プロレスをこれ以上ないほど楽しむブログ

【ヤングライオン杯】若獅子たちの試合がこんなに面白くていいんでしょうか!【Road to DESTRUCTION】

 
この記事を書いている人 - WRITER -

 

フレドリックス「アイツはいつも、ものすごい闘志でかかってくる。今夜もそうだった。アイツのそういうところを尊敬している」

 

成田との初戦で敗北を喫したカール・フレドリックスのバックステージコメントは、成田が倒すべき敵でありながらも、近い将来に新日本プロレスを一緒に引っ張っていくであろう存在となることも十分意識している発言だなと感心した。

野毛道場×LA道場×ファレ道場、というかもはやヤングライオン勢における日本人VS外国人の対抗戦といった様相を見せている『第12回ヤングライオン杯争奪リーグ戦』だが、そこには敵対心だけでなく、お互いをライバルと認める同世代レスラーとしての熱い想いがあるのだ。

 

LA道場ヘッドコーチである柴田勝頼は以前こう言った。

「心技体をテイクオーバーさせる」。

パワーやテクニックのほかに、もう一つの重要要素である「根性(心)」もしっかりと道場生たちに教え込むと。

新日本プロレスの道場である限り、野毛もLAもニュージーランドも、ストロングスタイルを継承する場であるという部分は同じであろう。

ということは、今回のヤングライオン杯は各道場で鍛えられたこの3つの真価が問われる舞台だということ。

強いのは誰か? ということ以前に、新日本プロレスを魅せることができるのはどの道場か? といった楽しみと期待を持って観戦してしまっている俺がいる。

 

柴田 「今回の『ヤングライオン杯』が新日本を体現するというか。日本の若手が知らずに育ってきた新日本のルーツ的な部分を、俺が海外の若い人間に教えて、そことぶつかり合ったら、それこそ切磋琢磨出来るでしょうしね。お互いに良い刺激になると思います。コレは相当おもしろいでしょうね(ニヤリ)」

 

公式HPでの、ヤングライオン杯についての柴田インタビューのコメントである。

この最後の「相当おもしろいでしょうね(ニヤリ)」という部分にすべてが詰まっている気がする。

今年のヤングライオン杯は、細けえこと考えずにまあ観ろと。

なんてったって、あの柴田がニヤリとしてしまうくらい面白いんだから。

 

 



逆水平のヤングライオン

 

9.4後楽園ホール大会から、新たなシリーズ『Road to DESTRUCTION』の開幕と共に始まった『第12回ヤングライオン杯争奪リーグ戦』

血気盛んな若獅子たちが“強さ”を求めてぶつかり合う「純粋なる闘争」に興奮し、観ているこっちも血がたぎる。

前哨戦のタッグマッチでヤングライオンたちと一緒に戦っている天山も、バックステージで長々と「若手のバチバチを見ていると刺激される」といった話をしている。マジで毎回必要以上に長々と。

 

今大会で特に目を引くのがヤングライオン同士の逆水平チョップによる攻防である。

道場関係なく、若手たちにとって基本中の基本ともいうべき攻撃のチョップには、選手それぞれが独自のこだわりを持っているようだ。

野毛道場の選手の中では辻陽太のチョップに鬼気迫る気合を感じるが、奇しくもこの男は8.26後楽園ホールで開催された『TAKAYAMANIA EMPIRE2』に抜擢され、あのレジェンドたちの集まる異様な空間を経験している。

その際に、メインで行われた鈴木みのると丸藤正道との30分フルタイムの壮絶なチョップ合戦を目にしているだろうし、そこに少なからずインスパイアを受けているのではないかと勝手に想像する。

対するLA道場の選手たちも、誰もがすさまじいチョップを繰り出しているが、中でも強烈そうに見えるのはアレックス・コグリンだ。

クラーク・コナーズと共にデビューはしていたが、日本での試合は今シリーズが初めてというコグリンを、柴田は“スッゲー強い赤ちゃん”と恐ろしすぎる表現で紹介していた。

「赤ちゃん」てのは無力だからこそ欲望のまま生きることを許された存在である。

そんな「赤ちゃん」がコグリン並みの肉体と攻撃力を持っていたら、無垢なる魂で周囲の人間たちを一人残らず殺してしまうのは間違いない。

赤ちゃんのくせに「ベルリンの赤い雨」を彷彿とさせる、切り裂くような鋭いチョップを繰り出すコグリンちゃん。

9.8東金大会では、タッグマッチにおいてあの石井さんとチョップ合戦を挑んでもまったく引かない姿が衝撃的であった。

あまりの迫力にほかのベテラン選手たちの心にも火をつけたようで、村田アナいわく“試合運びに定評がある”ヨシハシやタレント化が著しい真壁さんをもメラメラとさせてしまったのは凄かった。

 

 

若手同士が切磋琢磨する新日本の未来

 

柴田 「いまの若手は、第1試合からタッグマッチで先輩と組むことも多いじゃないですか。ある意味では、経験として「揉まれている」のかも知れないですけど、逆に若手同士のライバル心がむき出しになるような、切磋琢磨というのは少し欠けてるのかなって思いますね」

 

今回のリーグ戦は、道場同士の対抗戦であるがゆえに、ライバル関係にもより一層の闘争心が爆発し、お互いの急速な成長に繋がる。

ひとつのエリアに競合店がいくつも出店して売上を競うことで、そのジャンル全体が活性化するのと同様に、ヤングライオンたちは他道場という競合を目の前に、ひとりひとりの意識がブチ上がってパフォーマンスがド派手にレベルアップするのだ。

野毛とLAの道場対抗戦だけではなく、たとえばクラーク・コナーズVSカール・フレデリックスのような同門対決でも、そのお互いの向上心がぶつかってとんでもない闘いとなる。

2人による、まるで総合格闘技の試合かのようなスピード感ある攻防は、一瞬でもスキを見せたら殺されるんじゃないかと言わんばかりのスリルがあった。

さらに辻陽太VS上村優也、海野翔太VS成田蓮といった、同時期デビューであるからこその、また同年代だからこその「負けたくない」というお互いの心境がこっちにもビリビリと伝わる緊張感ある試合もたまらんのだ。

辻はこの試合でまさかのジャイアントスイングを披露したが、あんなに迫力のあるジャイアントスイングは久々に見た。

 

 

ジャイアントスイングと言えば馳浩だが、物心ついたときから馳のジャイアントスイングは技というよりも伝統芸な意味合いが強くて、いわゆる永田さんの「白目」みたいなもので、回転数多めで見られたらご利益のひとつでもあるみたいな感じ。

かけるほうがダメージがデカそうな技というイメージのジャイアントスイングを、かけられたらヤバイ技として復活させてくれた辻のセンスに脱帽である。

 

 

ファレ道場の爆発はあるか?

 

野毛とLAの道場対決という見方をしてしまいがちなヤングライオン杯だが、ニュージーランドに居を構えるファレ道場のヤングライオン、マイケル・リチャーズも無視するわけにはいかない。

ファレいわく「ニュージーランドの身体のデカい選手はラグビー選手になるしか道がないので、日本で活躍するチャンスを与えたい」という地元愛と新日本愛から生まれた道場である。

野毛道場やLA道場と同様に、ファレ道場もまたストロングスタイルの心技体を継承する場であり、そこを代表して1人参戦したリチャーズも、遠目から見るとバス・ルッテンっぽくて好み。

今後の闘いが非常に楽しみだが、東金大会では外国人ヤングライオン組としてベテラン相手に闘い、ヨシハシなんかに一本取られてしまったのが非常に悔しかったのだが。

 



まとめ

 

毎シリーズにおける第一試合から激しく会場を盛り上げているヤングライオン杯。

ビッグマッチで予定されているそれぞれのタイトルマッチの前哨戦よりも、若手のリーグ戦のフレッシュで気合いの入った一戦のほうが個人的にはとても満足できるものである。

事前の優勝予想では、海野翔太がダントツの1位だったそうだが、そんな有望株が初戦でLA道場に敗北したことで一気に面白くなった。

ここまで実力が拮抗し、誰もかれもが魅力的な選手ばかりだと、試合を見ているだけで幸せな気持ちになる。

誰が優勝するのか? どちらの道場が強いのか? もはやそんな結果なんてどーでもいい。

キャリアも教えられた技もほぼ同じなんだから、勝敗を決めるのは時の運と強い意志なのかもしれない。

個人的には、ジェームズ・マカヴォイ然とした顔でキャメルクラッチを耐える姿が印象的だったアレックス・コグリンに期待したいが。

 

以上!

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. よろしくCRドック より:

    なるほど。コグリン選手、確かにジェームズ・マカヴォイに似てますね。Xメン久々に見ようかな~。自分は若い頃のダイナマイト・キッドにも似てるかなって。
    前回のヤングライオン杯は、たしか北村の全勝優勝だっただけに、今回は混戦模様で更に楽しめそうです。
    あっ、例のライガーのみのるへの怒りとコメントと内容、デヴォンさんどお思ってます?

    • devonyamaoka より:

      どうも! ちょうどマカヴォイの出ている『ミスター・ガラス』なる映画を見ていたのでコグリンのマカヴォイっぷりに反応してしまいましたw 前回は北村と川人を盛り上げる大会でしたが、今年は全員がバチバチで面白いっすね。
      ライガーとみのるの件は後々ブログで記事を書こうと思ってますのでお楽しみにw

  2. アイアンフィンガー より:

    どうも!いち飯塚さんファン改めtweeterでも絡ませて頂いてるアイアンフィンガーと申します。今後とも宜しくお願いします。
    デヴォンさんもコグリンちゃん推しですか。コグリンちゃんいいですよね!
    又柴田選手のコメントも秀逸過ぎるwスゲー強い赤ちゃんで怒りという感情が分からない。まるで某格闘漫画にでも出てきそうなスペックw
    又箸を普段使わないクセに難なく使いこなす器用さ!(LADOJOドキュメントより)コーヒーでさえ箸使うよ!というコメントセンスもうコグリンちゃんから目を離せません。対する野毛道場生達も熱い気持ちと上達した技術を引っ提げ素晴らしい闘いを見せてくれてます。過去最高に熱いヤングライオン杯なのではないでしょうか?

    • devonyamaoka より:

      どうも! twitterではお世話になっております! ブログへのコメントありがとうございます! コグリンちゃんはマジで「無垢なる暴力」って感じがいいですねw たしかにバトルマンガのヤバめの敵キャラにありがちな存在感w LA道場ドキュメントでは注目していなかったので、そんなシーンがあったこと知りませんでした。再確認せねばw 今年のヤングライオン杯は対抗戦ですからね。アツさが段違いっす!

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© デヴォン式パイルドライバー , 2019 All Rights Reserved.