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【2.2札幌】英国頂上対決という名の異世界へようこそ!【THE NEW BEGINNING in SAPPORO】

 
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ああ凄い凄い。

マジでこんな凄いモノを27分間も見せられて、果たしてこれは現実なのか?

ここは日本、しかも冬のクソ寒いバツゲームみたいな札幌。

俺は小田原生まれ、エロ本育ち、バカそうな奴はだいたい友達。セクシーな女はだいたい他人。

なのに観ているのは、英国の至宝をめぐるブリティッシュな闘い。

これまでの俺の人生でもっとも大きなブリティッシュな闘いと言えば、1995年のUKロックシーンにおけるオアシスとブラーのブリットポップ頂上対決だった。なんてことを口走ると年齢がバレてしまう。

国民的人気バンド、オアシスとブラーのシングル発売が同日となり、果たして全英チャート1位はどちらの手に? みたいな超絶くだらない話題で盛り上がった青春時代が懐かしい。

このとき、当時のザック少年は果たしてどちらのシングルを購入したのかが非常に気になるところだ。

もしかしたら、ザック少年は王道ロックのオアシス、ウィル少年はポップで華やかなブラーと、この時すでに好みの音楽でも2人のライバル関係が成立していたとしたら面白い。

つまり2.2札幌『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』で行われた世紀の英国王座戦、ザック・セイバーJr. VS ウィル・オスプレイを真の意味で楽しむには、まずは1995年8月14日にタイプスリップするところから始めなければならないのだ。

この2人は “英国プロレス” の素晴らしさと可能性を、広く多くのファンに知らしめ、ここ日本で確固たる地位を築き上げたという意味で、まさにブリットポップの旗手であるオアシスとブラーに似ている部分も大いにあると思ってしまったのであった。

とにかく、この英国頂上決戦、毎度同じことを言っている気もするが、メインイベントで良かった気がする。

オカダとタイチのスペシャルシングルがダメだと言っているのではなく、これをメインにすることで新日本プロレスがもう一段階上の次元へと進化するような気がするわけだが、まあ興行を考えると現実的ではないのかもしれないので俺個人の意見としてスルーしてもらいたい。

 

 



英国プロレスが世界を魅了する日

ブリティッシュヘビー級王座戦
ザック・セイバーJr. VS ウィル・オスプレイ

 

アンビリーバブルや!

何が凄いって、お互いの攻防はもちろんなんだけど、この状況で、しかもノリにノッているウィル・オスプレイに勝ち切ってしまうザックの存在そのものが凄いのである。

オスプが勝利するお膳立ては十分整っていた。

対ザックの戦闘スタイルで挑んだオスプは、普段は開けない引き出しをバンバン開けていたし、ほぼ確実にザックの動きを読み切り、得意な勝ちパターンへと繋いでいく闘い方が見事だった。

そもそもオスプ戴冠への観客の期待も大きかった気がする。

しかし、ボコボコにやられ追い込まれているように見えても、ザックには一発逆転の瞬発力があるのだ。

技の多彩さ、パワー、スピード、身体能力に至るまでオスプのほうが上かもしれないが、なぜか一瞬のスキを捉えて最善の技を仕掛ける瞬発力にかけてはザックは天才すぎた。

試合時間27分、ほとんど目を離せない、常人では理解できないような攻防がひっきりなしに行われ、プロレスでありながらこの2人にしかできないまた別の異様なモノを魅せられているような気になって、俺はアタマが混乱してしまった。

 

少し前のインタビューでのザックのコメントがよみがえる。

ザック「俺とアイツはやり方こそは違うけど、見据えている方向は同じなんだ。いま俺とオスプレイがしていることは一見、全然違うように見えるかもしれないけど、じつはどこかで繋がっているんだよ」

 

その存在自体はまるで違う、スタイルも正反対に思える2人だが、ザックの言う “どこかで繋がっている” という言葉の意味がこの試合でなんとなくわかった気がした。

2人にしか作れない異世界の闘いは、英国プロレス界の歴史と進化そのものなのだ。

英国プロレス復興のために行った進化するための努力。そのやり方やスタイルは違うが、ザックとオスプが目指したモノは同じだった。

 

ザック「オスプレイは、クラシカルなイギリスのプロレスをアイツなりに消化して、新しい表現にしているんだ。(中略)アイツがデビューし始めた頃、古い保守派のレスラーたちからボロクソに言われていたけど、アイツは彼らを超えたんだ。よくやったと思う。ホントはアイツのことなんか褒めたくないけどね」

 

別方向から同じ場所を目指し、いまここで頂点を賭けて対峙するザックとオスプ。

英国プロレスが日本の、いや世界中のファンを魅了する最高の瞬間、その舞台が札幌きたえーるであることを誇りに思う。

クソ田舎札幌が英国とプロレスで繋がったのだ。これはもう姉妹都市として提携すべきではないだろうか。

イギリスのEU離脱にあやかって、札幌も北海道離脱決定!

それにしても解説の金丸さんのコメント、的確すぎてウンコもれそうになった。

 

金丸「ここからはザックの “しつこさ” が生きてくるよ」

 

後半戦、ザックがやられるシーンが多くなってきているタイミングでこのコメントである。

どちらかというとオスプがザックの攻撃を読み切っているかのような状況で、ここからザックの“しつこさ”がモノを言うんだと。

マジかよと。いや、マジだった。

あのスキあらば絡みつくザック特有の “しつこさ” が、疲労が溜まってくる後半でどんどんオスプを侵食していったのだろう。

この試合は、リング上の攻防だけでなく、言葉少なでありながら確実に見るべき部分を指摘してくれる金丸のコメントも極上なのであった。

 

 

 

聖帝タイチ、オカダのぬくもりの中で死す

スぺシャルシングルマッチ
オカダ・カズチカ VS タイチ

 

 

12年ぶりの一騎打ち。

当時は石狩さんが岡田くんを撃破し、その後2人はそろって海外修行へ。

戻ってきたらびっくり、タイチはただのディファ有明、かたやオカダは東京ドーム。

といった明らかな人権無視の “差別” が行われた新日本人事に「NO」を突き付けるべくタイチが放ったひとこと。

 

人生はチャレンジだ。

 

真理である。

チャレンジしなくて何が人生だろうか?

世の中には、一度もチャレンジしないまま死んでいく人もいたりするんだろうなあ。もったいないなあ。

 

タイチ「なるほど、あれが、あれが12年の差・・・あれがカタカナで化けたオカダの力・・・。楽しかったよ。まだ、オレが言う前にお前が言った。リング上で。まだ1勝1敗だと。決着つけよう。今日、カタカナのオカダ、味わったよ。デカくなったな、小僧! ハハハハハハハ!」

 

なんと試合後にオカダが笑顔で「まだ1勝1敗だ」って言ったのか、タイチに。

もはや友情とかライバルとか飛び越えて愛じゃないか! 愛!

愛を捨てたタイチに愛を、いやぬくもりを与えるオカダ。

 

 

 

タイチは本当に素晴らしかった。

タイチが素晴らしいのはわかっていたけど、今回もやっぱり予想を超えて素晴らしかった。

インサイドワークを巧みに駆使したラフファイトでオカダを痛めつけつつ、ここぞという時に繰り出す大技の迫力と鮮やかさ。

ミラノさんに “1人全日本プロレス” と言わしめる圧倒的ポテンシャルで、オカダをあと1歩まで追い詰めた。

ジャンボ鶴田風な「オー!」からのバックドロップホールドのエモーショナルなインパクトは今年のベストシーンのひとつかもしれない。

観客の心を震わせるプロレスをする人なんだタイチは。

 

そして解説席の金丸は、この試合でも神がかり的なスマートさで自らの仕事をまっとうする。

飲み会中に「ちょっとトイレいってくる」みたいな自然さで席を立ち、レフェリーに絡んでタイチをアシストしたあとは、「いやー、ごめんごめん、で? 何のハナシ?」みたいな雰囲気で席に戻る金丸。

 

そういえばザックがインタビューで鈴木軍についてもこんなことを言っていた。

ザック「鈴木軍は誰もが危険で、みんなそれぞれの分野で才能があるんだ」

 

まったくそのとおりである。



まとめ

 

この大会、2つの最高シーンがあった。

 

その①
ボスとモクスリーの2人の猛獣が、田口監督を「およびでない」とばかりに揃って足蹴にするシーン

 

その②
タイチがあべみほを盾にしてオカダの攻撃を阻止しようとするS心を刺激しまくるドスケベシーン

 

 

よく見ると、タイチがドサクサ紛れにあべみほのケツに顔をうずめているではないか!

 

 

 

いいなあ。

 

 

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Comment

  1. デルピッポ より:

    ブリティッシュヘビー戦の2人はどちらもすごい。オスプレイも普段見せないクラシカルなテクニックを見せてくれましたが、ザックの一瞬の引き込みは本当に素晴らしいですね。
    オスプレイはドームでIWGPジュニアを落とし、ブリティッシュヘビーも獲れずなので今後どうするのか気になります。BOPでジュニアタッグ戦線に行くのか、ジュニアはヒロムに託す的なことを言ってるらしいので本格的にヘビー級転向もありそう。

    とんでもないセミを見た後のメイン、これまたとんでもない試合になりました。
    タイチの歴史を駆け巡る技の数々を受け切るオカダの化け物さ…
    それとデヴォンさん、新日北海道ツアー決定おめでとうございます。これは間違いなくタイチメインのツアーと言っていいでしょう。タイトル挑戦がありそうで楽しみです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 北海道ツアーはタイチがメイン、本当にそうなりそうな予感がしますが、一体どんな形で盛り上げるのか? メチャメチャ期待ですね。まさかの内藤との2冠争いとかだったらアツイですw ザックVSオスプレイは決着がつきましたが、さらに本国で最終決戦って感じなんですね。オスプレイのポテンシャルがまだまだ底知れないことに驚きましたし、それを凌駕するザックの地力にも驚かされました。いまのところ今年前半のベストバウトです。オカダVSタイチはドラマチックすぎて、熱狂するミラノさんの雄たけび同様に興奮しましたw

  2. ogotch より:

    【オスプレイ vs ザック】
    コレはもう「スペシャリスト」同士の戦いで
    見応え抜群でしたね。

    プロの試合というのは、こういうものだと
    イギリス人レスラーが日本の観客に向けて
    見せつけているのが痛快でした。

    金丸選手もザック選手も「全日本プロレス」で
    プロレスリングを経験してきて、新日本の上で
    そのレスリングが評価されているということが
    個人的に面白かったですね。

    ザック選手の体格と体重で、ヘビー級ひしめく
    この新日本プロレスでG1の常連になるという
    その特化した技量はもっと評価されていいと
    思うんですよね。

    【タイチ vs オカダ】
    コレを見て、確信しました。今年の新日本での
    キーマンはタイチ選手ですよ。間違いない。

    新日本の北海道ツアーが発表された中で
    オカダ相手に、この試合内容の見事さ。

    凱旋帰国の場所がタイチ選手がディファ有明、
    オカダ選手が東京ドームという立ち位置から
    12年越しで、ここまでノシ上がってきた事実。

    鈴木軍のメンバーに流れる「反骨心」を
    具現化したような生き様ですからね。

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    実は、特別に思い入れのあるレスラーは
    意図的に持たないようにしてるんです。

    でも、鈴木軍のレスラーは試合を見ると
    「いいなぁ」と唸ってしまうんですよ。

    技術者集団、プロフェッショナルの集まりは
    「腕一本」で世の中を渡り歩いてゆく。

    ……男として、惚れますよね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れてすみませんでした! ほんと鈴木軍の存在って新日本プロレスの魅力をレベルアップさせるのに一役買ってますよね。彼らがいるからドラマチックな世界観が生まれる。ザックVSオスプレイの異世界は、お互いが培ってきた経験から生まれたものだし、タイチの強さとスター性も、ディファ有明から這い上がって、さらに鈴木みのるの下で進化させたパフォーマンス力だと思いますし。経験をしっかりと自分のチカラに変えていけるのが鈴木軍の凄さなんですねえ。鈴木が教えるのはプロ意識かもしれませんね。マジで惚れます。

  3. リック より:

    やっぱり鈴木軍は外さない。

    というかセミとメインの4人は全員が超一流、超一流同士の戦いは相性などという次元を超えて約束された名勝負が産まれるものなのでしょう。

    ちょっと話がそれるのですが、デヴォンさんNJPWで公開されたJTOの鈴木軍戦はご覧になりましたか?
    今までプロレスに泣かされたことは何度もありましたが、この試合が一番泣けましたね。
    とにかくDOUKIの想いや気持ちを考えると涙が止まりませんでした。まだご覧になっていないのであれば是非観てください。
    不器用な男達が不器用に気持ちを伝える姿が美しい。
    何度も言っていますが鈴木軍推しで良かった、心からそう言える一戦です。

    • devonyamaoka より:

      どうも! リックさんに進められて見ましたよ、ワールドのJTOタカタイチ戦。本当に素晴らしかったです。鈴木軍のスピンオフであり、DOUKIの物語だったんですね。これからDOUKIが鈴木軍として新日リングに立ち続けるための儀式のようにも見えました。このテストを経て、雑草レスラーからトップレスラーへの道を歩みだすのかもしれないです。鈴木軍のドラマはひとりひとりにクローズアップしても濃密で面白いですなあ。ほんと感動しました。

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