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【7.27愛知】金丸が付きつけたオカダとKENTAの握手の意味【G1 CLIMAX 29】

 
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人間には“知りたい欲求”がある。

真実を確かめたい、未知の事象を理解したい、自分の好きな人の事は何から何まで知りたい、等の欲望だ。

しかし、俺は個人的に「そんなに知る必要はないんじゃないの?」と思う。

 

『G1 CLIMAX 29』7.27愛知大会のメインイベント終了後、勝利したオカダ・カズチカが敗者であるKENTAに握手を求めた。

外敵としてのふてぶてしさを全面に出すKENTAのことだから、当然のように拒絶すると思ったが、なんと素直にオカダの握手に応じたので驚いた。

 

清野アナ
金丸さんは今の握手をどう受け取りましたか?

 

金丸
いや、わかんねえ

 

 

これである。

 

たとえば、技の仕組みやダメージの説明、選手の心境の代弁等、視聴者の知りたいことをしっかり伝えてくれるミラノ・コレクションATさんであれば、真意はわからないまでも何かしらの見解を語ってくれるだろう。

「KENTA選手も最近は批判が多いので、ここでちょっと好感度を上げておこうと企んだのかもしれないですね」とか「KENTAさんの田舎では、闘い直後の握手によって敵の性欲を減退させる呪術が発動すると言い伝えられているようです」とか。

 

また、元井美貴さんであれば、的ハズレな過去情報なんかをテキトーに読み上げてお茶を濁すといったところだろうし。

とにかく解説者は、視聴者の“知りたい欲求”をなんとか満たしてあげようと、何か気の利いたことを言おうとするはず。

しかし金丸は本質をしっかり理解している。

そんなことは知らねえし、知る必要もねえだろと。

 

もちろん、知ることで目線や思考は変化するし、より深くモノを見ることができるかもしれない。

知識がトラブルから身を守る場合もあるし、知識が新たな選択肢を与えてくれることもあるだろう。

ただ、知ってしまうことで魅力が無くなってしまうモノもまた存在する。

 

内藤哲也は「いろいろ想像して楽しんでいるときがプロレスファンにとって最も贅沢な時間だ」と言っている。

つまり、金丸は解説席で「みんなで想像してみよう!」と視聴者たちにメッセージを送っていたのである。

 

ちなみに俺は経験上“知らなくていいこと”まで知る必要はないし、それを知ってしまうくらいなら“無知”でいいと考えている。

18歳のとき、バイト先で知り合った3つ年上の女性と付き合ったが、1年近くその女性がすでに結婚して子供までいることにまったく気付かなかった。

まさに、知りたくなかった事実である。

今思い出すと「それくらい普通に気付けや」と思うが。

 



KENTAの憎たらしさはギネス級

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦
オカダ・カズチカ VS KENTA

 

外敵としてのマイナスな存在感が極まりつつあるKENTAの挑発行為には震えるほど興奮する。

オカダを足蹴にしてからのレインメーカーポーズは、完全にファンをバカにした行為だ。

新日本の象徴ともいうべきオカダに向けられる、いやらしい攻撃や憎たらしい表情を受けて会場からはブーイングが飛ぶ。

破壊力抜群の蹴り技もさることながら、タップアウトも奪えるサブミッション「GAMEOVER」にゾッとした。

そんな感じで20分近くまで防戦一方だったオカダが、クライマックスに向けて徐々にペースを掴んで派手な技で形勢逆転していく様は、まさに勧善懲悪のようなカタルシスを生む。

ヒーローVSヴィランの様相を見せた全勝同士のバトルは、『アベンジャーズ:エンドゲーム』DVD発売に便乗するかのようにヒーローの勝利に終わった。

 

しかし敵ながらあっぱれなのはKENTAだ。

この憎たらしさは天才的に効果を発揮している。

そして、悪党KENTAの恐怖をすべて受けきって納得の逆転勝利を奪ったことで、オカダへの信頼感もまたひとつ大きくなった。

つまり2人にとってメリットしかない闘いであった。

 

 

プロレスってこんなにエレガントだっけ?

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦
棚橋弘至 VS SANADA

 

金丸
「使っているスペースが狭すぎる。タテもヨコもナナメも、使えるモノは全部使わないと」

 

解説席の金丸の有難くもウンチクの深いお言葉に、思わず小銭を入れる賽銭箱を探してしまいそうになる。

わかりやすく訳すと、この試合は「カメラに写っている場所でしかプロレスをしていない」と言っているのだ。

見えないところでプロレスをする金丸らしいコメントだが、エースとして正統派を生きる棚橋さんの試合においては「カメラに映る場所こそが戦場」である。

表舞台でスター然とした闘いを見せる棚橋さんとは真逆の、金丸の泥臭い裏方としての存在意義を感じて非常に感慨深い。

 

棚橋さんとSANADA、お互いに熱く激しい攻防を見せているが、そこには常に上品さが漂う。

パラダイスロックという屈辱的な技をかけられた棚橋さんですら、オシャレなインテリアのように上品である。

なにこの清潔感。

危険で暴力的な世界において、ここまでのエレガントさを醸し出せる2人の天性の品位に驚きを隠せない。

 

 



クセになる金丸のコメントなんとかして

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦
EVIL VS ザック・セイバーJr.

 

【勝利したEVILについて】

金丸
これどっちが勝ったかわかんないよね

ミラノ
EVILです

金丸
まあ、結果はEVILだけどさ!

 

【敗けて荒れているザックについて】

清野アナ
金丸さん、ザックはおさまりませんね

金丸
まあ、いいんじゃないの

 

まとめ

 

金丸、ちゃんと解説する気があるのか無いのかさっぱり分からん(たぶん無い)

 

 

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Comment

  1. デルピッポ より:

    KENTAにイマイチ乗れない理由がデヴォンさんのおっしゃる通りだなと理解できました。外敵なのに嫌われたくないみたいな感じが残ってるんですよね。どうなりたいのか分かりません。
    試合自体は悪くないんですが、いかんせん新日ファンにおけるKENTAとのファーストコンタクトの飯伏戦が評判悪いのでそのイメージで固まっちゃってると思います。普通の試合をしただけではKENTAの評価が好転することは無いと思うので、石井みたいに毎試合ベストバウトするぐらいじゃないと厳しいですね。
    まぁそんなことよりSANADAですね。4敗目を喫したらブロック突破の可能性が限りなくゼロに近くなるのでこの試合はSANADAが勝つと思ってました…
    正直突破の可能性無い状態でオカダ戦初勝利を収めても個人的にはそこまで盛り上がれないかなぁ。もう私のG1への興味は半分無くなりました。

    • devonyamaoka より:

      どうも! ヒールに徹するというのは、つまり嫌われるってことですから、そこに突き抜ける覚悟はまだ無いってことですかね。でも十分ナチュラルヒールなので、突き抜ければ絶対に評価が上がる気がしますね。
      あと、KENTAはオカダ以外の誰かにちゃんと負けるのか? が個人的には今後注目ですw 
      SANADAは序盤で負けすぎてしまって、地力での決勝はほぼ難しいかんじになってますよね。期待通りにオカダに勝利するのか?もちょっと心配になってきました。

  2. リック より:

    うーん、試合がそれなりに良かっただけに握手でまた評価が分かれてしまいましたね。
    散々挑発したんですから最後まで小憎たらしいキャラを貫くべきだったと思います。

    改めて思うのがブレないことの重要性。
    ジェイのマイペース、タイチの煽り、鈴木の傍若無人…KENTA がこのレベルに来るにはまだまだ突き抜けが足りませんね。
    せっかくの貴重なナチュラルヒールなので是非とも極めて欲しいところです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! あの場で握手すてしまったということは、やっぱKENTAはヒールじゃなかったということになるのでまた微妙になっちゃいましたねw 俺もそこは貫けよとおもいました。確かにジェイくんもタイチも、しっかり地に足ついてますね。KENTAも見習ってほしいw

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