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【8.1福岡】矢野通が成し遂げた大いなる社会貢献【G1 CLIMAX 29】

 
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人には必ず役割というものがある。

自分だけの使命、与えられた役割をしっかりとこなすこと。

それが周囲の評価にも繋がり、自分自身の人生の意味、存在の自己肯定にも繋がるでしょう。

さあ、みなさんも自分の長所を見つけて、社会における自分の役割を見つけよう。

 

などと、まるでセルフマネジメントの自己啓発本みたいな常套句を書いてしまうほど、8.1『G1 CLIMAX 29』福岡大会の矢野通は見事に周囲の期待に応えてくれた。

G1クライマックスにおける矢野通の役割は誰もが知るところ。

負け知らずの外国人スーパースターに初黒星を与える。しかも周囲が納得するほど鮮やかなカタチで。

 

「モクスリーを止めるのは矢野しかいない!」

 

プロレスファンであれば誰でも予想する流れであるが、「どう勝利するのか?」を期待されているからこそ、こういった展開に慣れている矢野にも、多少なりともプレッシャーとなっていたはずだ。

 

しかし、矢野はファンの期待を裏切らない。

 

 

 

これ以上ないほど見事に、そして想像を遥か上回る鮮やかさで、観客を熱狂させるほどの勝利を奪ってしまった。

かつてスティーブ・ジョブスは言った。

「優れた仕事ができないのは、そう期待されていないからだ」

期待されていない者が成功をおさめることは難しく、周囲の諦めの空気によってパフォーマンスも向上しない。

期待されているからこそ、信頼されているからこそ、矢野はその能力を十二分に発揮できたのだ。

今年のG1において最も重要な大仕事を成し遂げた矢野。

屈辱的な初黒星を喫したモクスリーも、その偉業に敬意を表したのか、今世紀最大級の呆然自失を見せ観客を湧かせるのであった。

 



ショック! 鮮やかなる矢野マジック

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦
矢野通 VS ジョン・モクスリー

 

普段からあっさりと相手を罠にハメる矢野だが、そこには人並外れた発想力、器用さ、テンポをキープするスピード感、ありとあらゆるスキルが必要だ。

そんなことは周知の事実であるが、それでも矢野が大声を上げながら闘いの空気を作り、息を吸うようにいくつものトラップを仕掛け、試合というライブ空間で矢野マジックを成立させる姿に毎度のように感心してしまう。

あらかじめ仕込んでいる小道具、マヌケなレフェリーを巧みに利用した立ち回り、コミカルな動きで敵もレフェリーも観客をも翻弄し、矢野は常に短期決戦を挑む。

しかし今日の対戦相手は全勝中の王者ジョン・モクスリーであり、そのキャリアもテクニックも対応力もすべてにおいて死角ナシといった存在。

そんな相手に矢野マジックがどう炸裂するのか?

そもそも矢野のトラップが通用するのか?

 

通用しまくりであった。

 

というか、もしかして海野翔太はこのトラップのためにモクスリーの弟子になったのでは? と思ってしまうほど、完璧に矢野に利用されてしまう。

この記事の冒頭に、「矢野の大きな役割」という話を書いたが、まさに「ショータの役割」もまた、矢野のトラップの小道具のひとつとして機能することなのであった。

 

 

試合時間、わずか5分。

その瞬間、すべての発動条件が整った矢野マジック。

おそるべき状況判断で繰り出されるテーピング芸。

モクスリーとショータ、師弟関係として今後は「二人三脚」もしっかり練習しておくべきであろう。

 

 

 

悪党対決、若きジェイくんに軍配

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦
ジェイ・ホワイト VS タイチ

 

ここ最近のタイチはあまりにもヒールからかけ離れてしまっていた。

いつのまにか「タイチは帰れ」コールが「レッツゴータイチ」に変わり、強豪との試合において見え隠れする川田イズムが熱狂を生み、内藤戦で飛び出したアイアンフィンガーは“凶器”というより“聖なる魔法のアイテム”かのような価値を見せていた。

つまり、タイチは愛されてしまったのだ。

反対に悪としての立ち位置を得たジェイくんはさらに勢いづく。

 

ジェイくんの行動には常にブーイングが付きまとい、外道さんのブラスナックルは神聖どころか単なるエゲツない凶器である。

あべみほを人質にタイチを挑発する外道さんの姿など、まさに外道! といった風情であった。

つまりタイチの敗北は、ヒールとしての敗北と言っていいだろう。

 

タイチ「『G1』がなんだ。『G1』のブロックなんて関係ねぇ。マジだ。マジでいくぞ。クソッ。オイ、もう1回やらせろ。『G1』関係ねぇぞ。総力戦だ」

 

そう。忘れるなタイチよ。

鈴木軍こそが純粋なるヒールであり、お前は「愛を捨てた男」なんだってことを。

取り戻せ、悪の心を。

鈴木軍の復讐がはじまる(お願いだからはじまって)

 



まとめ

 

プロレスというエンタテインメントにおいて役割はとても重要である。

 

矢野は大物食いの災厄として

モクスリーは比類なき強さを見せる超えるべき壁として

ショータは未来の希望として

ジェイくんは悪の反逆者として

 

それぞれの役割をまっとうしているではないか。

 

では今の鈴木軍はどうなのか?

鈴木軍のメンバーたちが持つシンプルな強さと巧さゆえに、単なる“職人的立ち位置”に甘んじているような印象を受ける。

しかし、ここまで明確に差が出てしまったからには、鈴木軍も気を引き締めなくてはいけないだろう。

 

今こそ自らの役割を思い出すべきタイミングだ。

 

ここから鈴木軍の復活のカウントダウンが始まるはず。

G1における鈴木軍対決が実現し、タイチが今回の敗北から狂気を思い出し、怒りをギリギリまで溜め込んだボスの爆発もあと少し。

今は嵐の前の静けさに他ならないのだ。

 

ジョーカー「激しい怒りってやつは、そう、重力みたいなもんだ。落としたけりゃちょっと押しゃあいい」

 

 

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Comment

  1. いち飯塚さんファン より:

    現地でしたが、最高でした!もう色んな種類のプロレスの玉手箱状態で心底行って良かったと思いました。ただ終わってからは本当に何歳も歳をとったかの様につかれましたがw
    さて、矢野劇場は完全に会場が一つになってましたね(笑)そして敗者モクスリーもとても素晴らしい!あの試合でますます好きになりました。

    タイチですが完全にベビーでしたよね。私もタイチむちゃくちゃ応援してましたw
    でも愛深き男だけにそろも又彼の生きざまなんじやないでしょうか?
    例えばYOH君への愛とかw

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れてしまい申し訳ございませんでした! 福岡大会、現地で楽しまれたんですね! プロレスの玉手箱って良い表現。
      いろんなプロレスを見れるのはいいけど、見てる方も神経使うし疲労もたまるのでまさに玉手箱を開けたかのようですねw
      矢野の巧みな職人芸を、モクスリー相手に見られるという豪華な体験を現地で味わえたのは羨ましすぎです!

  2. リック より:

    ドームで矢野ジェリコをやるべき(真剣)

    女でも利用するジェイ、女には手を出さないタイチ。
    どちらがより悪かと問われると間違いなくジェイが上でした。

    鈴木軍が職人に甘んじている…なかなか辛辣ですが同じファンとして気持ちはわかります。
    いつかいつかと言いながらどれほど待たされているのか…しかしアーチャーを筆頭に確実な進化をしているのが鈴木軍。
    おそらく爆発した時はしばらく余韻が抜けないほどの破壊力を見せてくれることでしょう。鈴木軍イチバーン!

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信遅れて申し訳ありません! 矢野に翻弄されるジェリコ見てみたいw というか、大物相手に無敗を誇りそうな矢野マジで最強ですねw 誰に勝っても納得できるプロレスラーって本当に凄い。
      鈴木軍の足踏み期間が長すぎて発狂しそうです。というか最新の記事で発狂してしまいましたw
      はやく爆発が見たい。破壊力のある結末と悪夢のフィナーレが見たい。鈴木軍、いちばーん!

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