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【8.31ロンドン】鈴木みのるの夢は終わらない【Royal Quest】

 
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朝、目が覚めると、日本時間の真夜中に開催されたイギリスでのビッグマッチ『NJPW Royal Quest』の結果がネット上の数々のメディアで報道されていた。

鈴木みのる、イギリスの地で宿敵オカダ・カズチカを下しIWGP王座初戴冠!

誰もが待ち望んでいた吉報を伝えるかのような熱のこもった報道記事と共に、念願のIWGPヘビー級ベルトを掲げ憮然とした表情で(しかし誇らしげな雰囲気も漂わせつつ)会場をにらむ鈴木の写真が掲載されている。

ついに獲ったか・・・。

感慨深くもあるが、同時に俺にとっては遅かれ早かれこうなることはわかっていたことでもある。

当然のことであるゆえに驚きは少なかった。

新日本プロレス再侵攻から2年半、オカダとの王座戦を含むシングルマッチでの勝利が無かったからこそ、初勝利が王座戴冠の瞬間であって欲しいという俺の願いは実現した。

鈴木にとっても、念願の頂点のベルト戴冠である。

若返りを図る新日本プロレスの最前線にて、51歳にして王者となり、最年長記録として歴史に名を遺した。

おめでとう鈴木、ありがとう鈴木。

今夜くらいは、普段自宅ではめったに飲まない缶ビールで祝杯をあげよう。

オカダファンのカミサンは不満がるだろうけど、「君らはいつも勝ってるんだから今日ぐらい喜ばせて欲しい」とかなんとか言えばわかってくれるはず。

お盆休みにお墓参りに行ったときに、おじいちゃんの好きな缶ビールをお供えしようとか言って買い込んだはいいが、冷蔵庫に置き忘れたまま霊園に行ってしまったので、結局お供えできなかった1缶が残っていたはずだ。

しかし、そもそもお供え用のビールをなんでわざわざ冷蔵庫で冷やしたんだろう?

「霊体でも冷えたビールを望んでいる」とか、オバケなんか信じない現実主義のカミサンがそんなことを考えたのであれば奇妙である。

王座戦を勝利したザック・セイバーJr.にすらヌルいビールがあてがわれるというのに、死んだおじいちゃんには冷えたビールが与えられるとは、まったく世の中はうまくいかないものだ。

などと、どーでもいいことを考えながら鈴木みのる初戴冠の喜びに浸っているところで目が覚めた。

 

すべて夢であった。

 

「夢」ゆえに、実際の鈴木みのるの初戴冠も「夢」に終わった。

 



何も考えるな、走れ。生きろ。

 

もう、ダメかもわからんね。

 

鈴木の敗北の情報を見た瞬間にそんなことを考えた。

G1クライマックス落選のショックで無気力になった夏は、大会最終日の王座挑戦表明で闇の中に一筋の光を見つけ、希望が残されていることに歓喜した夏でもあった。

闘いの舞台は8.31に開催されるイギリス・ロンドンでのビッグマッチ『Royal Quest』

鈴木のIWGPベルト戴冠を夢見ていた俺にとって、イギリスでの王座戦は最高のシチュエーションであり、そしてオカダに勝利するにも最適なタイミングであるという揺るがない結論に達した。

鈴木が獲るなら今しかない!

この考えは、逆に「ここで獲れなければもう次は無い」という意味にも繋がるわけだが、そこは見て見ぬふりをした。

しかし、残酷なる現実は、俺の夢を粉々にブチ壊したのだ。

とても素晴らしい試合であったことが、テレビ中継を観戦したファンから口々に語られたが、そんなことは何の慰めにもならない。

「ベルトを巻くことができなかった」という結果だけが虚しく突き付けられるのだ。

鈴木みのるが、あと何年、どれだけの数を新日本のリングで戦うのかはわからないが、永久に今の動き、強さ、スタミナを持続させることは不可能である。

だからこそ俺は、鈴木が51歳というギリギリのところで踏ん張って、強者としての影響力を見せつけて頂点に立つ姿を見たかった。

鈴木がオカダに勝利して、IWGP王座のベルトを腰に巻く日はいつ訪れるんだろう。

もしかして、そんな日はもう来ないのではないか?

イギリスでの敗北の一報を聞いてそんなことを一瞬でも思ったファンは多いと思う。

 

鈴木みのるが頂点に立つ“夢”を見る時代は終わったんだ。

IWGP? プロレス王? 

俺たちはありもしねえ幻想に振り回されて死んでいくだけなのか?

 

 

 

人の夢は終わらねえェ!!!

 

 

鈴木みのるは何ひとつ諦めちゃいないのだ。

俺が勝手に「勝った負けた」だの「チャンスを逃した」だの「もう夢は叶わないかも」だのと絶望している間に、鈴木はとっとと先の未来を走っているのである。

俺の不満など本当ちっぽけすぎて笑ってしまう。

鈴木みのるは、ただひたすら全力に、目の前の相手をぶっ飛ばしながらその勢いを止めずに突っ走る。

俺たちは、それを観て、興奮し、祈り、自分のできることを精一杯やればいいだけなのだ。

 

 

鈴木 「これは天龍(源一郎)のオッサンに教わったのかな。「俺、この世界で生き残りたいんですよ」って話したら、「生き残ろうと思ったら生き残れないよ」って言われたんだよ。

 

 

 

イギリスでも笑顔の2人

IWGPヘビー級王座戦
オカダ・カズチカ VS 鈴木みのる

 

試合のゴングが鳴る。

お互いにすぐには動かないが、鈴木の獲物をにらむ威圧感はモニター越しでも十分に感じ取ることができる。

そんな肉食獣のような殺気を目の前にしてもオカダは涼しい顔でコーナーに寄りかかっている。

メラメラと熱く燃える鈴木に対して静かに冷たく燃えるオカダ。

2人の闘いにおけるこのお互いのスタンスこそが真骨頂。

いいねこの緊張感。

そして、日本から遠く離れたイギリス・ロンドンのファンたちが、この2人の闘いを存分に楽しむ方法をしっかりと心得ているのが凄い。

立ち上がりのグラウンド、場外での危険な攻防、オカダを捉える関節技、激しく熱いエルボー合戦。

観客の純粋なリアクションやどよめきにその興奮が伝わる。

俺はタイムシフト配信で、すでに結果を知った上で観戦しているが、なぜか口惜しさよりもワクワクする気持ちのほうが大きかった。

それは、プロレスを通して2人が心底楽しんでいるということが十分伝わるからであろう。

オカダと鈴木のシングルマッチは、壮絶でありながらも2人の表情に笑顔を多く見ることができるのも特徴である。

目的は勝利でありベルト戴冠でありつつも、今このとき、試合中の鈴木は単に「オカダと闘えること」に素直な喜びを感じているように見えた。

勝敗は闘いの末の結果にすぎない。

鈴木とオカダの楽しいプロレスそのものは、リングの上でしか表現できないのだ。

そこで俺はふと気づいた。

 

そうか。

 

俺が見たかったのは、ベルトを戴冠した鈴木の姿じゃない。

 

俺が見たかったのは、幸せそうな鈴木みのるの姿だったんだ。

 

 

 

イギリスこそ、鈴木みのるのホーム

 

イギリスでの鈴木みのる、なんちゅう人気だ。

入場時の声援、『風になれ』大合唱、試合中のスズキコール、エルボー時の観客の反応。

誰が何と言おうと、ここイギリスは鈴木みのるのホームである。

この日、ザックも鈴木も負けて、鈴木軍ファンは大いに肩を落としかけたが、失望した者などひとりもいないだろう。

新日本プロレス初のイギリスでのビッグマッチを成功に導いたのは、まぎれもなくこの2人の魅力によるものである。

オカダと棚橋が、ここイギリスで鈴木&ザックに勝利することは、新日本プロレスの凄さを知らしめる大きなインパクトになるからだ。

そういう意味で、負けてなおあの声援と興奮を残した彼らは見事やり遂げたのである。

そして、来年こそ鈴木みのるが王者としてこの地に戻ってくることを願おうではないか。

 



そして次の闘いへ

 

新たなシリーズ『Road to DESTRUCTION』が始まろうとしている。

主要大会の対戦カードを見る限り、鈴木みのるの次の物語は遂に獣神サンダーライガーとの一騎打ちへと展開しそうだ。

この闘いもまた、今年中に必ず実現しなければいけない最重要案件である。

10月の両国でのビッグマッチがその舞台となるのだろうか?

新たな闘い、新たな鈴木みのるの伝説を求めて、俺たちはまだまだプロレスから目が離せない。

 

 

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Comment

  1. 鯉の甘露煮 より:

    物凄く素晴らしい試合を見せて貰って満足なんですけど、やっぱり悔しいですね。

    次はライガーでほぼ間違いないけど、出来れば1/4の東京ドーム引退試合で戦って欲しいですね。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 本当に素晴らしい試合でした。オカダ戦にハズレ無し。このライバル関係、対オカダの連敗をいつか覆すときが来てほしいです。新シリーズでライガーを煽りまくってますね。やはり両国なのかなーと思いますが、どちらにしても凄い泣ける試合になるのは確実なので、今からワクワクが止まりません!

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