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【10.14両国大会】両国の奇跡その②【KING OF PRO-WRESTLING】

 
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ランス・アーチャーのUS王座戴冠は “奇跡” だった。

この大会の前日、最悪のタイミングで上陸した超大型の台風19号は、ドクター・ゲロの最高傑作である人造人間19号をも凌ぐとんでもない被害を日本列島にもたらした。

氾濫する河川、ぶっ飛ぶ屋根、飛ばない飛行機、見知らぬ天井。

その影響は、直前に現地入り予定だった外国人レスラーたちの来日手段を消し去り、まさかの欠場によるカード変更を余儀なくされてしまう。

10.14両国大会『KING OF PRO-WRESTLING』で予定されていた注目のタイトルマッチのひとつ、USヘビー級王座戦はジョン・モクスリーとジュース・ロビンソンとの雪辱戦だったが、そんな理由でモクスリーの参戦が不可能となってしまったことから事態は急変する。

何がどう転んだらそうなるのかまったく理解不能であるが、まさかのジュース・ロビンソン VS ランス・アーチャーの王座決定戦という内容に変更されたのである。

俺たち鈴木軍ファンにとっては、まさに青天の霹靂、棚からボタモチ。

その時点で、かなりの奇跡的な偶然が重なっているわけだが、ランス・アーチャーはこの追い風(というか台風)を巧妙に利用し、なんとドサクサ紛れのUS王座戴冠を果たすこととなる。

 

俺たちのランスがUSヘビー級王者!

これを “奇跡” と呼ばずしてなんと呼ぶのだろうか。

ありがとう台風! なんて言ったら不謹慎なのでもちろん言わないが、ランスの戴冠に喜ばないプロレスファンなどこの世に皆無であると断言する。

タッグパートナーが新日本を去り、スター選手まみれのこの団体でシングル戦線を生き抜かなければならないプレッシャーの中、その純粋なる強さをこれでもかと見せつけたG1クライマックス。

多大なるインパクトを残したその実績を認められての王座挑戦への大抜擢である。こんな喜ばしいことはない。

 

アーチャー「これは真っ向勝負だ。ここを俺の会場にしてやる。みんなはノーDQマッチを見るためにお金を払っているんだ。みんな、俺のもとで死ぬ!」

 

「ノーDQ」は「No Disqualification」の略で、要は反則裁定ナシのタフでハードなぶっ殺し合いという意味である。

もともと、予定されていたモクスリーとのタイトルマッチが「ノーDQ」だったので、当然ジュース側は準備していたと思うが、ランス・アーチャーはこのルールを突然の挑戦者とは思えないほど実に効果的に扱い、慣れ親しんだ得意なスタイル然として容易く立ち回るのである。

 

「エビバディダイ」はダテじゃない。

 

人殺しに特化した殺人レスラーの面目躍如となる地獄のノーDQライドによって、ジュースはコテンパンに痛めつけられ三途の川を渡るハメになってしまったのである。

 



ノーDQがもたらすUSの新たなる景色

第7代USヘビー級王座決定戦
ジュース・ロビンソン VS ランス・アーチャー

 

飛行機トラブルでの来日不能、さらにUS王者返上という憂き目にあったジョン・モクスリーには災難だったが、その代役として白羽の矢が立ったランス・アーチャーの登場でこの大会は異様な盛り上がりに包まれた。

ランス・アーチャーの強さは誰もが認めるところ。

今年のG1クライマックスでは、すべての公式戦で圧倒的な強さを印象付けたわけだが、終わってみれば「リーグ戦負け越し」という結果だったのでマジで驚いた。

G1でランス、負けたっけ?

俺の中では全部勝っているイメージだったが、いつ負け越したんだろう。

とにかく何かの間違いで「負け越した」としか思えないG1クライマックスを経て、満を持してのシングルベルト初挑戦。

これはもうドラマチックな初戴冠をこの目で見届けるしかないじゃん! と鼻息を荒くする俺たちの期待と興奮を一身に背負ったランスは、想像以上のとんでもない闘いを見せてくれたのであった。

試合直前のマイクでの「ノーDQ宣言」から始まり、本部席テーブルに叩き落すチョークスラム、コーナーマット全外しからのパイプ椅子&長テーブルというオシャレ皆殺しインテリア装飾、何脚ものパイプ椅子が積まれた山へのブラックアウト。

 

「わしがノーDQの神様ぢゃ」と言わんばかりの崇高なる“ノーDQ活動”(通称:ノー活)の数々に脱帽。

 

せっせとリングのノーDQリフォームに勤しむランスさん

 

ノーDQ効果によってほとんど死にかけているジュースさん

 

そしてフィニッシュはもちろんみんな大好きな必殺技「EBDクロー」である。

シンプルだからこその説得力、ランスだからこその破壊力、圧倒的なパワーを指先に集中させた究極の殺人技。

新しいランス・アーチャーを象徴するこの技で、USヘビー級王座を手に入れることの大きな重要性は言うまでもないだろう。

ついに獲るべき男が獲るべくして手に入れたベルト。

 

アーチャー「全員に死あるのみ。ジュースのために泣き叫ぶ女子どもたち、好きなだけ泣けばいい。チャンピオンはこの俺だ! 俺のケツにキスでもしておけ。 俺はIWGP USチャンピオンだ。USチャンピオンが全員を殺してやる!」

 

殺人鬼がチャンピオンになってしまい、しかもジュースファンの女子は泣きながらランスのケツにキスをしなければならない

こんな横暴かつ絶望的な結末があっていいのだろうか。

 

いいのである。

 

女どもがランスのケツにキスしようとした瞬間に、ランスは思いっきり強烈なをぶっこくであろうことは明白。

しかも前の日に脂ぎった特大ガーリックステーキなんかをたいらげた状態のである。

まさにエビバディダイ。カタストロフ級の大惨事だ。

 

 

 

復活の「F」(フィンレー)、多少は絞れている

 

試合の決着後も、虫の息のジュースを執拗にいたぶり続けるランス。

この男、根っからのサディストである。

相手をとことん痛めつける暴君が戴冠したことで、今後は赤いUSヘビー級が「血のベルト」と呼ばれるようになるのは時間の問題であろう。

そんなランスによる、聖なる血の制裁を邪魔しに入って来た不届き者がいた。

肩のケガで長期欠場していた “ぽっちゃり王子” ことデビッド・フィンレーである。

 

フィンレー「俺の名前はデビッド・フィンレー。“フィンレー”という名を持つ者として、やらなければいけないことがある。復活した俺は、以前とは全くの別人になった。楽しみにしていてほしい!」

 

マジかフィンレー。復帰おめでとう。

心なしか、以前よりも多少は身体が絞れているように見えるし、動きも軽快に感じたが「全く別人になった」というのは言い過ぎ、つまり過言なのではないか? と思ってしまうのは俺だけではないはず。

いや、もしかしたら「別人」になったのは見た目のことではないのかもしれない。

強さ、パワー、スタイル、意識、宗教、下着の色、レーシック手術した等、目に見えないところが「別人」のように変わったということだろうか。

そのへんは今後の闘いを見れば明らかになるであろう(ならないかもしれんが)

そして目指すはジュースとのタッグでのWTR出場かもしれないが、その点でマイキー・ニコルズと確執はないのかという様々な疑問が湧いてくるがそのへんはどうでもいいか。

 



まとめ

 

USヘビー級王者をめぐる戦場に新たな景色が生まれた。

この日は、エル・デスペラードの復活、タイチの挑発マイク、鈴木のライガー介錯と、鈴木軍の活躍が目立つ大会だった。

その中でもランスの王座戴冠はとんでもない快挙である。

この後、ランスの初防衛戦に挑むかわいそうな挑戦者には同情しかないね。

 

 

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Comment

  1. デルピッポ より:

    アーチャーのシングル王座戴冠は本当におめでとうと言いたいですね。モクスリーの王座返上によるアクシデントとはいえベルトを任せられる実力があるということですし、これまでの頑張りが報われたんだと思います。
    まさに鈴木軍DAYでしたが、LIJはEVILもSANADAも予定通り敗れ内藤はタイチにいいようにやられ鷹木も目立たずヒロムも現れず、BUSHIに至っては欠場の煽りを喰らってそもそも出れなくなるという…
    これはLIJ勢がドームで跳ねるための前振りと考えないとやっていけませんよ…

    • devonyamaoka より:

      どうも! アクシデントを乗り越えてのあの大団円は凄いなと。アーチャー、持ってますねw ロスインゴは年末にじょじょに上がってくるんでしょうかね。この先のテーマづくりがなかなか難しい気もしますが。鈴木軍は、昨年のドームで追いやられていたので次こそ盛大にカード組まれてもらいたいんですが。

  2. よろしくCRドック より:

    なんすか?奇跡①と奇跡②のすごい振り幅、奇跡②は超笑える!
    正直モクスリーのことどうでもよくなってしまうカード変更でしたね。みのるが勝ち、ランスが勝ったことでデヴォンさんの記事更新はが速攻だなって。期待通りの記事ありがとーございました。
    6人タッグのカード順変更も今となったら納得っす。あんなバライティー満載の試合が続いてたら、見る側も落ち着けませんから。で、あの癒し(怪しい)キャラ*ヨシハシ登場で見る側を一旦落ち着かせったってことですね。さすが邪外。ファン心理をよく理解してる☆

    • devonyamaoka より:

      どうも! 奇跡が起こりまくっていたので、不謹慎ながら奇跡に順位をつけさせていただきましたw ライガー鈴木が1位、ランス戴冠が2位、果たして3位は?
      なんだかんだで分けて記事を書いているので、両国の全部の感想を書き終える前にもう新シリーズ始まっちゃいましたがw ヨシハシを6試合にしたのって、みんなを落ち着かせるための配慮だったんですねwww

  3. アイアンフィンガー より:

    ランス戴冠これはビッグニュースでした。ついに俺達のランスがやりましてね。
    ドームにはモクスリーくるんですかね?
    ジュースには悪いがモクスリーVSランスもしくはモクスリーVSボスがドームで見たい

    • devonyamaoka より:

      どうも! 両国はセミとメイン以外でいろいろ胸熱な展開が待っていましたね。ドームでのランス防衛線はほぼ確定ってのは喜ばしい限り。モクスリー来るのか? はたまた新たな戦力が登場するのか見ものですなw

  4. リック より:

    プッシュは来年からかなー…なんて考えてたらまさかのサプライズ!アーチャーの強さは誰が見ても伝わるので絶対王者として君臨してほしいですね。

    ところでアーチャーの異名がmurder hawk monsterに変わってましたね。なんで鷹?と思って考えたんですけど驚くほどピッタリなんですよ。巨体で宙を舞い凄まじい握力で獲物を仕留める様は鷹そのものです。
    鷹をイメージしてアーチャーの試合を観ると違った面白さがありますよ。気が向いたら試してみてください笑

    • devonyamaoka より:

      どうも! あれほど純粋にわかりやすく強い存在って、それこそプロレスを見始めた方とかにも十分アピールできるからいいですよね。強くて怖い。王者にふさわしいと思います。異名というかキャッチフレーズの変更に気付きませんでした。そうか、あれを「鷹」と呼ぶのはスタイリッシュでカッコイイっすね。捕食者としても最強レベルの存在ですし、ランスにもってこいだ。ますます試合がおもしろくなりますな!

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