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【2.20後楽園】上村優也の下剋上チェレンジ【NEW JAPAN ROAD】

 
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村田アナ「やった! やった! 上村がやった!」

 

2.20後楽園ホール大会『NEW JAPAN ROAD』の序盤も序盤の2試合目に、この日いちばんの衝撃が俺の冷たい脳みそを沸騰させた。

まったく進まない確定申告のストレスと蔓延する新型コロナウィルスへの恐怖で、生きる希望も気力もゼロに近かった俺のすさんだ心を潤す若き獅子の猪突猛進。

負けるとわかっている敵に闘いを挑むことは決して「勇敢」ではない。

むしろ、無策で安直な英雄的行動は、どちらかといえば「愚か者」の行為なのかもしれない。

しかし、CHAOSと鈴木軍との8人タッグマッチにおける上村優也の決死の覚悟に心を震わせなかった者などいないと断言できる。

ウィル・オスプレイの入場曲で、セオリー通りに先陣切って登場した上村は、一直線にリングに上がるなり何の躊躇もなく “プロレス王” 鈴木みのるにエルボーを叩き込んだのだ。

その間、わずか十数秒。

オスプレイの入場曲もイントロからたった1フレーズ、大塚愛の『さくらんぼ』で言えば「愛しあう~2人、し~あわせの~空、と~なり同士あーなーたーと、あ~たし さくらんぼ!(エルボー!!!!)

 

 

これには場内も実況席もお茶の間も騒然。

絶対にケンカを売ってはいけない相手に、絶対やってはいけない奇襲を試みたのである。しかも超若手が。

これはもはや「愚かだ」で片付けていい問題ではない。

上村は頭が回る人間であり、空気を読む力のある人間であり、なによりヤングライオンの中でも上昇志向の強い人間である。

この一見 “無謀” とも思える行動に、上村自身の早期レベルアップを見越した策略が見え隠れしているではないか。

RPGの序盤で、小物モンスターと戦いながらセコセコと経験値を集めるのではなく、リスクをとって取得経験値の高いレアモンスターを狙うプレイヤーのような志の高さ。

 

「リスクをとらないと次には進めない」

 

これはコスプレでお馴染みのハロルド・メイ社長のありがたい言葉であるが、プロレスのリングで実際に若手がそんなマインドでいることの重要性。

 

 


上村、死ぬな。

 



つまり、鈴木軍に欲しい

 

ゴング前の鮮やかな奇襲を成功させた上村は、ドロップキックで鈴木を場外に逃亡させる(ここで開始のゴング)

さらに鈴木を追いかけ、場外の鉄柵にぶん投げるとジェスチャーで堂々と煽るのだ。

もはや挑発がちゃんと様(さま)になっていることに驚きを隠せない。

単なる “強敵への奇襲” ではなく、やっていることはもはや “ヒールによる蹂躙” なのである。

鈴木をリングに戻した上村は、コーナーに追い詰めてストンピング&エルボー連打。しかもブレイクに入ったレフェリーを突き飛ばしてまで攻撃を続けるという気合いも見せた。

「このあと鈴木の容赦ない地獄の報復が待っているんだよなあ」なんてことをいやらしく考えたが、なんと上村はこのターンを自分のモノとして終わらせてしまうからマジで凄い。

当然、鈴木みのるを怒らせた上村は、その後しっかりとド派手に痛めつけられることになるが、それでも「やられている感」がまるで無い。

それどころか、最初の奇襲で試合の “方向性” が明らかになったためか、上村が「試合を作っている感」まで漂っているというのは言い過ぎだろうか。

 

金丸のドキツすぎるボストンクラブをこらえ、ディープインパクトまで出させた執念。

そして鈴木みのるの嬉しそうな顔も見逃せない。

 

 

強靭なハートとタイミングを見逃さない行動力、目的のためなら非情にもなれるストイックさ。

 

これはもう、鈴木軍に欲しい。

 

 

 

誰もがメガコーチズを応援しちゃう現状

ジュニアタッグ選手権試合
ロッポンギ3K(SHO&YOH) VS メガコーチズ(田口&ロッキー)

 

試合内容は楽しかったが、やはりどう考えても田口とロッキーの魅力で持っていた感がある。

会場もロッキーの逆転劇を期待していた雰囲気だったし、メガコーチズの巧さが際立ったぶん3Kの説得力の無さが深刻だ。

負けてしまったが、クライマックスで観客を盛り上げたのはメガコーチズの粘りであり、個人的には3Kの防衛ロードよりもメガコーチズが引っ張るジュニアタッグ戦線を見てみたくはあった。

 



NEVERのド根性

NEVER無差別級王座戦
鷹木信悟 VS 石井智宏

 

激しくなることはわかっているのに、やっぱり激しすぎて痛々しいのがNEVER。

ひたすら打ち合ってド根性を試すだけの痛めつけ合いに、観客席にいた赤ちゃんも身の危険を感じてびえーんと泣きじゃくっていた。

真っ向勝負で打撃をくらわし、“一瞬でもダウンしたら負け” といった2人だけの独自ルールで闘うので、やられてもやられても立ち上がる男たち。

ローマ帝国におけるコロッセオでの殺し合いに熱狂する観客よろしく、剣闘士然とした鷹木と石井の闘いを見守るファンたち。

とても異様な光景だが、これもまた新日本プロレスの闘いなのだ。

安定の鷹木が勝利し、バックステージでは防衛直後でありながら自らNJCへの出場を直訴した。

個人的には、次の挑戦者が名乗り出て欲しかった。

NEVERは比較的、熱量だけで挑戦しやすいベルトだと思うので、誰か行っても良かったのではないか?

 

たとえば、アイツとか。。。

 

そういえば、実況席がひたすらゲスト解説の真壁刀義を煽っていたのが印象的だったけど、可能性があるってことかな。

 

 

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Comment

  1. ogotch より:

    上村さんが、鈴木みのるさんに
    殴りかかった時に思ったこと。

    「コレが新日本のレスラーだよ!」
    という喜びでしたね。(笑)

    ケンカを売るなら強いヤツに売る。

    それも一番強いヤツにやる所が
    凄く気持ち良かったですね。

    「鈴木軍に欲しい」人材だと
    デヴォンさんが思ったことは
    上村さんに「プロ」を見た。

    だからプロ集団の鈴木軍に欲しい。

    そういうことなのかなと。

    合っていたら、嬉しいですね。

    【追伸】
    ヨシハシさーん?まだ、実家?(汗)

    • devonyamaoka より:

      どうも! 上村くんはもともと血気盛んなイメージでしたが、このタイミングでボスに突っかかるという嗅覚の鋭さに感激しましたね。勝てそうな奴じゃなくて、いちばんリスクの高い奴(ボコボコにされる&目を付けられる)に行ったところが、ファンにとっても凄いインパクトになりましたからね。なんかそういった自己演出力の高さにグッとしましたw まさにプロの思考なんじゃないかなって思いますね。鈴木軍は、嗅覚の鋭い選手の集まりだし、行動力もしっかり伴っている連中ばかりなので、そういう意味でまさにドンピシャ。いまごろみのるが勧誘していると思われますw ヨシハシさんは淡々と裏切りの作戦を練っていると思います。実家で。

  2. デルピッポ より:

    上村は石森やヒロムにも評価されてますし、今回のことでオスプレイとデスペからも褒められてるし本当に素晴らしいですね。もう海外遠征などせず早く格上げするべきでは?
    後輩が入って来ないからいつまでも雑用させてた小松田中の二の舞はやめてほしいですね。

    ジュニアタッグ王座戦は3Kの試合にしては面白かったんですが、メガコーチズのほうが上手いし華がありましたね。あと結構まずいんじゃないかと思ったのが3Kのムーブになる度に会場がシーンってなるんですよね…
    応援もされずブーイングもされないってどうなんでしょうか。プ女子がグッズを買ってくれるからタッグを続けさせてるんでしょうけど、いい加減3Kの今後について考えなければいけない時期かも。

    NEVER王座戦の2人はヤバすぎました。これぞNEVERという試合。
    鷹木は毎回相当高いレベルの期待されて、それ以上の試合するので本当に素晴らしい。
    鷹木がNEVERを持っていれば中邑時代のICのようにNEVERがIWGPヘビーと並ぶ価値になれますね。ただ石井とここまでの好勝負しちゃうと次の挑戦者のプレッシャーがすごそうですね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! そうか、上村君は先輩たちの評価も高いんですね。ほんと田中小松のようなもっさりした存在にはさせないで欲しい。上村くんの長所を活かした適材適所の配属をお願いしたい。つまり鈴木軍w 
      ジュニアタッグ、メガコーチズがひたすら巧かったですな。3Kのダメさが目立ちすぎてて見ていてつらかったです。なんとかならないもんでしょうかあれは。ヒロム&BUSHIが挑戦するとしたら、ベルト移動は切なる願いですw 
      NEVERはまさにNEVERって感じのでしたが、ほんと石井さんレベルの挑戦者って限られてきちゃうと思います。一体どんな奴が次に行くのか。NJCの闘いがカギになるのかもしれないですね。

  3. リック より:

    なんにも無いからなんでも出来る、なんでもなれる!

    上村が本当に凄い、様々な方面から高い評価を受けていましたがそれを観客に確かな形で伝わりましたね。
    技の派手さは無い、華やかさも無い、あるのは気持ちだけ。
    しかし、その気持ちが心に刺さる!胸が熱くなる!

    これだけでYOHやヨシハシは軽く超えてしまった感のある上村、やっぱり鈴木軍に欲しいですねぇ…

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