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【7.15札幌】アイアンフィンガーで雪かきするまでがG1です!【G1 CLIMAX 29】

 
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鈴木軍・飯塚高史。

 

今年2月に惜しまれつつ引退したこの男のことを、タイチはいつも俺たちに思い出させてくれる。

あの日以来、入場時のタイチの首には思い出のネックレスさながらに飯塚さんのサコッシュがぶら下がり、その守護神的な存在を強く意識させられずにはいられない。

 

飯塚さんはそこにいる。

 

今思うと、飯塚さんが引退したその日のタイチのツイートは非常に暗示的であった。

 

 

2月の札幌大会、メインイベントの内藤哲也VSタイチのIC王座戦にて、入場時の内藤を飯塚さんが背後から襲い(脚立で)一時戦闘不能に。

内藤ファンだらけの北海きたえーる会場に、今世紀最大級のブーイング(というか罵倒)が鳴り響いた。

札幌の鈴木軍ファンにとっては、あのときの飯塚さんの勇姿が目に焼き付いて離れない。

結果的に、復活した内藤によってタイチは敗北してしまうわけだが、その物語は5か月後のG1クライマックスへと続いていたのだ。

 

タイチ「今日は『G1』かもしんねぇな。でも、俺と飯塚の闘いは続いてたんだよ。それを今日、場所も同じ。カードが組まれて、さぞかしこれで、こいつが成仏できるだろうよ」

 

入場時に花道でやたらと後方を気にする内藤。

彼もまたあの日の物語が終わっていないことを知っている。

当然、飯塚さんはいない。

しかし、飯塚さんの意思は、確実に受け継がれているのだ。

 

7.15札幌・北海きたえーる大会メインイベントの運命の一戦にて、大いなる闇の守護神「アイアンフィンガー・フロム・ヘル」はその地獄の息吹を取り戻し、周囲に広範囲にわたる絶望をまき散らす。

 

タイチ「これが『G1 CLIMAX』だ、この野郎!」

 

そうか、これがタイチの『G1』か。

タイチにとってこの大会は、『G1』と言う名の個人的な復讐の舞台なのだ。

 



鈴木軍の守護神「アイアンフィンガー」

G1 CLIMAX 29 Bブロック公式戦(7.14)
タイチ VS 内藤哲也

 

ここ北海道は、タイチと飯塚さんの地元であるにも関わらず、会場の観客の大半はハポングッズに身を包んでいるという理不尽な完全アウェー。

そんなことはわかりきっていたが、実際に現場でそれを目の当たりにすると、ハポン人気の凄さに圧倒されてしまう。

勝利後なんか、貴重なタイチのマイク締めを楽しむ余裕もなく、いそいそと帰宅活動に励む観客の多さに唖然としてしまった。

地下鉄の駅が混むのが嫌なのはわかるけど、皆「あ、ベランダの洗濯物を取り込むの忘れてた」と言わんばかりに急ぎ足である。

 

とにかく、そんな歓迎されざる状況で、3度に渡って姿を見せる「飯塚さんの影」

1度目は試合時間15分を過ぎたあたりだろうか。

タイチがおもむろに、コーナーにあったサコッシュを手に取り、入場ステージに向かって掲げ「来い!」と叫んだのである。

 

当然、誰も彼もが花道の方へ目線を移す。

レフェリーまでもが、あり得ないはずの“飯塚さんの登場”を警戒し、リングサイドのヤングライオンを偵察に派遣するほど。

その隙にタイチは禁断の課金スーパーレアアイテム「アイアンフィンガー」を解禁&装着。

サコッシュの中にあってもその邪悪なオーラを隠せないほどの魔力を秘めた「アイアンフィンガー」ゆえに、装着時の魂の消耗もハンパではないだろう。

手にはめた途端に、さまざまな悪魔的パワーがタイチの精神へと流れ込む。

 

「うおおおおおおおおおお!」

 

人間ならざる者の意思、つまり地獄のイメージが身体全体を覆い包むかのような衝撃に、思わず咆哮を上げるタイチ。

 

 

これが、これが、怨念坊主が支配した伝説級アイテム「アイアンフィンガー」のチカラなのか!

 

などとタイチが思ったのかは不明だが、その一瞬のショックが内藤への攻撃タイミングを遅らせてしまい、低空ドロップキックで阻止されてしまう。

「アイアンフィンガー」による精神的ダメージも相まって、内藤の畳みかける攻撃に防戦一方になってしまうタイチ。

しかし、サコッシュの封印が解かれた“それ”はムキダシの邪悪なオーラを放ったまま近くに放置されている。

 

さらに、一度カラダに装着した「アイアンフィンガー」の魔力は、ある3つの条件下でその後の数分間、特殊効果として持続するという地獄ルールがある。

 

その3つの絶対条件とは、「圧倒的アウェーであること」「所持者の生まれた土地であること」「半径500m以内にレベル90以上の悪魔が召喚されていること」。

タイチの地元で、しかもハポンファンだらけの圧倒的アウェーという2つの条件はクリアしているが、3つ目の条件、ハイレベルな悪魔が近くに・・・

 

いた。

 

G1クライマックスの陰で暗躍し、封魔のテーピングでその巨大なパワーを隠してはいるが、常人ならざる言動だけで周囲を震え上がらせるとんでもない悪魔が(つまりヨシハシ)

よってタイチは「アイアンフィンガー」の魔力100%の恩恵を受けることが可能になる。

内藤のフランケンシュタイナーをこらえての三冠パワーボム、超必殺のデスティーノを切り返してのブラックメフィスト。

大技を受けた際に自身のパワーが増幅するという「アイアンフィンガー」のステータス特典により、内藤のフィニッシュへのフルコースを見事完封。

もちろんそれだけに頼ってはいられない。

自身もその悪知恵のアイデアをフル稼働させて、勝利への方程式を導き出す。

内藤の得意ムーブである、ロープの反動でカウンターぎみに放たれるジャンピングエルボーを読み、レフェリーを身代わりとした誤爆を成功させたのだ。

 

そのときセコンドでタイチの闘いを見守っていた金丸が、どこからともなく声を聞く。

(ウガウガウガ、ウガー!!)

意味が分からない。

 

しかし、気づけばウイスキーボトルを持って走り出していた。

エプロンサイドで口にウイスキーを含み、内藤へのミスト攻撃を狙う金丸。

しかしこれも偉大なる地獄の守護神「アイアンフィンガー」の罠のひとつにすぎない。

内藤の機転によってウイスキーミストは不発に終わるも、その背後にはまたも「アイアンフィンガー」を装着したタイチの姿が。

 

 

2度目の「アイアンフィンガー」もまた内藤に阻止され、あろうことか大技のバレンティアをまともに喰らってしまうタイチであったが、やはり何か見えざる者の加護に包まれているのか、再度「アイアンフィンガー」がその手に装着されている。

まるで、タイチの意思に関係なく、「アイアンフィンガー」そのものが自発的に動いてタイチの手へと戻ってきているようだ。

 

透明化した飯塚さん(というか霊体)がリング内にいて右往左往と小細工していた可能性も捨てがたい。

 

エルボーを喰らっただけなのに長いこと悶絶しつづけるレッドシューズ海野も、おそらく「アイアンフィンガー」の負のパワーによって精神を操作されていたのだろう。

 

満を持して炸裂する3度目の正直の「アイアンフィンガー・フロム・ヘル」

飯塚さんの武器と奥義が、ついにタイチに完全に受け継がれた。

そして2人の復讐もここに見事遂げられたのであった。

 

タイチ「おい、札幌、残念だったな。おお、帰れ! 帰れ! さっさと帰れ。お前らみたいなよ、北海道のクソ田舎もんはよ、さっさと帰ってよ、1年中雪かきでもしてろ、この野郎!」

 

北海道の雪かきの大変さを知っているタイチだからこその、俺たちへのエールである。

今年は、冬が待ち遠しい。

雪かきするたびに、俺はタイチと飯塚さんを思い出すだろうから。

 



まとめ

 

久々のプロレス生観戦はやっぱり最高だった。

ワールド中継で見ているのとはもう次元が違う楽しさだなと改めて思い知った。

中継だと真剣に見ていなかった前哨戦も会場だとムチャクチャ面白いし、人気選手たちのオーラの凄さも肌で感じることができる。

 

なにより、ヨシハシの会場人気の高さには毎度のことながら驚愕せざるを得ない。

老若男女幅広いファン層の声援が上がっていて、ネット上での反発が嘘のようである。

しかも俺の席のナナメ前の席に、プロレス好きの彼女にムリヤリ連れてこられたであろう彼氏という素敵なカップルがおり、ヨシハシ入場時の彼らの会話が非常に感慨深かった。

 

彼氏「あの人が持っている棒、あれ何?」

 

彼女「ああ・・・えっと・・・・そういえば何だろう?」

 

 

初心者にも説明しやすいアイテムを持て、ヨシハシよ。

 

 

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Comment

  1. 鯉の甘露煮 より:

    7/15G1クライマックス29札幌北海きたえーる大会、観戦されたんですね。

    タイチが〆の理想的な流れだったのに…やっぱりロスインゴファンはお子様だなと(笑)

    G1始まる前はAブロックの豪華さに目を奪われましたが、始まったらBブロックが内容で一枚上だなと…まぁ個性的な面子いますし。

    昨日なんか、妙にヨシハシが献身的にオカダをサポートするもんだから、逆に怪しい気がしてきて(笑)
    18日にケイオス裏切ってバレットクラブに寝返るんじゃ無いかと今からドキドキしています(真顔)

    後はランス・アーチャーがAブロックの台風の目として暴れまくってくれる事を期待しながら次の後楽園3連戦を楽しみにしたいと思います。

    • devonyamaoka より:

      どうも! きたえーる、行くつもりがなくてチケット買っていなかったんですが、急きょ娘が行けなくなったので代わりに行くことになっちゃいましたw でもタイチの締めが見れたので本当に行ってよかったっす。そう。フタを開けたらなんかBブロックのほうが新鮮でおもしろいですよね。
      ヨシハシの裏切りはまたも秒読み段階かもしれませんw そんなことを言い出して1年以上経ちますがw
      ランスの大躍進に期待しているAブロックですが、KENTAに負けてしまったので一気に覚めてしまった感ありますねw

  2. IPSILON より:

    おもいっきり笑わせて頂きましたwww
    この記事最高です!
    デヴォンさんがワールドプロレスリングの実況やったら視聴率爆上げすると思う。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 笑っていただき感無量です! ありがとうございます! 技名もプロレスの歴史もまったくわからないのでデタラメばかりになって実況は絶対につとまりませんw 

  3. むら より:

    はじめまして。いつも読んでます。
    現地組でした。最高でしたね。
    地下鉄混むの嫌で帰る人の多いこと笑
    生憎内藤ファンなのですが、悔しいの半分、けど内藤・タイチ劇場に、なんか、これでも良かったな!なんて思えて、内藤負けても悔しくなりませんでさした。プロレスは楽しいですねぇ。
    北海道在住でつい、失礼しました。

    • devonyamaoka より:

      どうも! いつも読んでいただき感謝です! 現地にいらしたんですね! ほんと最高でした! タイチの締めは貴重なので、帰ることないじゃないかって思いましたねw 今年の2月のときは、タイチファンの俺もしっかりハポン締めしたのにw
      お互いに、北海道でもどんどん新日を盛り上げていきましょう!

  4. よろしくCRドッグ より:

    現地観戦お疲れ様です。
    自分はワールド見ながらつい観客席にデヴォンさん一家らしき(お子様の顔はブログランキングのクリックボタンで見覚えがあった)家族が映るか探してしまいましたよ(笑)
    モクスリーがリング下から何か出そうと探したシーンがあり、何も出さないまま試合を続けたのがおかしいなぁ~。まさかタイチが飯塚をリング下に仕込んで待機させていて、モクスリーと目でも合ったのかと、勝手に有り得ない想像をしてしまいましたよ。
    これも内藤がよく言う、色々想像して楽しむ時間がプロレスファンにとって贅沢な時間ってわけですね。
    柴田チルドレンと鈴木軍の絡みも鈴木軍ファンのデヴォンさんにとってはスカッとしたのではないですか!
    余談ですが、そういえば自分はペヤング超大盛食べながらワールド観戦決め込むのが毎回お決まりなんですが、お湯捨てる時のあの音…俺だけじゃなかったっんすね!!ボコン!!

    • devonyamaoka より:

      どうも! 行くはずなかったんですが、急きょ現地観戦する羽目になりましたw デヴォン一家は残念ながら映ってはいなかったですw
      モクスリー、いったんリング下を覗きましたよね。あのとき飯塚さんと目が合っていたとか凄い展開でウケますなw
      でも、タイチが飯塚さんの存在を匂わすだけでこれだけ想像する楽しみができるんだから、本当プロレスは奥深いっす。
      鈴木軍とLA組とのやり合いも凄く楽しみだったので大満足でした。さすが俺のことをわかっていらっしゃるw

  5. いち飯塚さんファン より:

    どうも!現地観戦お疲れ様でした。
    愛を捨てた聖帝の筈が愛に満ちあふれてましたね。
    見事なハッピーエンドだったと思います。(内藤ファンには残念な結果となりましたが)
    しかし、ここまでG1クライマックスを盛り上げているのは紛れもなく鈴木軍です。今後とも鈴木軍の更なる飛躍に期待したいですね。(ボスにはオカダを倒すという使命がある)
    そして、最後はやはりあの男ですかwww

    • devonyamaoka より:

      どうも! 現地で観られて本当に良かったです。貴重な瞬間を体感できました。ほんと、まさにハッピーエンドって感じでした。マジで内藤ファンは意気消沈してましたがw
      鈴木軍、ほんと超盛り上げてますよ。タイチにアーチャーにザック、3人ともすべての試合が面白い。そして出ていないからこそボスの暴走も刺激的。
      暗躍するヨシハシも実は鈴木軍なのかもしれないです。人知れずザックの付け人になっているのかもw

  6. デルピッポ より:

    タイチと飯塚さんの物語の最終章だったんだなぁと思うと涙が出たんですが、デヴォンさんならすでにご存じだと思いますが何と飯塚さんがももクロの舞台に出演するとか…一体私の涙はなんだったんだw
    ももクロはどうやって飯塚さんにオファーしたのかとか舞台稽古はちゃんとできるのかとか気になることが山ほどありますよ。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 最終章なのか、最終章の始まりなのか?ってところですよね。ももクロのほうの飯塚さんは本体ではなくクグツのほうなので問題ないかとw

  7. リック より:

    貴重なタイチ締めを聴かないとは…もったいない。

    それにしてもタイチの策士ぶりが凄い。
    普通に考えたら引退した飯塚さんが来るわけないのです。
    しかし、あの飯塚なら?いや、タイチと飯塚なら?
    そう思わせた時点でタイチの策は成功していたのでしょう。

    ヨシハシも悪魔の一族だったとは…つまりあの棒もアイアンフィンガー的な何かなのでしょうか。

    その名はアルミパイプ・フロム・エンゲイコーナー!
    悪魔ヨシハシが中邑から言われるままに手作りした伝説の棒!
    使い道は特に無いぞ!
    自分ならこう説明しますね。( ̄+ー ̄)

    • devonyamaoka より:

      どうも! タイチの締めなんて、年に何度あるかもわからないと思うので、絶対に貴重ですよね。
      飯塚さんの存在を匂わせてここまで物語を引っ張っていくタイチは、内藤のストーリーテリングをさらに上回る見事さですね。
      ヨシハシの棒と飯塚さんのアイアンフィンガーは同格の超級アイテムである可能性高いっすw
      アルミパイプ・フロム・エンゲイコーナーってそのまんまwwww

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