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【鈴木みのるVS永田裕志】男の世界【NEW JAPAN CUP 2020】

 
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たとえば、この先の人生で、絶望して落ち込んだり、乗り越えなければならないデカい壁が目の前に立ちはだかり、もうひと踏ん張りしなきゃならんという状況で、自分を奮い立たせるために絶対に観たいプロレスがあるとしたら。

この日『NEW JAPAN CUP 2020』2日目のセミファイナルに行われた、とんでもなくスゴイ試合こそがソレである。

 

鈴木みのる VS 永田裕志

 

やば。

前哨戦でも必要以上にバチバチにやり合っていた血の気の多い同世代レスラー対決が、想像以上に凄まじかった。

試合開始のゴングが鳴ると共に、ぶつかる肉体。

冒頭5分間、ひたすらエルボーを叩き込み合うみのると永田さん。

断っておくが、別に「痛めつけられても折れずに耐えて立ち向かっていく姿が美しい」などとキレイ事を言いたいわけではない。

俺がこの試合に心を奪われ、勇気をもらえたのは、2人の激しすぎるしばき合いに「敵を殺すのに理由などいらん」といったストレートな暴力衝動と男のロマンを感じたからだ。

「暴力」という名の “芸術”、もしくは単なる “戦争” か。

「文化」と「野蛮さ」という相反する概念が混在するリング上で対峙するのは、52歳のベテランレスラー同士。

“誰にも媚びないエンターテインメント” があるとすれば、まさしくこの試合のことであり、シンプルさを追求したかのような無駄のない完璧な世界観と圧倒的なリアリズム。

まるで精神の狂気と肉体の破壊を描くデイヴィッド・クローネンバーグの作品のように、淡々と肉体が肉体に与えるダメージの蓄積を見せつける闘いは、もはやスポーツや芸術を通り越して、哲学的ですらあった。

別に俺は血や人体破損に性的興奮を覚える変態でもなんでもないが、この試合に関しては最初から最後まで(20分35秒!)ずっとカラダ中の全細胞で興奮し感動していた(勃起はしていない)

20分間ものあいだ全力で殴り合うことのハードさは想像を絶するだろう。

それを鈴木みのるなんかは、ヘラヘラと笑みを浮かべ、なんならマイクがしっかりと拾えるほどのハッキリとした罵声を浴びせながら行ってしまうのだからとんでもない。

毎度のことながら、鈴木みのるは「鈴木みのる」にしかできない闘いを確実に魅せてくれる。

そして、そんなみのるの超痛快な暴力沙汰に付き合う永田さんもやっぱり凄いのだ。

さて、2回戦進出は、何? 永田さんだと?

早々に俺の優勝予想が外れたのでもうどうでもいいや。

 

NJC、オワリだ! オワリ!

 



怪我人の外道さんに容赦ない、外道オカダ

オカダ・カズチカ VS 外道

 

練習中のトラブルで上腕二頭筋の断裂に見舞われてしまったという外道さんを、オカダは容赦なく攻撃する。

なんて人でなしなんだ。

ケガで動きがままならない外道さんは仕方なくレンチやメリケンサックなどを利用し、文明の英知でハンディを克服しオカダを倒そうとするがうまくいかない。

しかし、エプロンのマジックテープのところにあらかじめメリケンを仕込んでいるところとか、仕事に真面目な印象で好感が持てる。

長年の付き合いもあって、オカダの攻撃のパターンを読んで互角に渡り合う闘い方も頭脳的でカッコイイ。

外道さんもまた、外道さんにしか出来ない闘い方でファンを楽しませてくれた。負けたが。

みのるが敗北したので、こうなったら外道さんに勝ってもらいたかったが、俺の夢は完全についえた。もう見ない。

 

 

上村くん、鈴木軍に欲しい(100回目)

金丸義信 VS 上村優也

 

にらむ上村。

攻める上村。

追いかける上村。

 

みんなが見たかったギラギラした上村くんを思う存分堪能できる鈴木軍入団テスト。

Tシャツを脱ぐ間もなく攻撃され続ける序盤の金丸を観れば一目瞭然。

開始早々の入団テスト合格は歴代最短記録! おめでとう! 上村くん!

なんてことを誰もが自宅のテレビモニターの前で叫んだことは間違いないだろう。

「コロナの感染リスク対策を心がけましょう」と言わんばかりに、金丸にウイスキーミストをさせるスキも与えずに、ボディアタックをはじめとした多彩な技を繰り出す上村くん。

この日のために仕込んでいたという “勝ちへの執念”、いや、これはもう「鈴木軍への大いなるリスペクト」と言っても過言ではないだろう。

ゴング前の見事な奇襲をすべて成功させ、場外乱闘も気合十分で受けて立って見せ、「負けたくねえ」という感情だけをただひたすらぶつけるその姿は、間違いなくパーフェクトな「鈴木軍」である。

試合後に金丸はその “黄金水” を、KOされた上村くんの顔に浴びせる。

どう考えてもこれは「今夜の打ち上げ」へのお誘いであることは間違いない。

 



おまけ

石森太二 VS ゲイブリエル・キッド

 

デヴォンお手製の豆乳鍋の仕込みでちゃんと観てなかったが、鍋は完璧においしく出来た。

締めはラーメンを用意したが、昨日もランチでラーメンを食ったことをカミサンに指摘されて自分の詰めの甘さを痛感した。

試合は当然のように始終ボーンソルジャーのペースで、その経験の差をまざまざと見せつけるカタチになったが、ゲイブもLA道場イズムというべき魂のこもったプロレスを身に付けていると感心した。

 

ゲイブ「イシモリ、また闘うことになるだろう。こんなところで立ち止まってなんかいられない。もし次もまたお前にやられてしまっても、俺は何度でも立ち上がり続ける。俺のハートは砕けない。それがLA道場のスピリットだ」
引用元:新日本プロレス公式HP

 

なんとLA道場にもヨシハシのスピリットが受け継がれているとは。驚きである。

 

 

 

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Comment

  1. よろしくCRドッグ より:

    あ~みのる敗退で一番危惧してたデヴォンさんの「オワリだ」「もう見ない」発言。お気持ち察します。
    が…今回ばかりは永田さんの頑張りに敬意を評して、最後までNJCのブログ更新お願いしますね(笑)
    だってまだ金丸さんが200%勝てる(あれ?なんかこのフレーズ、遠い昔聞いたような…)石森戦も残ってますから🏁

    • devonyamaoka より:

      どうも! 危惧されてたんですねw 「もう見ない」発言はお約束ということで。とりあえず永田さんに望みをつなげます。永田さんが負けたら本当に「もう見ない」スタンスで行きたいと思ってますので、みんなで永田さん応援! 金丸さんは200%負けそうな雰囲気です泣

  2. デルピッポ より:

    みのるvs永田さんは派手な投げ技も複雑な関節技も無い、エルボーとキックとビンタだけの試合でも20分熱中させられるというプロレスの真髄を見ました。
    永田さんはもう引退間近だと思ってましたが、まだあれだけ出来るならIWGP思い出挑戦も十分あり得ますね。
    オカダvs外道もあれはあれで楽しめたけど、セミがヤバすぎた&前回のシングルのジェイいない版だったので印象的にはイマイチかも。これでオカダの決勝進出は確定でしょうか。

    みのる敗退でデヴォンさんの心中お察しします…。次の試合までちょっと間空くのでそれまでに心を立て直すことを願います。

    • devonyamaoka より:

      どうも! そうなんですよね。しばき合いだけで20分スリルを持続させるすごい試合でした。こんなのできるのマジで鈴木みのるだけですよ。以前タカヤマニアでも丸藤とバチバチのチョップ合戦やってて死ぬほどハードでしたが、アレ思い出しました。外道はもっとやってくれると思ってたんですが、導入が2018年のときと同じだったのでアレ?とか思って。やっぱジェイくんの代理だから仕込み不足だったのかも。残念です。
      みのる敗退ですが、なんとか永田さんに望みを繋げますw

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