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【7.13&14大田区】G1の「G」は柴田のG!【G1 CLIMAX 29】

2019/07/20
 
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人気も実力も超一流な猛者たちが過酷なリーグ戦を戦いぬく『G1 CLIMAX 29』は、当然のごとくエントリー選手20名による公式戦すべてが注目の試合である。

俺なんかは、いくら旨くて人気のラーメン屋とはいえ行列に並んでまで食うことに拒絶反応を示す人間であり、安売りしている隣町のスーパーにわざわざ行くよりも通常価格の近所のスーパーで買い物をしてしまうほどの面倒くさがり人間であるゆえに、大会序盤の前哨戦など、タイムシフト観戦においては早送り案件となる。

見たいのはG1公式戦だ。

結果のほとんどわかりきっている前哨戦を見ている時間的&精神的余裕などない。

そんなものはあとから公式ホームページの試合結果を読めば事足りるのだから。

 

7.13大田区2連戦の初日をタイムシフトで観戦したのはその日の真夜中だった。

翌日行われる棚橋さん対KENTAの前哨戦が第三試合にラインナップされており、俺は当然の如くパソコンのカーソルを遥か先の時間帯、いわゆるG1公式戦が開始するタイミングまでキング・クリムゾンさながらに吹っ飛ばそうとしたわけだが、ふとクリックしようとしたその指が止まる。

KENTAの切ない入場曲と共に登場した2人のタッグパートナー、LA道場出身のヤングライオンであるクラーク・コナーズカール・フレドリックスなる人物の姿に並々ならぬ気迫を見たからだ。

これから前哨戦のタッグマッチに挑むとは思えない異様な殺気である。

前哨戦の主役はG1出場者の棚橋さんとKENTAであり、もちろんそのタッグマッチに抜擢される他の選手たちも公式戦を盛り上げるための役割を担う重要な立場であるが、ここまで敵意を全面に押し出しているのはタダゴトではない。

 

クラーク・コナーズとカール・フレドリックス。

新日本プロレスLA道場にて、ザ・レスラー柴田勝頼が直接指導し鍛え上げている期待のヤングライオンであり、まさに柴田の意思を継ぐ弟子とも言うべき存在だ。

対する棚橋さん側には、日本が誇る野毛道場出身のこれまた最高峰の若手2人。

海野翔太は今年NJCにエントリーされ、かのジョン・モクスリーにも認められた若き天才。

成田蓮は繰り上げ当選的な枠ながらBOSJにエントリーし強豪たちを大いに苦戦させた有望株。

まさに日米の天才ヤングライオンが相まみえる様相となったこの試合に、「単なる前哨戦」といった空気は皆無であった。

 

G1シリーズなど関係なし。
俺たちこそが“新日本プロレスの未来”であることを証明する!

 

棚橋さんとKENTAというベテランたちを凌駕する、野望に満ちた若獅子たちの咆哮。

「野望」とは人間をさらなる成長へと走らせる原動力である。

「野望」と言う名の炎が燃えていない者に、その先の成長は無い(たとえばヨシハシ)

立場はほぼ同等な日米ヤングライオンゆえに、勝敗を決めるのは野望の炎の激しさであった。

柴田が育てた外国人が、ここ日本の、しかもG1シリーズという大舞台に懸けていた想いが爆発し、その気迫が俺の冷たいアタマに衝撃を与えた。

LA道場のヤングライオンたちの沸騰点を超えた闘いが俺の脳に降り注ぎ、カップ焼きそばのお湯を捨てたときのシンクの如き「ボコン!」という音と共にひとつの答えを出した。

 

柴田勝頼の宣戦布告。

 

今年のG1には、AブロックにKENTA、そしてBブロックには後藤洋央紀。

さらに世界をひっくり返すかの如き野望に満ちたLA道場の柴田チルドレン。

いつの間にか柴田の手の者がいたるところに張り巡らされているではないか。

つまり、この日の第三試合も柴田の策略の一手にすぎない。

ここから、策士・柴田勝頼による新日本攻略がはじまる。

G1の「G」は、まさにその侵略が成功したのちに出る柴田のガッツポーズの「G」。

 

ガッツの「G」に他ならないのだ。

 

 



KENTAがKENTAになった日

G1 CLIMAX 29 Bブロック公式戦(7.14)
KENTA VS 棚橋弘至

 

俺の確信的推測が真実であることを証明するかのように、この試合の実況席に姿を現した柴田勝頼。

前日のLA道場2人の大暴れに続き、さらなる一手を打ってきたと思って間違いないだろう。

ダラス大会の開幕戦でのKENTAの試合が一部のファンに不評だったことを考慮し、自ら登場し語ることで世論を傾かせるという狡猾な手段を発動したのかもしれない。

 

飯伏戦でのKENTAは、完全なるKENTAではなかった。

 

などと、言葉の意味はよくわからないがとにかく凄い自信なので、暗喩的で深い意味が隠されているような気がするコメントを放つ柴田。

たしかに、この日のKENTAの闘いには開幕戦には無い迫力と興奮があった。

新日本の絶対的エースたる棚橋さんを派手におちょくるような挑発行為の数々はゾッとするような緊張感を生んでいたし、得意とするキックにも目が覚めるほどの鋭さがある。

 

柴田「今日のKENTAはKENTAでしたね」

 

もはや哲学にも感じるほどの有難いコメントだが、当然のように意味不明である。

相手を痛めつけることに躊躇がなく、最善の方法で攻撃していくKENTAのストイックなスタイルは怖さもありつつ同時に魅力的でもある。

間違いなく、棚橋戦はこの日のベストバウトであり、KENTAの凄さも十分伝わる素晴らしい一戦であった。

さらに、勝利後のマイクパフォーマンスも気が利いていて好感度アップ。

ついにKENTAに戻ったKENTAの今後の活躍に期待するとともに、柴田の次の一手にも注目したい。

 

 

棚橋さん「クソ! 迷子は俺だった」

 

敗けてなお、この冴えわたるコメント、さすがだ。

 

 

完全復活のカギはやはり柴田

G1 CLIMAX 29 Aブロック公式戦(7.13)
後藤洋央紀 VS ジェイ・ホワイト

 

後藤「まず初めに今回の俺のトレーニングに付き合ってくれた柴田選手、それからロス道場の若手たちにお礼が言いたいです。彼らなしではこの結果はついてこなかった」

 

勝利後のバクステコメントで開口一番に柴田への感謝を述べるあたり、やはり後藤もまた柴田の新日本侵略のコマのひとつにすぎないのではないか? という気持ちにさせられる。

当初は、欠場中である柴田の人気を新日本側が有効利用しているだけだと思っていたが、ここまで柴田の影響力がG1全体を支配している現状を見ると、すべてが柴田の策略としか思えないのだ。

後藤の復活のきっかけが柴田であり、この日のメインで因縁のジェイくんを撃破。

柴田の息のかかった選手が、2日連続でメインを勝利しているという恐ろしい展開は、その策略の緻密さを証明しているではないか。

 

復活した後藤は、身体も引き締まり、スピードや技のキレもレベルアップしている印象だ。

さらに変わったのは肉体や動きだけでなく、精神面も大きく変化しているのだろう。

ジェイくんの細やかで頭脳的な組み立ての闘い方に見事に対応し、後藤は自分のペースを一切崩さずに戦い抜いていた。

特に、後藤がジェイくんのスープレックスでKOされたフリをして思いっきり弄ばれながらも、不意をついて逆転するシーンは面白かった(顔が)

 

 

コスチュームやフィニッシュ技に変化がなかったのは残念だが、全体的にレベルアップしているところは見て取れたので柴田とのトレーニングは確実に後藤の復活に貢献しているのだ。

結果としてしっかりと実績が出る柴田の指導とカリスマには畏怖の念を感じえない。

後藤いわく、まだ完全復活の第一歩に過ぎないとのこと。

つまり、すべては柴田の手の内であり、まだまだその策略は全貌を見せていないのだ。

 



まとめ

 

策略家となった柴田の真の狙いとはいったい何なのか?

リングから離れて「智謀の王」と化した柴田の千手先を読んだ侵略計画はこうして幕を開けた。

 

しかし、この新日本プロレスにはもうひとり、叡智に溢れた恐るべき男がいることを忘れてはならない。

 

柴田の悪魔的な知略に唯一対抗できるあの男が、ついに動き出すときが来たのかもしれない。

 

YOSHI-HASHI「ザック、まだ諦めてねぇからな。付き人? ふざけんなよ。俺は前哨戦で2回勝ってるんだ。タイトルと『G1』の権利を懸けるのは当然だろ。また行ってやるからな」

 

まさに常人ならざる知恵を持つ者しか放てないコメントである。

柴田とヨシハシ、G1を陰で操るこの2人の闘いこそが、今シリーズの大きな注目点であることは間違いないであろう。

 

つづく(やめたい)

 

 

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Comment

  1. リック より:

    うーん…KENTA棚橋は棚橋がKENTAを引っ張ったことで良試合になりましたね。
    なんか既視感あるなと思ってたんですけどKENTAの雰囲気ってマイキーっぽい気がしてきました。巧いとか凄いとか言われながら伝わらない感じ、もしかしたらタッグで輝けるのかも?

    後藤は何故牛殺しGTRをフィニッシャーにしなかったのか…あれで決まれば優勝あるかなと思いましたが、ちょっと厳しい予感がします。

    とりあえずヨシハシはLA道場に行け、話はそれからだ。

    • devonyamaoka より:

      どうも! KENTAへの風当たりはかなり強い気がしますが、俺はもともと格闘技好きだからかあまり反発は感じないんですよね。だからマイキーっぽいとまでは思わないですw マイキーはもう致命的に地味なのでw 
      後藤はフィニッシュがなんらかの変化を見せていれば期待できたんですが、札幌でもジュースに負けてしまったことでイッキに期待がダウンしましたよね。
      ヨシハシはもう安定を望み過ぎですw

  2. デルピッポ より:

    LA道場vs野毛道場のYL対決は熱かったですね!KENTAと棚橋の前哨戦のはずでしたが完全に霞んでました。
    クラーク・コナーズは元々評価高いってことで注目してましたが、カール・フレドリックスが柴田イズムを叩きこまれてるんだろうなぁと思うような肉体と戦い方で関心しました。
    野毛道場vsLA道場vsファレ道場でヤングライオン杯やってほしいです。
    KENTAは飯伏戦に比べれば大分マシでしたね。まぁ棚橋が上手かったなという印象でしたが。次戦はアーチャー相手ですけどg2sできるのか…

    • devonyamaoka より:

      どうも! 日米ヤングライオンが本当に熱かった。LA組の気迫が凄かったですね。たしかにカール・フレドリックスは強者の肉体してましたw
      ヤングライオン杯やったらマジで盛り上がりますね。今年もぜひやって欲しい。
      KENTAは批判多すぎて可哀想ですw

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