格闘家であるということ。

「グランドマスター」と聞いて、中国で拳法「詠春拳」を普及させた達人【イップ・マン】を思い起こすカンフー好きも多いだろう。

カンフーを語る上で絶対に避けては通れない人物であり、かのブルース・リーの師匠としても知られるイップ・マンこそが、俺のもっとも良く知る「グランドマスター」である。

また、東洋の思想や哲学をモチーフに作られたSF映画『スターウォーズ』にも、ジェダイ・マスターと呼ばれる存在が登場し、強力な超能力であるフォースと剣術で圧倒的強さをみせる守護者として描かれる。

つまり「マスター」という言葉には、東洋の思想と武術の達人的なイメージがあり、それの頂点を目指すこの男がジェダイ的アプローチで苦難の道を歩く。

 

■ジェダイ・マスターに必要なもの

フォースという名のパワーを操る素質
怒りや欲望を抑えるための自制心
弱き者を助ける正義感

さらには「恋愛禁止」という鬼の戒律があり、これを破ったアナキン・スカイウォーカーはダークサイドへと落ちてEVIL化してしまったので注意が必要だが。

 

とにかくそんな感じで、この人が進む道にはそんなストーリ展開が待っているのではないだろうか? なんてことを思いつつその正体を想像する、プロレスファンにとっての最高の時間を楽しませてもらいましたよ。

 

 



ついに姿を現した青髪のあんちゃん

 

マスター・ワトさん。

なんと、謎の人物の正体は川人くんであった(普通にみんな予想してたが)

予想外だったのはその初登場のタイミングで、ビッグマッチの大阪大会なのかと思わせてまさかの『NEW JAPAN CUP 2020』準決勝の無観客テレビマッチ。

しかしこの日は、BS朝日での金曜8時の生中継直前ということもあり、そこに何等かの会社の意図があったであろうことは想像に難くない。

そのへんをロジカルに解説しているNJPWFUNという素敵なプロレスブログもあるのでみなさん読んでみてね。

とにかく、グランドマスターを目指す武道家は、川人拓来(かわとひらい)くんこと【マスター・ワト】

川人拓来っていうイケてる本名を捨ててまでも「マスター」というワードを入れたがったのは、やはりカンフー映画やスターウォーズへの本人の思い入れの強さだろうか。

とにかく、2018年にメキシコCMLLへと海外武者修行へと旅立った若き戦士は、世界スーパーライト級王座を戴冠したりカベジュラ戦で丸坊主にされるなどの実績を経て、マスター・ワトとして堂々凱旋したのであった。

ヤングライオン時代はプロレスのセンス、ならびにその動きの身軽さ、先輩レスラーへと突っかかっていく気持ちの熱さなどに定評のあった川人くんだが、いまいちトーク力に弱点があった。

バックステージでのコメントは毎回たどたどしく、強気の発言にも優しさがにじみ出て迫力が足りず、不器用さが全面に出ていた。

そんな川人くんが「マスター」として、どれほど成長しているのかが大きな注目点。

つまりプロレスの成長よりも、コメント力の成長のほうが大いに気になるというね。だってプロレスはもともと上手かったし。

ド派手に登場したマスター・ワトは、髪の色と同じ鮮やかなブルーを基調とした拳法着っぽいコスチュームに身を包み、なにやら意味ありげなポーズでキメる。

昔の川人くんじゃないことは一目瞭然であり、その表情からは2年の貴重な経験から得た自信がうかがえる。

あの川人くんが大きく、青くなって帰って来た。

 

「プロレス界のグランドマスター、新日本プロレスの頂点を獲りにいきます!」

 

颯爽と登場し、トップロープを身軽に乗り越えてリングに上がったマスター・ワトは、その第一声のマイクでこう言い放つ。

お、貫禄でてるじゃん! ・・・多少目が泳いでいたような気もするが許せる範囲である。

無駄に長くしゃべらずに、言いたいことを簡潔にひとことだけ伝えるという部分も成長を感じられて良い。

などと感慨深い気持ちになっていたら、なんと後ろからDOUKIが鉄パイプで襲撃というとんでもないサプライズ。

前日「あー、鉄パイプで誰かを殴りてぇ」などと危ない発言をツイートしていたが、まさかこんなところでその通り魔的かつ猟奇的な欲求を満たすとは思わなかった。

なすすべも無く鉄パイプで半殺しにされたマスター・ワト。

 

DOUKI「お前ら、お前ら見たか? ハッハッハッハ! こんな、こんなカッコ悪い凱旋、見たことあるか? ハハッ! 俺は見たことないぞ。カッコ悪いな、おい! あいつ、プロレス界の頂点目指すって言ったろ? それにしても弱っちいな、おい、小僧! てめえなんかな、俺の餌でしかねえんだよ!」

引用元:新日本プロレス公式HP

 

確かにカッコ悪いかと言われればカッコ悪いかもしれない。

しかし、新日本の新戦力であり未来のスターになるであろう選手が、こんな悲劇的な初登場を迎えたということの意味を考えるとなかなか心躍るものがあるではないか。

いつか頂点に立ち、グランドマスターの称号を手に入れたマスター・ワトの目の前に、かつて襲撃した男DOUKIが同等のチカラを手にして立ちふさがる未来が来るかもしれない。

ゴッサムシティにジョーカーという存在が生まれ、その反動で生まれたのがバットマンであったように、新たなヒーローが生まれるとき、悪のヒーローもまた同時に生まれるのだ。

つまりこれはグランドマスターをめぐる壮大なるストーリーの幕開けなのである。

 



マスター・ワト、金丸に襲撃される快挙!

 

さて、凱旋帰国と共に勃発した因縁は、7.11大阪城ホール大会で真っ先に決着の舞台が用意された。

スペシャルシングルマッチ
マスター・ワト VS DOUKI

この試合でマスター・ワトの真価が明らかになるのと同時に、彼の立ち位置というか所属ユニットについても見えてくるはず。

まあイキナリ鈴木軍に襲われているくらいだからベビーフェイスなのは間違いないだろうけど。

DOUKIに勝利した直後に、あの金丸義信に襲撃されるという最高の流れは、まさにワトへの期待の高さそのものではないだろうか。

 

ワト「鈴木軍、ホントに襲撃好きやな―――」

天山(遠くから)「自分の思ってること全部言えよ!」

ワト「あ、はい。まあ、1人ずつ。昔やられた借りがあるから。1人ずつ潰していったるよ」

 

バクステコメントのワトのコメントに口を出す天山さん、ちょっとそういうとこ嫌い。

「俺が全面バックアップする!」とか言うまではいいけど、いまだにマスター・ワトを子ども扱い(ヤングライオン扱い)している感じが出ているのはいかがなものかと思ってしまう。

マスター・ワトの試合は、最高にエキサイティングだった。

カンフーを彷彿とさせる華麗かつ強烈な打撃、技の入り方も独特で、しかも身軽さゆえの優雅さが垣間見えて動きが映えている。

限りない未知数とポテンシャルを感じるマスター・ワトのプロレスに輝ける未来を感じずにはいられなかったが、大先輩の天山のコメントで、なんかワトがヤングライオン時代に戻ってしまったかのような空気になった。

凱旋勝利のバクステコメントなのに、天山のほうが喋るってどういうことだよ。

せっかく金丸の襲撃でワトの大物感がアップしたのに、仲間になる天山がその調子だと残念でしかない。

 

金丸「小僧、調子にのんなよコノヤロウ!」

 

これこそが最高の賛辞なのでは!

 

 

 

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Comment

  1. リック より:

    獅子は我が子を過保護に育てる。

    ワトさんは前評判を覆す良いレスラーでしたね!
    ブラジリアンキックのあたりで「おおっ」と声が出てしまいました。BOSJが開催されていたら様々なレスラーと絡んでポテンシャルが発揮できたでしょうに…本当もったいない。

    天山はフォローというか正直なんのために付いてるのかよくわからない…外道さんやTAKAさんみたいにマイクが達者というわけでもないですし。
    本当にただの保護者でしか無いのなら個性を潰しかねないので、裏で指導する程度がちょうどいいと思いますがね。

    それにしても天山…救出…等々力渓谷…うっ頭が。

    • devonyamaoka より:

      どうも! ワトさんめちゃめちゃ面白い試合する選手になっている気がします。動きもトリッキーだし、まだまだ温存してますよね。天山がバクステとかでもワトがしゃべろうとするのを阻害したりしていて目に余りますw ほんと裏での指導だけにして欲しいなと思いますw でも等々力渓谷の呪いが再び発動するフラグだとすれば、この流れは正解なんですがw

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