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【高橋ヒロム VS 矢野通】プロレスにもっとも必要なのはイマジネーションである【NEW JAPAN CUP 2020】

 
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高橋ヒロム VS 矢野通

 

『NEW JAPAN CUP 2020』はついに第二回戦へと突入。

前哨戦から、まるでハリウッドの重鎮監督デヴィッド&ジェリー・ザッカー兄弟のコメディ映画を彷彿とさせるドタバタぶりを見せていたこの試合。

もはや勝敗など二の次で、“どんな面白いことが起こるのか?” という期待しかないこの状況で、ファンの想像を軽く上回る爆笑展開を見せてしまう天才的演出。

「髪の毛を守りたいヒロム」と「髪の毛を刈りたい矢野」。

それだけの図式でここまでのスリルと笑いをお茶の間に提供できる、そのイマジネーションの素晴らしさに敬意を送りたい。

散々バリカンを持つ矢野から逃げていたヒロムが、ついにスキをついてそのバリカンを奪い、いざ反撃かと思ったら電池切れで動かないといった流れは、そのまま『裸の銃を持つ男』の最新作で即採用されそうなハイクオリティギャグ。

ラストは、テープで両手を縛られ目隠しされた矢野が、これまたテープで辻くんと二人三脚状態にされたヒロムによってエレベーターに乗せられて無言のリングアウト

会場のある5階から、虚しく1階へと降りていくエレベーターの電光掲示板の様子が観客の涙を誘う。

まさに無観客だからこそ成し得た、コロナ時代を象徴するようなファンキーな一戦であった。

 

1億点満点

 



Officialストロングスタイル的ダンディズム

 

もうこれオカダ優勝だわ(定期)

ラストのオカダのマイク、リング上での勝利者インタビューに恥も外聞もなく感動してしまいました。

 

「俺しかいないでしょう。新日本プロレスだけじゃなく、プロレス界、俺しかいないし、俺がやらないとダメだと思います」

 

プロレスの強さとか存在の華々しさとかはもちろんだけど、言葉の説得力とみなぎる自信、そしてファンを心から安心させてくれる信頼感。

現在チャンピオンでもなんでもないのに、この王者の貫禄はナニゴトでしょうか。

コロナ自粛明けの無観客試合が開始してから、さまざまな選手がファンの声援皆無な会場でのマイク締めをしてきましたが、ここにきてオカダが初めてモニター越しからでもしっかりと伝わるマイクをしてくれた気がします。

大声で「会場非公開ーーーー!!!」って叫んだときはちょっと「ムムム」となりましたが、ちゃんと持ち直して感動までさせてくれるなんてマジで素晴らしい人格者。

実況席の野上アナのインタビューも心がこもっていて凄く良かったと思います。

必死に食らいついた永田さんへの想いもあって、ちゃんとオカダの永田さんへのリスペクトが伝わるコメントを引き出していて非常に気持ち良かったですよね。

 

オカダ「いろんなオジサンいますけど、今日の永田さん見て、カッコいいと思わない人、いないでしょ。そんなダンディな、カッコいいって言うとちょっと違うと思うんで。ダンディな永田さん、オジサンでした」

 

カッコいいのはちょっと違う・・・?

いや、決して容姿をディスっているのではなく、オカダは「ダンディ」こそが適切な表現だと言っているのに過ぎない。

ダンディ:男らしさ、男の渋さ、男の理想像

まさに新日本プロレスにおける「ストロングスタイルの象徴」という意味での表現であると俺は理解した。

とにかく、俺のNJC優勝予想は毎年のお約束のように、鈴木みのる→鈴木に勝った永田さん→その永田さんに勝ったオカダといった具合で変化していくのであった(いやもう予想すんなよ)

 

オカダ・カズチカ VS 永田裕志

 

2015年のG1クライマックス以来約5年ぶりとなる世紀の対決。

新日本プロレスの「顔」であるトップレスラー、オカダ・カズチカに挑むのは、一回戦で鈴木みのる相手にロマンチックな殺し合いを挑んで勝利した永田さん。

鈴木みのると張り合えるほどの強烈な打撃とテクニカルなレスリング技術で、オカダ以上の存在感の大きさ、ハートの熱さを魅せる永田さんの姿に、もはや世代の違いなど微塵も感じない。

紛れもなく、2人が闘うこのリングこそが新日本のトップ戦線なのだ。

迫力のミドルキック、鮮やかなナガタロック2、そして美しく弧を描くバックドロップ。

twitterでカタカナのワードをムリヤリ漢字表記にして遊んでいる悪趣味さは擁護できないが、リング上で闘う永田さんは大いに魅力的である。

先述したとおり俺の優勝予想は永田さんゆえに、まさかラストがコブラクラッチでのフィニッシュになるとは想像すらしなかった。

確かに厳しい技であり、ギブアップにも説得力がバリバリあるが、レインメーカーでの派手なフィニッシュでは無かったということは、オカダにはまだまだ余力があったということだ。

永田さんほどの男でも、オカダを焦らせることはできなかったのである。無念。

 

 

石井さんの真壁への想い

真壁刀義 VS 石井智宏

 

やはり石井さんには対戦相手を問答無用に熱くさせるヒーロー然とした魅力があるのだ。

あの真壁から、スイーツのことなんか忘れたと言わんばかりの壮絶な姿を引き出した功績は大きすぎるだろう。

もちろん真壁はタレントとしての才能がありすぎるので広報的な立ち位置で重宝してしまうのはわかるが、こういったバチバチのぶん殴り合いのプロレスをやらせても十分映えるんだからさ。

 

石井「アレはもうダメだな! 黒パンと黒シューズ用意しとけ!」

 

試合後のこの煽り、まさに石井さんも真壁の復活を大いに期待しているのではないだろうか。

 



祝、金丸アレルギー克服

金丸義信 VS 石森太二

 

金丸のブラッディクロスの受け方が芸術的すぎてスローモーションで観たくなる(爆笑しながら)

つまり大方の予想通り、石森が金丸に初勝利を収めるという感動的な結果となった。

 

実況「ちょっと待ってください! ウイスキーの瓶を持って、そして口に含んだ!」

 

おいおいおい。完全にレフェリーにも石森にも、このアナウンサーの大声が聞こえてるんだから、そりゃあ抑えられるだろうがふざけんな。

 

その後、金丸はウイスキーをゴックンしちゃって悶絶するという、これまた泣ける展開に。

笑いと涙のつまった山田洋二監督作品のような試合だった。

 

 

 

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Comment

  1. デルピッポ より:

    ノブおじさんのブラッディクロス受けは何度でも見たいですよね。さすがはMX受け名人。
    昨日MX受け失敗したYOHはよく見ておいてほしい。

    ヒロムvs矢野はとんでもない試合になりましたねw
    無観客だからこそ出来たコメディマッチ。観客受け入れを再開したらもうこのレベルのコメディマッチは新日では見れないと思いました。
    ヒロムの髪切ったらプ女子が本気の凸とかしてきそうだし、辻と二人三脚になった時点で辻が刈られるんだと思ったらまさか本当にヒロムの髪を切ったのは驚きました。
    ヒロムは本間とのチャンピオンらしい試合の後に矢野とこういう試合をやってくるふり幅の広さすごいです。次は石井相手だからバッチバチの試合するんでしょうね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 金丸、めっちゃ吹っ飛んでて最高でしたなw 言い負けっぷりで「さすが」って感じ。負けて評価が上がるのが金丸の凄いとこですなw
      ヒロムと矢野さんの試合は芸術的で、プロレスの奥深さを味わえましたね。ちゃんと髪の毛を切って、そこで満足しちゃうって流れも秀逸だったしw ヒロムと石井さんも肌が合いそうで期待しかありません。

  2. リック より:

    プロデューサー 矢野通
    主演 高橋ヒロム
    助演 辻陽太

    使えるものはなんでも使う!とは言いますが、まさかエレベーターが使われるとは…それも新日本で。
    今しか魅せれないものを魅せるという点で最高の試合でした。

    永田さんの気迫も素晴らしかった。
    ミスターIWGPとは呼ばれていますが、never戦線に参加してくれたらめっちゃ盛り上がりそう…。vs鷹木とかめっちゃ観たい

    • devonyamaoka より:

      どうも! 矢野さんのプロデュース試合、とんでもない完成度でした。辻くんも器用で笑ってしまいましたねw
      ほんと今だからこそのエレベーター芸。ちゃんと時代を取り入れたエンタメを創り上げるアイデアとそこに対応するヒロムの柔軟性にも感服です。
      永田さんが勝利する未来が見たかった。俺はNEVERではなく、やっぱIWGPのトップ戦線に躍り出て欲しかったですー。

  3. 掟ちゃん より:

    ヒロムの決まり手は「死刑台のエレベーター」で。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 掟さま! コメントありがとうございます! しかも秀逸すぎる技名w 次はいつ使うタイミングがあるのか楽しみですなw

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