プロレスをこれ以上ないほど楽しむブログ

【12.19ヒロム復帰戦】エンターティナー高橋ヒロムの夜明け【Road to TOKYO DOME】

2020/01/03
 
この記事を書いている人 - WRITER -

自己アピール能力世界一、キャラクター創作能力世界一、ユーモアセンス宇宙一、プロレスラーという枠を超えた稀代のエンターティナー、高橋ヒロムの1年半ぶりのプロレス。

大けがでの欠場ゆえに、その身体の状況はもちろん、以前と変わらぬパワーやスピードが出せるのか?

ヒロムの売りであり得意分野でもあった躍動感に満ちた激しいプロレスが可能なのか?

ファンであれば誰もが、期待と同時に心配する部分も大いにあったはずだ。

 

「あの時の俺の“プラスアルファ”のものを見せたい」

復活VTRの中のヒロムはこう言って、シルク風呂でケツを出していた。

 

長期欠場からの盛大かつド派手な復活を果たした11.3『POWER STRUGGLE』での興奮をいまだ忘れられない。

勝利後のオスプレイのマイク直後の暗転、モニターに映し出される「TIME BOMB」の文字を見て、悲鳴もしくは脱糞をしなかった人がいるなら褒めてあげたい。

 

「ヒロムが帰って来た!」

 

新日本プロレス2019年最高最大の出来事として永遠に語り継がれるであろうハッピーニュース。

 

ヒロム「みんな心配してるんでしょ? 「高橋ヒロム、できんの? ホント?」とかさ「欠場明けなのに調子こいてんじゃねえよ、どうせオマエ、スタイル変えて帰ってくるつもりだろ?」とかさあ。誰が! オレ以外に! この最強の男に挑戦するんだぁ! オレしかいねえだろー!」

 

死んだと思っていたスーパーヒーローが危機一髪の状況でやってきてくれたかのようなヒロイズム満点のセリフは、まさにヒロムだからこその説得力とカタルシスを生むのだ。

東京ドーム大会の前哨戦シリーズ12.19『Road to TOKYO DOME』後楽園ホール大会のメインイベントで、ついに待ちに待った復帰戦を実現させた高橋ヒロム。

結果はまさかの敗北。

しかも、宿敵であるオスプレイからではなく、そのパートナーであるロビー・イーグルスからのピンフォール負けである。

凄い。

復帰早々、とんでもないドラマを放り込んできたなヒロム。

 

「世界よ、これが高橋ヒロムだ」

 

“長期欠場からの復帰戦”という、人生に2度と無いとも言える貴重かつ重要な局面を、ヒロムは無駄には終わらせないのだ。

このタイミング、このシチュエーションを最大限に活用するストーリーテリング能力の鋭さに、改めて戦慄してしまった。

盛大な復活。ファンの大きな期待。しかし「真打登場!」とばかりにイキオイだけで王者へと駆け上る姿を見せるわけにはいかない。

なぜなら新日本ジュニアのレベルは、そんなものじゃ乗り越えられないほど高いからである。

満を持して復帰し、昔以上に鍛えたからと言って、簡単に現王者に届いてはいけないのだ。

この日のヒロムの敗北は、新日本ジュニアのレベルの高さと層の厚さをまざまざと見せつける効果を発揮し、さらにヒロムが王者を取り返すまでの真の復活ストーリーの開幕を印象付けた。

まさに生粋のエンターティナー、ヒロムにしかできない芸当である。



プロレスの魅力がつまった最高の復帰戦

高橋ヒロム&BUSHI VS ウィル・オスプレイ&ロビー・イーグルス

 

1.4東京ドーム大会での挑戦が決まっているIWGPジュニア王座戦の前哨戦となっているタッグマッチ。

常識的に考えると、復帰戦で、さらにタイトルの挑戦者でもあるヒロムが負けるなんてことはあってはならない。

これはメインイベントゆえに、会場の誰もがヒロムの勝利後のマイク締めを期待している状況でもあるからだ。

そこで誰もがこの中でいちばんペーペーなロビー・イーグルスの敗北を予測したりする。

ヒロムの復帰大爆発のタイムボムがさく裂し、会場がどっと湧いての祝福的フィナーレを念頭に置いてこの試合を見ている俺たち。

復帰早々タイトルマッチ挑戦が決まっている人間が無様に負けるだなんて、純粋なる俺には思いもよらなかった。

試合の感想に戻ろう。

高橋ヒロム、立ち上がりからフルスロットルでとんでもない動きを見せる。

ああ、鮮烈だ。この躍動感。

心なしか以前よりもずっとパワフルに見えるヒロムの攻撃に、レスラーとしての進化を確信する。

BUSHIとの息の合った連携と場外乱闘、オスプレイとのハイセンスでスピーディな攻防と、復帰戦から出し惜しみなくすべてを魅せてくれるヒロムのサービス精神に脱帽。

イーグルスがBUSHIに仕掛けた致命的とも思えるロン・ミラー・スペシャルに、ヒロムがオスプレイをパワーボムでぶん投げて阻止するというマンガみたいなシーンは男の子狂喜乱舞。

完璧すぎてため息がこぼれる。

観たかった試合、観たかったヒロムがここにいる。

そして、オスプレイやイーグルスはもちろん、普段はパッとしないBUSHIさえもすさまじく動きが良いことに驚く。

11.3大阪大会のオスプレイとのタイトルマッチの時もそうだったが、BUSHIは確実にヒロム復活の影響でプロレスのキレが戻ってきているのだ。

高橋ヒロムの起こすムーブメントの凄さがよくわかる。

新日ジュニア全体が、ヒロムの波に乗ってそれぞれのパフォーマンスが一段階上へと上がっていくのだ。

そして、そんな威勢の良い、完全無欠の勝ちパターンへと乗ったヒロムがイーグルスに足をすくわれてしまうまさかの展開。

ここに大きなドラマがある。

プロレスの素晴らしさがこの結果に詰まっていたと言ってもいいだろう。

 

まるで人生のようだ。

 

勝利を確信していたヒロムが3カウントを取られたときのショックと感動。

 

オスプレイ「ヒロムからフォール勝ちを決めたのが、この男、ロビー・イーグルスだ! 彼は世界でも最強のハイフライヤーなんだ! ロビーが今成し遂げたことを、しっかり見ただろうな?」

 

ロビー・イーグルスも、この1年ジュニアを支えてきた選手のひとりである。

そう簡単に負けてはいけないし、それは2019年のヒロムのいなかった新日本ジュニア全体の意地でもあるのだ。

ジュニアはヒロムとオスプレイだけじゃない。

ライガーが引退してしまう今、そのブランド力をさらに磨き上げていかなければいけないタイミングで、ロビー・イーグルスは新たな未来のひとつを創り上げたと言っていいだろう。

そして、敗北を喫した茫然自失なヒロムの顔にエンターティナーの神髄を見た。

 

 

 

ヒロム復活煽りVふざけすぎ


さまざまな種類の風呂が設置された今風の公衆風呂感と古き良き昭和の雰囲気をも併せ持つ銭湯で、全裸のヒロムが湯舟に潜ったり泳いだりしているブッ飛んだ煽りVが公開された。

ふざけたコメントに気の抜けた効果音でさらなるバカっぽさを演出し、コインランドリーでカメラスタンドまで倒して大暴れするヒロムの姿に、リング外の芸人としての復活を確信。

1年半のありあまるバカバカしさを、この煽りVで思う存分発散させたかのような弾けぶり。

 

「やっぱヒロムってバカだよな」

 

なんて誉め言葉があちこちで聞こえるようである。

ヒロムの凄さは、プロレスを妥協しないのはもちろん、リング外のパフォーマンスも一切妥協しないところだろう。

つまり、リング外で何もしない選手の倍以上、努力をしているということだ。

ヒロム自身は、“自分のパフォーマンスを何も考えず楽しんで欲しい”と思っているかもしれないが、俺はその裏にあるヒロムの努力を想像して、楽しみながらも尊敬をも感じてしまうのだ。

 

 

調印式でもやっぱりふざけすぎ

 

後楽園ホール大会の同日、2020年最初のビッグイベント『WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』のタイトルマッチにおける公開調印式が行われた。

ヒロムと言えば “調印式で凝ったネタを仕込む” ことでお馴染みである。

ここでいう “ネタ” というのは「何か面白いことを話そう」とか「変なコスチュームで出よう」とかそういった安直な大学生ノリな “ネタ” なんかでは断じて無く、もはや芸人がステージでやる級の完成された “ネタ” のこと。

以前は、手作りのポエム帳を持参して意気込みを詩として読み上げたり、フライドチキンを持ってきて振舞ったり(菅林会長にも)と、事前から計画していないと用意できない仕込みをしっかりとしている。

復活一発目の調印式でも、やはりこの男は手を抜かないのである。

 

お腹が痛いヒロム

 

いきなり腹痛をうったえたかと思うと、ベルトさんが自分の代わりにコメントすると言い張るヒロム。

 

ヒロムが帰ってきたんだなあ・・・

 

毎度のことながら、感慨深げにそんな気持ちになってしまう状況である。

ヒロムは言う。

 

「メインのカメラはベルトさんだけを映せ」

 

その場にいる関係者は全く眼中になく、ワールド視聴者を楽しませることだけをあっさりと選択するヒロムにまたも感激してしまう俺。

そして伝説のベルトさん芸が久々に炸裂したのであった。

 

ベルトさん「1月4日ぜったい僕のことつかまえてね! 応援してます!」

 

そんなベルトさんのコメントを、通訳を通して一生懸命聞いていたオスプレイのひとこと。

 

「アホか」

 



ところで

 

そんなことはさておき、網タイツをはじめ、アミアミのコスチュームというのはなぜこんなにも性的欲求を刺激するのだろうか。

ただ裸でいるよりも、アミアミのコスチュームを着ているほうが断然エロい。

この日、後楽園ホールに登場したピーターさんは、露出度だけならもっと肌を見せているときもあったはずだが、アミアミを付けているせいで今世紀最高のエロを演出していた。

 

露出度は必ずしもエロには直結しないのだ。

 

清野アナ「ご覧ください! すごいコスチュームです! カメラはどこまで寄っていいんでしょうか!?」

 

 

ひどい実況である。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. デルピッポ より:

    実際に動いてる姿を見るまで不安でいっぱいでしたが、全くの杞憂でしたね。
    もちろんまだ試運転という感じですが、あれだけ動いて受け身も取れるなら大丈夫なのでしょう。むしろ迫力なんかは怪我前より増したんじゃないでしょうか。
    誰もがヒロムがロビーからピン取るんだろうと思った中(自分もそう思ってました)、まさかのロビー勝利で驚きました。逆に復帰即勝利なんて安直な結果じゃなくて良かったですよね。
    今後ロビーとのライバルストーリーが始まるかもしれませんし、ヒロムの第二章に期待大です。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 大けがだったこともあり、やっぱ多少の不安は付きまといますが、ヒロムはそんな心配いらんとばかりに激しいことしてましたねw やっぱすごいわヒロム。
      以前よりもパワフルになって帰って来た感はありましたね。対ヘビー級構想もあるのかもしれません。ロビーにやられるってところがドラマチックで良かったです。ヒロムはどんなストーリーにも絡められそうで本当に楽しみ。ヨシハシの復帰とは全然違うなと思いましたw

  2. リック より:

    やっぱヒロムってバカだわ(大絶賛

    不思議なことにヒロムが入ったことで周りの3人も普段より華やかに見えたんですよ。やはり良いレスラーというのは周りを引き立てる物なのでしょう。

    今から次のBOSJが待ちきれない…ファンタズモとの絡みなんて絶対面白い。対ヘビーはどうなるんでしょう?
    全てが楽しみなヒロムの復帰、待ち望んでいた以上の物を魅せてくれること間違いなしです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 「バカ」が誉め言葉になってしまう時点で、俺たちはヒロムの掌の上なんですねw ほんとヒロム効果で周囲のレスラーが輝いて見えちゃうのマジで凄いと思います。ファンタズモとはまだ絡み無いですよねそういえば。やべー、ロビーとの絡みも期待だし。この先のジュニアに明るい未来しか見えません!

  3. アイアンフィンガー より:

    ヒロムが戻ってきたことにより益々Jr.が活性化しますねw来年のベストオブスーパーJr.が今から楽しみです。
    そして煽りVTRのバカバカしさ(褒め言葉)ヒロムが帰ってきたと実感しました。心配していた動きも大丈夫そうで安心しました。
    そして昨日はデヴォンさんのTwitterアカウントで醜態を晒してしまい本当に申し訳ありませんでした。酒飲んでリプしてはいけませんね。お恥ずかしい限りです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! ジュニアがこれ以上ないほど活性化する。ヒロムの効果ほんとに凄いっすw あのバカな煽りVで「ヒロム帰ってきたぁぁあ!」感すごかったですよね。やっぱエンターティナーは違う。
      twitterアカウントの件、ぜんぜん気にしてないし、何も変だとは思わなかったので大丈夫ですw どんどん酒飲んでリプしてくれて結構ですよ。俺もほとんど何も考えずにツイートしてるのでw

  4. ogotch より:

    最近、気づいたことがあります。

    このブログ、デヴォンさんの「知性」が
    ハッキリ感じられる文章が書かれてる中
    デヴォンさんの好み、というのは……

    ・プロフェッショナル(例:鈴木みのるの節制)
    ・一つ飛び抜けた才能(例:ランスアーチャーの怪力)
    ・バカ(例: 吉橋伸雄さん)

    この3つで、高橋ヒロムさんもこの要素に
    当てはまっているような気が……。(笑)

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れて申し訳ございませんでした! ogotchさま、なかなか見事な分析ですね。確かに「プロ」らしさに惹かれている部分は大きいです。やっぱクリエイティブなモノを好むというか、自分から発信する力とか、表現(パフォーマンス)力とか、そのへんを見て楽しんでいるので、ヒロムもまさに当てはまっておりますね。しかしながら「知性」はまったく持ち合わせていないので、そのへんは今後の課題ですw 2020年もよろしくお願いします!

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© デヴォン式パイルドライバー , 2019 All Rights Reserved.