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【注目の一戦】今年のNJCは、世界を変えた男同士の一騎打ちに期待【NEW JAPAN CUP 2020】

 
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さて、唐突ではあるけど、ここで2.9『THE NEW BEGINNING in OSAKA』のメインイベント、内藤哲也 VS KENTA の2冠王座戦での “ある出来事” を振り返ってみたい。

この試合のKENTAは、「いかに内藤ファンを不安にさせるか?」 にテーマをしぼって闘いに挑んでおり、オープニングでのバレクラ全員集合入場からはじまり、序盤の長々とスカしての挑発や場外でのお決まりのラフファイトなどを経て、試合時間30分経過というタイミングでのジェイ・ホワイト乱入という暴挙が行われた。

KENTAが巧妙に不可抗力を装ってレフェリーをダウンさせ、リングはいっときの無法状態に。

そこへ、すかさずリングに向かって花道を駆け寄ってくるジェイくん。

ここで賢明なファンであれば誰もが気付いただろう。

 

ジェイくん、すげー慎重に花道を走ってきてるな って。

 

 

「内藤が、倒れたレフェリーに気を取られている隙にリングまで到達しなきゃならない」という、スピード重視のミッションであるにも関わらず、ジェイくんの足取りは “周囲の誰もが見てわかるほど慎重” なのである。

この「慎重さ」の理由を、我々は知っている。

ここで誤解されたくないのは、そもそも坂道を走って降りることは誰しも「慎重さ」を求められる行為であり、ジェイくんが見せた「慎重さ」は特に珍しい反応ではないということである。

花道の傾斜角度は、見た目だいたい30度前後といったところで、自転車や車いすで登るには不可能なほぼ1/2勾配ゆえに、走って降りるのには注意が必要なのは間違いない。

つまり、ジェイくんの慎重さは「坂道を降りるという活動において適切であった」と言える。

では、なぜ俺たちはそんな当たり前のワンシーンにおいて「慎重だったよね」などという印象を持つに至ったのか?

2018年9月の『DESTRUCTION in KOBE』に起きた、プロレス史上最大のハプニング「神戸ヨシハシ転倒流血事件」が我々の脳裏によぎったからなのは言うまでもないだろう。

 

 

 

ヨシハシの残した深い爪痕

 

いままで何気なく見ていたプロレスラーの入場シーンにおける、「プロレスラー」と「花道」との信頼関係を破壊したショッキングな事件、それが悪名高き「神戸ヨシハシ転倒流血事件」である。

それまでは華やかな入場ロードとして眺めていた「花道」が、あの事件以来「気を付けなきゃ転ぶ道」という場所へと変化した。

プロレスラーと花道に交わされていた暗黙の契約が打ち破られたことによって、この日以来、我々ファンは「花道」の斜面に対して不安を感じるようになり、選手たちはより一層の警戒心を強めることとなった。

それがあのジェイくんの乱入シーンでのあからさまな「慎重さ」に繋がっているのは言うまでもない。

この忌まわしき事件の爪痕は、知らず知らずのうちに選手やファンの心に刻み込まれていたという証明なのだ。

 

 

KENTAの残した残酷なる爪痕

 

さて、お次はKENTAが残した大きな爪痕について取り上げてみたい。

それはもちろん2020年1.5東京ドーム大会での「デハポン締めブチ壊し事件」という、今世紀最大とも言える凶悪なるテロ行為。

歴史的偉業である2冠王座の栄光を掴んだ内藤哲也が、自身とそのファンたちの長年の夢である「ドームでのデハポン締め」を叶えようとしたその瞬間、まさかの半笑いのKENTAが殴り込み内藤をKO。

ドームが阿鼻叫喚に包まれたこの邪悪な事件もまた、「最高のハッピーエンドは最悪なバッドエンドへの前フリ」という状況反転のイメージを大きくファンに植え付けた。

これまでも、勝者が乱入者によって暴行されるようなバッドエンドはあったが、ドーム大会のラスト、しかも2冠達成の直後というプレミア感の中での凶行は、もはや “この世に平穏なハッピーなどない” という不条理感と絶望感に満ちているではないか。

最高の一瞬を台無しにされたデハポンファンの中には、大会後の日常生活で不安感や絶望感にさいなまれ続けるというストレス障害に悩まされる者もいたらしいし、実際にKENTAのtwitterのリプライにはそういったパニック障害の兆候が見られる者のコメントがぶら下がっていたりもしていた。

つまり、KENTAもまた、ヨシハシ同様に “世界の法則を変えた男のひとり” なのである。



踏み出せないヨシハシと踏み出したKENTA

 

2018年の「ヨシハシ神戸転倒事件」と2020年ドームでの「デハポンぶち壊し事件」

一方は失敗した事例で、もう一方は成功した事例と、まったく対照的な結果をもたらした事件でありながら、そこには多くの共通点を見つけることが出来る。

先述したように、この事件がきっかけで “平和などこの世界にはない” という残酷な現実に気付かされた点がひとつ。

さらに事件後も多くのファンの心に精神的ショックが残り、いまだ癒されずにいる者が多いという点も非常に似ている。

そして、なによりもこのヨシハシの転倒事件が “もし起こっていなかったら?” と想像してみて欲しい。

ヨシハシが花道で転ばずに無事にリングへと到達し、ジェイくんに反撃しようとしたオカダ・カズチカに攻撃をしかけ、ダウンさせたオカダを踏みつけながらジェイくんと2人でToo Sweetを交わしたとしたら。

KENTAの内藤襲撃と同レベルの史上最悪なショック案件となったはずである。

つまり、ヨシハシはワンチャン今のKENTAのような存在になり得た。というよりも、今のKENTAがやっている多くの凶行は、実は本来ヨシハシがやるべき案件だったのではないか?

しかしヨシハシは、神戸での転倒でケガをしてそのまま欠場。復帰後はナニゴトも無かったかのように元のサヤに納まってしまったのである。

これはすべて俺の妄想でしかなく、そもそも神戸でヨシハシが裏切るつもりで花道をすっ転んだのかどうかすら神のみぞ知るといったところ。

だが、やはり違和感だけは今だに付きまとっている。

ヨシハシが2018年から2019年にかけて漂わせていた「裏切りの気配」は、決して俺の気のせいではないはずだ。

そして、ヨシハシがもう「何もする気が無い」ことが明確になったタイミングで登場したKENTAという名のセンスの塊。

踏み出せなかったヨシハシと容易く踏み出したKENTA。

この関係性は果たして偶然なのか?

 

 

 

ここからやっと本題を書くよ

 

つーわけで、長々と、実に1500字にもわたって前フリ(というかいつものクダラナイやつ)を書き込んでしまった。2時間もかけて。

もちろんこの2時間というのは、合間にtwitterのリプライを返したり、コーヒー淹れて飲んだり、息子に「ゲームやりすぎだ!」って怒ったり、なんか細々とやりながらかかった2時間であって、べ・・・べつにコレを書くのに2時間も一生懸命頑張ったってわけじゃないんだからねっ!

で、本題なんだけど、つまり簡潔に言うと、今年の『NEW JAPAN CUP』は、ヨシハシ VS KENTA の試合に注目していますよ。と、たった40文字くらいで済んだわ。

ぬわんと、一回戦でヨシハシが天山を破り、KENTAがカール・フレドリックスを破ってそれぞれが勝ち上がれば、2回戦でこの持つ者と持たざる者との直接対決が実現するのだよ。

 

 

もう実現すると想定して書くけど、この試合ほど運命的な闘いはないんじゃないかって、このブログが好きなアホな読者ならば思うはず。

だって、さっきも散々書いた通りに、踏み出せなかったヨシハシと踏み出したKENTA、 “行動したかどうか?” で評価が一変した者同士の対決なんだから当然。

ヨシハシにとって、いまもっとも疎ましい存在がKENTAであるはずだし(たぶん)、KENTAも以前バクステでヨシハシをイジリ倒していたように、ターゲットとしては申し分なしの相手なわけ。

世界を変えるような大事件を巻き起こした張本人同士が闘う。

まさに「龍虎相打つ」、悟空(ヨシハシ)VSベジータ、もしくは映画『DEAD OR ALIVE』における竹内力と哀川翔。

地球全土を巻き込んでの大決戦になりそうな予感がしているのは、たぶん地球上で俺たちだけなんだろうけど。

 



まとめ

 

昨年のNJCでは準々決勝までコマを進めたヨシハシだが、惜しくもG1クライマックスへの選出には至らなかった。

あれだけ活躍して、対戦相手の石井さんのアタマをペチペチまでしたのに。

やはり気合いを見せるだけでは評価はされないんだ。

ここでKENTAを倒さなければ、ヨシハシの今年のG1出場は絶望的だと断言できる。

つまりこの2回戦が、早々に2020年のヨシハシを占う一戦になってしまうということ。

NJCの注目の一戦は、棚橋VSタイチでも鷹木VSオスプでもなく、まさにこのヨシハシ VS KENTA こそが個人的な大一番なんだ!

つーわけで、これ、ヨシハシが勝利したらみんなで祝杯ね! (たぶんない)

 

 

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Comment

  1. ogotch より:

    (`・ω・´)

    1,500字に2時間……。

    プロのデヴォンさんでも苦しい
    「ヨシハシ」系の記事……。

    ヨシハシさん、ヨシタツさんと
    「ヨシ系」レスラーというのは
    なぜデヴォンさんをコレほどに
    苦しめるのでしょうか……。

    • devonyamaoka より:

      どうも! いやでも2時間かけたのは苦しんだというよりも、どんなネタにしようか迷っていた時間が長いというw ヨシタツさんはについてはまだ書いてませんが、もし新日に残っていたらどうなったんでしょうねw

  2. デルピッポ より:

    まぁヨシハシは去年のWTLあたりから割と動きが良くなってるような気はします(あくまでヨシハシの割には)
    だからと言ってヨシハシにタイトル獲ってほしいとかベルト挑戦してほしいとかは思いませんが(笑)
    KENTAとヨシハシ、その差はやはり所謂プロレス脳ってやつでしょうかね…

    • devonyamaoka より:

      どうも! たしかに動きが良くなっているという印象は受けますが、肩のテーピングもはずれたし調子は上がってきてるのかな? でも期待はしてないとw プロレス脳って致命的ですよね。これがあるとないとでは、パフォーマンスに大きな違いが出てしまうんですよねえ。海外遠征でもして学んでみたらいいのにw

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