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【7.18&19後楽園】外国人が教えてくれるストロングスタイルの大いなる価値【G1 CLIMAX 29】

 
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7.19後楽園ホールで起きた2つのセクハラ事件。

 

奇しくもこの日は、新日本プロレスのサマーシーズン最高峰の大会『G1 CLIMAX 29』の真っ最中である。

ファンたちにとっても歓喜と興奮に満ちた一大イベント。

そんな中で起きた悲劇にショックを隠せない者も多いことだろう。

 

一度目の悲劇は公式戦1戦目の鷹木信悟VSタイチ戦の終了直後。

タイチを下した鷹木が、勝ったとはいえ大きなダメージを受けたであろうアピールで自身の頭を押さえてうずくまっていた。

そこへ、敗北したタイチを介抱しようとリング上に現れたあべみほ嬢。

おそらくその時の鷹木には、勝者ゆえの優越感&支配欲が働いたのだろう。

 

おもむろにあべみほ嬢のムキダシの足をまさぐり出したのである。

 

さわさわ

 

キャッ! え、ちょっ・・・

 

あべみほ、おとなしくしろ、
お前の支配権は勝者であるこの俺に移ったんだ

 

 

弱い者は強い者に奪われる。

これは世界の常識。いや生きとし生ける者すべてに適用される弱肉強食の掟である。

あべみほ嬢はタイチの庇護下にあった。よって勝者である鷹木は、それを奪う権利を得ることになるのだ。

 

強ければ何をしてもいいのか?

 

いいのである。

 

かつて戦闘の天才と呼ばれ、知略の悪魔としても名高い戦士ヨシハシはこう言った。

「次のタイトルマッチ、俺が勝ったらお前の『G1』のエントリーもよこさんかい!」

負けた者がすべて奪われるのは当然のことだとヨシハシは言っている。

素晴らしい言葉である(言った本人が敗けなければ)

 

さて、二度目の悲劇はその次に行われた公式戦のこれまた最後に勃発する。

ジェフ・コブにぶん投げられ逆転負けを喫して、失意のまま退場をしようとしたジュース・ロビンソンが、なんと観客の幼女のフトモモを触り出したのである(画像は幼女の名誉のために割愛)

 

これ、普通に逮捕案件では???

 



新日本プロレスは圧倒的アートである

G1 CLIMAX 29 Bブロック公式戦(7.19)
ジョン・モクスリー VS 石井智宏

 

スーパースターに浴びせられる“石井さんの洗礼”

もはやこの試合においては勝ち負けという結果はまるで意味を成さないかもしれない。

モクスリーが石井さんと戦うことで、多くのモノを得たということが観客たちにも伝わったからだ。

 

モクスリー「数ヶ月前まで、俺の選手としてのキャリアはトイレに流して捨てる寸前というぐらい最悪の状態だった。でも、日本からのオファーがあり、こうしてまたリングの上で闘える。アートを見せる機会をもらえたことに感謝している」

 

すべての頂点に立ったモクスリーにして「トイレに捨てる寸前のキャリアだった」と言わしめた状況、つまりウンコ同然だった彼の栄光を、新日本プロレスが、そして石井さんのプロレスが再び高みへと押し上げたのだ。

 

名勝負製造機と呼ばれる石井さんのプロレスは、プロレスであってプロレスではない。

石井さんの前では、どんなに気取った人間であろうと、その心の壁を破壊してムキダシの自分を見せてしまう

かの偉大なる賢者であり、その鋼のハートは何者にも砕けないと言われた男ヨシハシですら、石井さんの前では気迫を見せ、普段絶対にやらない「頭ペチペチ」などの特殊スキルを多用していたほどだ(もうやり方を忘れたようだが)

 

すべてを手に入れた男であるモクスリーが貪欲に求める“闘いという名のアート”を、この新日本のリングは実現させてくれる。

そして石井さんは、そんなモクスリーのムキダシとなった闘争心&欲望をしっかりと受け止め、大いなる貫禄でぶっ飛ばす。

スーパースターすら自身の世界観に引き込む石井さんの懐の深さに感動せずにはいられなかった。

 

 

ストロングスタイルは2人のもとに

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦(7.18)
棚橋弘至 VS ザック・セイバーJr.

 

3連敗を喫してもまったくもって不気味さが消えないザック。

ザックであれば、この後に一度も負けないという偉業も十分考えられるからだ。

まったくもって凄いレスラーである。

この日、やっとG1初勝利を納めた棚橋さんもまた、ベテランならではの奥深いプロレスを見せてくれた。

コンディションが心配されていたが、今の棚橋さんはなによりも精神状態が良好なのだ。

 

棚橋「本当に今日は新鮮だった。こんなにも、こんなにもピュアな気持ちで試合したのは、初めてとは言わないけど、凄い久しぶりだ」

 

ザックとの闘いで棚橋さんは大きな満足感と、何かを乗り越えたような感覚を得たのかもしれない。

石井さん同様に、ザックもまた自らの特殊な世界観へと相手を引きずり込むことで、その相手が見えなかったモノを気づかせる能力を持っているのだ。

 

棚橋「もしそこに『ストロングスタイルは呪いです』と言った、以前の棚橋がいたとしたら、“ストロングスタイル”はどこかにあるのかもしれないし、ひょっとしたら“ストロングスタイル”は、海の向こうに生きてるかもしれない!」

 

ザックは「ストロングスタイルは死んだ」と言った。

そこには「俺だけがストロングスタイルを生かし続けている」と言ったニュアンスも含まれているのではと俺は予測した。

棚橋さんはそのメッセージをしっかりと受け止めていたのかもしれない。

昨年のニュージャパンカップ決勝戦、MSGでのブリティッシュヘビー級戦、そして今回のG1公式戦と、大舞台で自身のテクニックを総動員した白熱の試合を魅せて来た2人だからこそ、“ストロングスタイル”への想いの強さもまた同じなのだ。

 



まとめ

 

7.18後楽園ホール大会の実況席に解説として現れたのは、新日本プロレス史上最強のハートを持つと言われる男。

身に付けた「GET BACK UP」と書かれたTシャツは一見して普通のTシャツに見えるが、滲み出る魔力的なオーラから呪われた装備アイテムであることが伺える。

さらに左肩の部分が不自然に盛り上がっているように見えるので、おそらくシャツの下には人間らしからぬおぞましい悪魔の肉体が隠されているのは間違いないであろう。

姿は人間なれど、その正体は邪悪なる存在であると言っても過言ではない。

 

 

その証拠に、表向きはCHAOS所属でありながら同じチーム仲間のオカダがバレットクラブの介入で蹂躙されている際に、まったく助けるそぶりも見せずに涼しい顔で(というかニヤケ顔で)それを眺めているではないか。

素晴らしい試合が続く今年のG1だが、この男がいつかすべてを破壊するタイミングを伺っているのではないか? という不安で夜も眠れない俺なのであった。

 

 

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Comment

  1. デルピッポ より:

    鷹木はなんであべみほの足触ったのかよく分かりませんwタイチと間違ったのか?
    モクスリーはこういう試合がしたいからWWEでの成功を捨ててG1に参戦したんですね。AEWとの契約がどうなってるのか知りませんが、今後も継続参戦してオカダ戦や飯伏戦が見たいものです。
    棚橋ザック面白かったです。SANADAザックとは違ったテクニック勝負の形になってて棚橋の懐の深さが見れました。ザック3連敗はジェイ3連敗と並ぶ波乱で驚きです。
    ヨシハシより後ろのババアが気になったのは自分だけでしょうか?w

    • devonyamaoka より:

      どうも! アイシングしてくれているヤングライオンだと思ったのかもしれないですが、あの時のあべみほ嬢の驚き方が可愛くて参りましたw あべみほ、グラビアとかやっているわりに男に触られることに慣れてないような感じがグッとくるw
      モクスリーは楽しそうだったので、やっぱバチバチのやつが好みなんでしょうね。来年あたり普通に隙間のシリーズなんかでもレギュラー参戦してそうw
      ザックの試合は全部面白いですよね。相手の長所を引き出すという意味で石井さんにも通じる存在だなと。
      吉橋の後ろの方はお綺麗な女性ですよ! もし変に見えるのであれば、それはヨシハシの邪悪なオーラのせいですw

  2. IPSILON より:

    鷹木の気持ちはなんとなく判りますw ジュース・ロビンソンはヤバイですね。
    「ダメージ喰らい過ぎて心神喪失状態だった!」と言い張る反則技がありますが。

    ジョン・モクスリーが激しい試合出来るのが驚きでした。WWEてマイクパフォーマンスと試合時間がほぼ同等、コジコジカッターやタックルにやたらかっこ良い技名付けて必殺ピンフォールなんて団体ですよ。
    変なキャラやらされるより「闘いという名のアート」選んだモクスリーのファンになりました。石井さんもさすがの職人(前やったタイチとの試合も熱かったです)

    • devonyamaoka より:

      どうも! 鷹木のあの行動が故意のモノなのかはわかりませんが、まあ勝ったからいいとして、ジュースは負けたのに幼女の手を出してますから、これが近所の公園とかだったら完全に通報案件ですよねw
      モクスリーの水を得た魚のような張り切り方をみていると、石井戦のような試合に憧れていた可能性ありますね。Bブロックの個性的な選手がどんどんぶつかる興奮はたまりませんなw

  3. いち飯塚さんファン より:

    石井先生の体当たりの教えで、どこか遠慮してたモクスリー君が覚醒したという印象です。今後のモクスリーの期待感をグンと底上げしてくれた点でも前半戦のベストバウトに推します。
    後、YTRイリュージョンがいつにも増して冴え渡っているので驚きましたw

    • devonyamaoka より:

      どうも! 石井先生、モクスリーにしっかりとバチバチの試合をカラダで教えていましたね。モクスリー、普通に決勝戦に行くような気がしてます。
      今年のYTRはいまのところ失敗無しで見事ですよね。何年か前のエルガン戦みたいな大失敗をしないようしっかりと練っていただきたいですw

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