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【東京ドーム2DAYSその③】イッテンヨンの栄光【WRESTLE KINGDOM 14】

2020/01/11
 
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オカダ「本当に悔しいのは10月からずっと超満員にしますって言って、東京ドームを超満員にするっていうことが叶わなかったので、笑いたい人は笑ってもらってもいいですしバカにしてもらっても全然構いません」

 

オカダよ、バカにする奴なんかどこにもいないよ。

新日本プロレスの顔として、ここ数か月間のオカダは試合だけでなく、多くのメディアでプロモーション活動をしていた。

TVのバラエティ番組や朝の情報番組、慣れない現場でも笑顔でそれを成し遂げられたのは、ドームを満員にしたいという強い思いがあったからこそであろう。

2連戦のタイトルマッチを勝ち抜くことはもちろん重要だが、オカダには新日本プロレス全体を世間的に盛り上げるというもう一つの大きな役割があったのだ。

オカダの背負った象徴としての責任とプレッシャーを考えると、試合後の涙に心が締め付けられそうになる。

IWGP王者、新日本プロレスの頂点に立つ者には、ここまでこなせるだけの覚悟が必要なのだ。

内藤に、飯伏に、ジェイに、オカダが担っていた王者としての役割をこなすことができるのだろうか?

1.4『WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』、史上初の2冠戦に向けた最初の大一番で、オカダは見事王座を防衛することに成功した。

しかし、そこに喜びはほとんど無く、涙をこらえながら「超満員にできなかった」と嘆いたのである。

翌日には2冠戦が待っていることもあり、緊張感を持続させなければならなかったのもあるだろう。

しかし、勝ったのに悔しさが全面に出てしまうあたり、オカダの生真面目さと責任感の強さが伺える。

 

オカダ「やっぱ悔しいっすね。防衛しましたけど、有限実行できなかったっていうのは。だって、プロレスのパワーはもっと凄いものだと思ってますし、プロレスという競技は最高のものだと思っていますんで」

 

もう一度言う。

笑うやつなんかいない。

誰ひとりとしてオカダのことを、バカにする奴なんかいやしない。

 

 

 

オカダ、入場シーン凝りすぎ問題

IWGPヘビー級王座戦
オカダ・カズチカ VS 飯伏幸太

 

“常に真面目で誠実な内容” が売りのこのブログだが、プロローグの文章が多少いつもより重たくなってしまったのでここからは元に戻していきたい。

絶対王者のオカダ・カズチカとドームのメインで対峙するのは、『G1 CLIMAX 29』優勝者の飯伏幸太。

ドーム大会のメインとして申し分ないゴージャスなカードなのは間違いないが、それにしてもオカダ・カズチカの登場シーンの演出はとんでもなく派手であった。

 

激しい雷雨が降り注ぐ中で仁王立ちのオカダ。

その頭上にイナズマが走ったかと思うと、背後から2体の巨大な金剛力士像が現れてこちらに迫ってくる。

『GANTZ』における、暴れん坊星人の悪夢再び。

今すぐガンツスーツに身を包んで奴らを阻止しなければ! などと焦るも、オカダは平然とレインメーカーポーズを決め、その圧倒的スターオーラによって金剛力士像は粉々に砕け散る。

なんという破壊力! これが、これが、絶対王者のパワーだというのか!

 

なーんて感じの凝りに凝りまくった一連のシーンが巨大スクリーンで展開し、ダメ押しの超絶カッコイイ例の入場曲が流れだすといった盛大な登場。

演出監督もしかしてバズ・ラーマンかよと思っちゃうほどのスタイリッシュかつド派手な入場シーンを見て、俺はオカダの王座防衛を100%確信してしまったのであった。

 

 

飯伏、リミッターいつ外れたんだ問題

 

飯伏がオカダに勝つには、自身のリミッターを外してフルパワーの飯伏を解き放つしかない!

普段は理性によって制御されている飯伏のフルパワーは、いつもここぞというタイミングで制御が外れる仕組みになっている。

それはいつも突然、ブチギレという形で作用するから恐ろしい。

今回の試合、何度見返しても、飯伏がブチギレたきっかけがわからなかった。

オカダがこれまで繰り出した攻撃の、積もり積もったストレスが弾けたのか?

もしくは、直前のエルボースマッシュに何かイラっとくる要素があったのか?

とにかく飯伏のいつものブチギレ無表情がモニターに映し出され、「あ、ついにキレたぞ・・・」といった雰囲気が会場中に共有される。

危険なブチギレ飯伏の危険なナックルパンチ攻撃は、もはやプロレス的な演出皆無の本意気なブン殴りとなっていて殺伐さが漂う。

しかも、倒れこんだオカダに向けて拳を振り上げ、さらに憎しみのこもったストンピングを繰り出す。

 

レッドシューズにナックルを注意されるも、思いっきりふてくされる飯伏くん

 

リミッターの外れた飯伏とは、つまりは危険で無慈悲な純粋なる怪物のことである。

後先を一切考えない、捨て身の闘い方で相手を倒しに来る戦闘マシーン。

このターミネーター然とした飯伏を攻略しなければ、オカダに勝利は無いのだ。

まったく過酷な王座戦である。

そして、驚異的なタフさと冷静さを持つオカダだからこそ、飯伏の狂気をも包み込んで自らの世界へと引きずり込むことができたのだろう。

多彩に使い分けるさまざまなバージョンのレインメーカーが、飯伏の体力をじょじょに削っていき、最後はみちのくドライバー的なもので叩きつけて虫の息となった飯伏に正調レインメーカーが炸裂。

39分という長丁場の地獄のタイトルマッチを見事防衛したのであった。

 



大舞台における外道さんの立ち回りの凄さ

IWGPインターコンチネンタル王座戦
ジェイ・ホワイト VS 内藤哲也

 

突如、放送席に現れた特別ゲストの「純烈」に不穏な空気が漂う。

なぜ、こんなところに「純烈」が?

いやそもそも「純烈」ってなんだ?

とか思って早速ウィキペディアで調べてみると、4人組の男性歌謡コーラス・グループで、スーパー銭湯のステージなんかで営業しながら熟年女性(というか高齢者女性)たちのハートを掴み、念願の紅白出場も成し遂げたそう。

「純粋であり、かつ強く正しく節操や分別がある」という意味を持つグループ名のくせに、メンバーの一人が交際女性へのDV問題で脱退していたりするところも非常に不穏である。

自分から「純粋さ」や「正しさ」をアピールする奴に限って、案外裏で汚いことをやっているパターンが多い。

慈善事業とかを必要以上に売りにしている会社が信用できないのと一緒だ。

そんな存在自体が疑わしいグループの人間が放送席に現れたことで、俺の危険予知アンテナがビンビンに反応したわけだが、単に飯伏の友人だったというだけであった。

なんだそれ。外道の差し金かと思ってビクビクしたじゃないか。

※追記)ゲストの「純烈」酒井さんという方は、2002年にDDTの別ブランド『マッスル』でプロレスラーをされていたという情報を頂きました! 無知ですみませんでした!

 

などと、ものすごくどうでもいいことを400字近くも使って書いてしまったが、この試合の感想を語る上ではどうしても必要だったので許していただきたい。

というわけでドーム大会セミファイナルとなるIWGPインターコンチネンタル王座戦は、史上初の2冠へと続く最初の難関。

ここで勝たなきゃ意味がないし、負けたら翌日の3位決定戦行き。

ポイントはもちろん、ジェイくんのセコンドである外道さんの動向である。

土壇場で確実に何か仕掛けてくるであろう外道さんの巧みな小細工は、その舞台が大きければ大きいほど刺激的。

今回も、ジェイくんがレフェリーに内藤をぶつけてKOさせた隙に満面の笑みの外道さんがリングイン。

パイプ椅子を振り上げるが、内藤が急所蹴りで迎撃するという素晴らしいシーンがあった。

こんな緊張感のあるタイトルマッチでも、思わず笑ってしまうほど感動的なドタバタを演出してくれる外道さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

内藤「さ、明日の対戦相手は一体どっちかなぁ? 俺の予想はオカダ、理想もオカダ。さぁどうなるかなぁ?」

 

まさに内藤の理想通りに事が進み、この後にIWGP王座を防衛したオカダの元へと出向き、新日本の正真正銘のスター同士が対峙するのである。

伝説への物語がクライマックスへと向って加速していく。

 

 

復活のタイムボム

IWGPジュニア王座戦
ウィル・オスプレイ VS 高橋ヒロム

 

ジュニア頂上決戦。

昨年12月に復帰戦で、高橋ヒロムはオスプレイのパートナーであるロビー・イーグルスに敗北を喫した。

レベルアップしている現在のジュニア戦線は一筋縄ではいかないということを存分に見せつけたわけだが、俺たちファンは確信した。

ヒロムはただ療養して休んでいたのではない。

確実に、以前よりも強くなって戻ってきたんだってことを。

この日の王座戦でのヒロムは、オスプレイに引けを取らない見事な動きでファンの目をクギ付けにした。

躍動するオスプレイ、パワフルなヒロム、目にもとまらぬスピード感での2人の攻防。

ヒロムのいる、あのワクワクするようなジュニアの闘いが戻ってきた。

心底プロレスを楽しむヒロムの姿を見ると、俺たちファンもすこぶる幸せな気持ちになる。

そして、新たな高橋ヒロムが誕生する瞬間、また次のレベルへと昇華したことを証明するかのような新技のカタルシス。

TIME BOMBⅡ

まさに、ヒロム第2章、ヒロム第2形態、ヒロム・ギア・セカンド、進化を具現化したかのような技の炸裂で、友である「ベルトさん」を見事奪還するという誰もが納得の復活劇。

 

ヒロム「オスプレイ、俺のいない1年半、素晴らしかった。オスプレイ、お前は間違いなく最強だ。お前とは一生ジュニアとしてやり合いたい。とにかく最高だよ。オスプレイ、ありがとう。当分、やりたくないけど、ありがとう」

 

素直で正直すぎるヒロムのバクステコメント。

これは、オスプレイはもちろん、他のジュニア戦士にも向けられた言葉であることは間違いない。

中心人物であったヒロムの不在で、ジュニア戦線の勢いが落ち込んでも不思議ではなかったが、オスプレイをはじめとしたジュニア戦士たちが実力でそれを支えぬいたのである。

ヒロムは、王座を奪還した歓びと共に、強敵たちへの感謝も忘れないのであった。

 

 



まとめ

 

感動と興奮だらけでぜんぜん感想がまとめきれない。

今年のイッテンヨンはそれだけドラマチックな要素が詰まっていたと思う。

そしてこの日の結果は、翌日のイッテンゴへと続く途中経過でしかないというところにも驚きを隠せない。

ドーム2デイズの感想はまだまだ続く。

残りの試合についてはまた次回。

 

 

 

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Comment

  1. ゴッチ式リングイン より:

    初コメです。いつも楽しく読ませて頂いております。デヴォンさんの文才がツボ過ぎて更新を待ちわびてる今日この頃です。

    3日間ワールドでこれでもかと楽しませて頂きました。オカダの入場ですが、渡しての周りの歴が浅いファン達にはとても好評でした。こういったエンタメ要素もこれからの新規ファン獲得にいいのではと、ニヤニヤして観てましたw
    ただ気になったのは1.4のセミの外道さんや1.5のKENTA乱入などに対しての反応でしたね。プロレスとは言わば点と点が線になり、そして面になっていく連続ドラマみたいなものです。周りのロスインゴファン(と言うか内藤選手ファン)とプロレスファンの反応の違いが、今後危惧される気がしました。あそこでハポン〆出来なかった事に対してSNSでは、金返せやもう観ないなど書き込んでる方もいましたが、じゃあ貴方たちはハポン言いたいだけなのかよとw
    あそこでのドラマがあったからこそ、今年1年またあーでもないこーでもない言いながらプロレス楽しめるんじゃないですか。
    全ての内藤選手ファンがそうではないですが、プロレスファンとして「プロレス」と言う世界を理解した上で楽しんで貰いたいものです。
    ライガーさん引退試合8人タッグマッチ(エル・サムライ選手の入場でウルっときましたw)のおせち料理から、2冠戦のメインディッシュまでしっかり各試合堪能できたので、個人的には2DAYS開催はここ最近で1番楽しめた東京ドームでした。
    ちなみにベストバウトは棚橋ジェリコ戦でしたね。中盤まで大技や派手なムーブもあまりない中、あそこまで飽きさせずじっくり楽しめたのはお互いリスペクトし合ってる中で本当に手が合ったんやろなぁって思ってます。

    長文になりましたが今後も更新楽しみにしております。

    • devonyamaoka より:

      どうも! コメントありがとうございます! 超嬉しいです! オカダほどの華があれば、ド派手な登場シーンでも違和感なくて感動すらできてしまうから凄いですよね。ドーム大会は盛沢山でしたが、本当にファンの反応が幅広かったのは驚きました。KENTA乱入は楽しんだ人と激怒した人で賛否が凄かったですよね。内藤が念願の2冠王座に輝いたのに、ハポン締めができなかっただけで「もう見ない!」とか言っている人がいましたし、いや内藤を見ろよとw 
      ライガーさんの記念試合は特別感あってよかったですね。確かにおせち料理感すごかったw
      棚橋ジェリコ戦がベストバウト、凄くわかります! 俺もそれとランスVSモクスリーの2つがベストですねー。

  2. デルピッポ より:

    初日4万人、2日間合計7万人なんて十分なように思いますが、それでもオカダは不満なんですね。
    色んな番組に出る姿を見てもオカダは新日本の象徴だなと思いました。

    飯伏のキレ芸はマンネリな気もしつついざキレたらそれはそれで面白いし難しいw
    この試合はオカダの凄みを感じました。カミゴェをドロップキックで迎撃のあたりすごすぎる…

    オスプレイvsヒロムもすごかった。12月に復帰試合したばかりであんな動きができるヒロム、そしてヒロム以上にヤバい動きしまくるオスプレイ…どうなってんだと思いました。
    あのサスケスペシャル→避けられてヒロムのフロントスープレックス→リングインして再度サスケスペシャルのシーンは何回見ても意味が分かりませんw
    旗揚げ記念日で内藤vsヒロムやってほしいので2月は防衛してほしいですね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! オカダの動員へのこだわりと責任感に泣けてきました。やっぱトップはオカダだなと。
      飯伏がキレ芸は確かに「芸」って感じでお約束になっちゃいましたね。そんな飯伏を貫禄でねじ伏せたオカダが本当に素晴らしかった。
      ヒロムの完全復活。オスプレイのサスケスペシャルのくだりはやっぱこの2人の相性はスペシャルだなと感心しました。旗揚げ記念日でヘビー王者とジュニア王者同士の闘いみたいっす!

  3. リック より:

    オカダの入場シーンに鳥肌。
    やっぱりドームといえばド派手な入場、プロジェクションマッピングまで使うのは想像を超えましたが、それでもやり過ぎと思えないのはやはりオカダ自身の凄さですね。

    TIME BOMB Ⅱの説得力がやばい。
    キン肉マンで神威の断頭台を初めて見たような衝撃。(デヴォンさん伝わりますかね?)
    技の大元を崩さず威力を増す形状に進化させるというヒロムのセンス。欠場中も研鑽を積み続けたことがあの技で十二分に伝わりました。
    皆さんが仰るように旗揚げ記念は内藤vsヒロムでしょうか、対ヘビーを公言しているヒロムなので、否が応でも期待は高まりますね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! プロジェクションマッピングを利用した、オカダの超人的な強さをアピールする特殊効果。まさにオカダだからこそ映える演出ですよね。
      神威の断頭台、わかります! 確かに強力な元技をさらにレベルアップさせて改良した進化技のインパクト凄いっすね。ヒロムのプロレス脳はキン肉マンからもしっかりと影響を受けているんですね。俺たちがヒロムに心惹かれるはずだw 旗揚げの内藤ヒロムの実現が真実味を帯びてきましたね。これはあり得ます!

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