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【8.4大阪】内藤哲也と鷹木信悟のものすごい運命【G1 CLIMAX 29】

 
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プロレスって何が面白いの?

プロレスに興味のない人によく聞かれる質問である。

俺はいつもこう答える。

 

「わかんない」と。

 

自分でも本当にわかんないんだからしょうがない。

なんで俺はこんなにプロレスが好きで、湯水のように金を使うほど夢中になって、バカにされながらもくだらないブログなんかを書いているのか。

 

8.4『G1 CLIMAX 29』大阪大会2日目のメインイベント、内藤哲也VS鷹木信悟の試合を観て、その理由がひとつだけわかった。

プロレスは“運命と対峙する”というドラマを明確にエンタメとして表現していて、俺はそこに恥も外聞もなく熱狂してしまうからだ。

 

人は誰もが運命を生きている。

生まれた直後から、積み重ねた行動や学んできた知識、選んできた選択肢によって人生が決まり、現在立っている状況がその結果だ。

もちろんその後の人生もそうやって決まっていく。

たとえば、いま俺は多少の便意を我慢しながらブログを書いているが、適切なタイミングでトイレに駆け込まないとウンコを漏らしてしまうだろう。

俺は気持ちがノッて集中力が高まってくると、食事やトイレといった生理的欲求を無視してやり続けてしまうタイプなので、それを見越して今のうちにトイレに行くか? 無視して身を任せてクソを漏らすか? まさに運命にゆだねられるのだ(「全然たとえになってねーよ」という指摘は無視させてもらう)

 

とにかく、内藤と鷹木は19年前にアニマル浜口ジムで出会って、スパーリング相手としてお互いが切磋琢磨してきたという歴史がある。

鷹木が常に先を歩き、内藤がずっと意識しながら追い続け、それが2人の急激な成長にも繋がったことは想像に難くない。

そんな彼らが、プロとして別々の道を歩んだ末に、運命に導かれるように同じリングの対角線上に向き合うのだ。

 

プロレスへの情熱、自分を信じる心、一歩踏み出す勇気。

内藤哲也を形成する基本的なテーマが、この運命を目の前に実現させた。

 

内藤「スパーリングの借りはプロのリングで返す」

 

ジムのスパーリングでの内藤の戦歴は1勝100敗。

内藤にとって、超えられない壁、目の上のタンコブ、嫉妬の対象でもあった鷹木。

しかし、以前のインタビューで鷹木は内藤についてこう言った。

 

鷹木「当時、浜口ジムのスパーリングの雰囲気は殺伐としているのに、内藤とやるときは自分でもどこかで楽しみにしていたというか、どんなことをやってくるのか、コッチも様子を見ていた部分があった」

 

そんな内藤と鷹木が“あの日”に帰って闘うのは、G1クライマックス公式戦という大舞台。

 

内藤「今日、久々に向き合ってみて、アニマル浜口ジムで切磋琢磨してた時代がフラッシュバックしてきたね。スゲェ懐かしかったな」

 

大きな夢を追っていた10代の頃の2人が、さらなる大きな目標を掲げた37歳のプロフェッショナルとして対峙する。

でも気持ちはあの日のまま。

そんな激しくも美しい運命を、俺たちプロレスファンは間近で、リアルタイムに共有できる。

プロレス最高じゃん。

ウンコしてくる。

 



「進化」と言う名の懐古的対戦

G1 CLIMAX 29 Bブロック公式戦
内藤哲也 VS 鷹木信悟

 

プロレスに限った話じゃないが、ズバ抜けてアツく激しいパフォーマンスを見ると勇気が湧いてくる。

内藤のスタイルには賛否両論あるかもしれないが、独自の試合のテンポ、バカにするようなポーズ、ツバ吐きや挑発など、パフォーマンスに妥協しない精神性が俺に勇気を与えるのだ。

それもすべて向上心の高さゆえの行動だからかもしれない。

15分あたりまではずっと鷹木のペースで試合が運び、内藤は調子が悪いのかとも思えたが、後半にギアを上げてくるペース配分の見事さも素晴らしかった。

前半のダメージをものともしないスピードと大技の数々。

さらに内藤がクライマックスで笑っていたのも俺は見逃さなかった。

 

 

楽しんでいるな。

完全にこの試合を楽しんでいる。

 

対する鷹木信悟は、豪快なのに計算高いプロレスをする。

パワーですべてを破壊するかのように見えて、実は柔軟でバラエティに富んだ攻撃をしてくるので見ていて飽きない。

内藤を持ち上げてトップロープに腹から落とす発想力や、龍魂ラリアットのタイミングの多彩さに驚かされる。

つまり鷹木もまたノリに乗っているのだ。

 

鷹木「今日の対戦が決まったとき、俺はうれしかったよ。だけど今日、試合して思った。それ以上に、今はうれしいぜ」

 

歩んできた道を、培ってきた経験を、思い続けた夢を、お互いに確かめ合うような攻防だった。

そして2人はそこに結論を得たのだろう。

間違っていなかったと。

だからこそ、試合後の2人はこれほどまでに清々しいコメントを残しているのだ。

 

今度こそ本当にウンコしてくる。

 

 

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