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【6.5優勝決定戦】アイ・ラブ・ニュージャパンプロレス【BEST OF THE SUPER Jr.26】

 
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ウィル・オスプレイは言った。

「アイ・ラブ・ニュージャパンプロレス」

日本刀を持って現れ、その刃の先端をドラゴン鷹木信悟に堂々と向けるというアグレッシブかつ英雄然とした入場シーン。

これから始まるドラゴン・スレイヤーの壮絶なる闘いのイントロダクションとして非の打ち所がない演出である。

つまりオスプレイは、リングの中心で新日本愛を表明し、ドラゴンを倒す英雄を気取ることで、自身がこの闘いにおける正義であり、主役であり、民衆の味方であることをファンたちに印象づけたのだ。

初出場での全戦全勝優勝を狙う鷹木信悟による、最強を証明するための舞台だと思えた今年の『BEST OF THE SUPER Jr.26』が、突如オスプレイの「英雄譚」へと変貌するマジック。

 

オスプ「みんなの大きな声援を浴びると、ファイトがわいてきて、みんなのために闘おうっていう気にさせられるんだ。みんな1人ひとりを愛してるし、みんな1人ひとりのために闘っていく」

 

完全に正義の味方のセリフだ。

このセリフに感動を覚えないプロレスファンなどいないだろう。

そしてオスプレイは、公約通り30分超えの死闘で見事な勝利を納め、両国国技館と全国のお茶の間を圧倒的な多好感に包む。

 

オスプ「私は日本に引っ越しします。どうかよろしくお願します! そしてこれからも、ジュニアだけでなくヘビー級でも闘っていくことを約束する。私の体、私の魂を捧げて闘っていく。なぜなら、日本のみんな、そして新日本が私を幸せにしてくれたからだ! ありがとうございました!」

 

その言葉に “自分がジュニアの未来を背負っていく” などというヒロイズムはいっさい無い。

 

「新日本プロレスが、いや日本のファンたちが、日本という国そのものが大好きなんだ!」という純粋な気持ちが結晶化されたマイクだったからこそ、俺たちファンの心に大きく響いたのだ。

 

さあ、だからこそこんな辛気臭いブログなんて読む必要はない。

今すぐに新日本プロレス公式動画サービス「新日本プロレスワールド」でBOSJ優勝決定戦をもう一度観よう。

男気溢れる鷹木信悟のパワフルな闘い、愛しさと切なさと心強さを併せ持つ空の帝王オスプレイのスピード感、2人の奏でるロックンロール・チューンが、君たちの日常における停滞から一歩踏み出すための起爆剤となりますように。

手取りは少ない、年金はもらえない、そんな令和時代のブルーでディープで無理ゲーな日本を笑顔にしてくれるブリティッシュ・ロックンロールの英雄、ウィル・オスプレイの栄冠を皆で祝おうではないか。

 



令和最初の爆発的カタルシス

BEST OF THE SUPER Jr.26優勝決定戦
鷹木信悟 VS ウィル・オスプレイ

 

14大会にわたる過酷なリーグ戦が終わった。

王者、前王者といった猛者たちが勢ぞろいしたAブロックは「誰が鷹木を倒すのか?」といったサスペンスに満ち溢れていた。

一方、個性の強い変態ばかりが集まったBブロックは、スーパージュニアならではの混戦の様相を見せた。

まるでカラーの違うブロックを駆け上がった2人が相まみえる優勝決定戦。

その強さゆえに常に「お前ほんとにジュニアかよ」という声に晒されてきた鷹木だが、オスプレイもまた昨年末から今年前半にかけて無差別級として階級をものともしない活躍をしてきた。

つまり、鷹木を倒せる唯一の存在にして、最後の砦とも言えるジュニア戦士がオスプレイなのだ。

 

BOSJにおける鷹木無双によって、俺は少しばかりジュニアの価値が追い詰められていたように感じていた。

ここで鷹木が全勝優勝を達成し、さらにそのままジュニア王座を経てヘビーに転向などとなった日には、髙橋ヒロムが必死になって押し上げた新日ジュニアというブランドの勢いが失われてしまうような危惧があったからだ。

 

そんなものは余計な心配でしかないのはわかっている。

時代は動くし、世界はなるようになる。モノの価値も変わる。

結果はシンプルで、強い者が勝つだけだ。

 

 

しかし実際にこの決勝戦の濃密なる33分の死闘を見たら、もはやジュニアとかそんな話はどうでもよくなってしまったわけだが。

昨年のBOSJ決勝戦で髙橋ヒロムが魅せた闘いが「プロレスはむちゃくちゃ楽しいんだ!」というハッピーさに満ちたポップソングだとしたら、今年のオスプレイの闘いは「オレは新日を愛しているんだ! 新日を信じているんだ!」という情感たっぷりのバラッドのようであった。

それは凄まじい攻防と大技のスペクタクルの中に、「信じるモノのために戦う」という感傷的な一面をも垣間見ることができたからだ。

鷹木の勝ちパターンでもあるパンピング2連発をも凌ぎ、トップロープからのオスカッター。

その一瞬、エアリアル・アサシンとしてのオスプレイの意地を見た気がした。

それはジュニア戦士にとっての希望の一撃のようでもあり、ラストを締める最終兵器のキラー・チューン“ストームブレイカー”のカタルシスへと繋がる。

 

オスプ「今、プロレスラーとしてのウィル・オスプレイを必要としてくれているのは、イギリスではなく日本なんだ。俺は脳みそは空っぽだけど、心は大きいんだよ。その心を持って、俺の体を使って新日本に恩返しができる時が来たと思っている」

 

オスプレイの大きな決断が生んだ新たな未来が、この新日本プロレスという場所から始まるのだ。

 

 

鷹木信悟はさらなる高みへ

 

 

あれほどの死闘を繰り広げ、初敗北を喫した鷹木だが、試合後にはすでに流暢にコメントを残している。

そう、鷹木もまたバケモノなのだ。

 

「もういい加減、ジュニアとかヘビーとか枠に収めんのやめてくれねえか」

 

鷹木の挑戦、新日本プロレスの闘いもここから始まるのかもしれない。

そして、もはや彼にはロスインゴという人気ユニットの後ろ盾も必要がないように思える。

すでにその強さ、キャラクター、そしてカリスマ性は、誰かの下につくような立場では収まらないことが証明されているのだから。

 

 



まとめ

 

『BEST OF THE SUPER Jr.26』が終わった。

一部の主要選手の不在もあったが、毎大会のようにベストバウトを更新するほどの素晴らしい闘いが行われ、参加選手たちの魅力を余すところなく堪能できる最高のシリーズだった。

この大会で目に見えて成長した者、キャラクターを確立させた者、類まれなるテクニックを誇示した者、ベテランとして経験の差を見せつけた者。

ジュニア戦線を戦う戦士たちの層の厚さ、奥深さをしみじみと味わうことが出来た。

本当に最高の大会をありがとう。

オスプレイの最後のマイクには、大会のフィナーレの興奮と同時に、その後に訪れる「祭りのあと」的な哀愁も漂っていたが、まだまだ闘いは続くのだ。

数日後にはビッグマッチが控えている。信じられない。

 

 


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オスプレイ優勝を祝うバックステージ会見のシーンで、気になることがあった。

CHAOSの面々が集まっての祝福が行われているが、心なしか1名だけ微妙な距離感の人物がいることにお気づきだろうか。

 

 

楽しそうにビールをかけるCHAOSメンバーたち。

しかし1名だけ、乾杯のあとにビールをひと口も飲まないどころか、ビールかけも冷ややかな笑みで眺めている者がいる。

アルコールを好まないSHOですらしっかりひと口だけ飲んでいるのにもかかわらずだ。

 

 

しかも、心ここに在らずといった顔で太ももをポリポリ掻いているではないか。

これはいったい何を意味するのか?

 

大阪城ホールで、オカダVSジェリコ戦に乱入する算段でも考えているのだろうか?

 

 

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Comment

  1. デルピッポ より:

    良い意味でジュニアを超越した2人によるまさに頂上決戦でしたね。間違いなく今年のベストバウト、これを超える戦いは今年出るのか?って感じです!他のジュニア戦手たちはもちろんドミニオンでタイトルマッチを行うヘビー級選手たちにも刺激になったんじゃないでしょうか。
    オスプレイは圧倒的主人公感のあるレスラーに成長しましたね。途中までは「ストップ・ザ・鷹木」で鷹木が主人公の大会だったのに、外敵ヒールに戦いを挑むスーパーヒーローになって完全に主役の座を奪いました。引っ越します宣言は飯伏の新日本に残ります宣言に並ぶ盛り上がりでしたね。
    鷹木もまだ見せていない引き出しを開けてきてやっぱりすごいレスラーだと感じました。要求が通ってドミニオンでは小島と対戦するようですね。ラリアット対決楽しみです。

    BOSJ全体の総括をすると、KUSHIDAが抜けヒロムは間に合わず、デスペも怪我でドラキャンとなり決勝は平日の大箱開催でこのレベルの興行を打てる新日の底力を感じました。本当にすごいシリーズでした。参加レスラー全員に感謝したいと思います。
    ヨシハシが上の空の原因は鷹木かもしれませんね。なんせカルマと同型のMADE IN JAPANを解禁、しかもヨシハシより綺麗に技を掛けられるのでいよいよヨシハシは立場が無くなる…まぁヨシハシはそんなこと気にするような繊細さは持ってなさそうですけどw

    • devonyamaoka より:

      どうも! 凄い試合でしたね。今年のBOSJの集大成がこれですから、主役不在であることなんかまるで問題ない素晴らしいフィナーレでした。両国大会のこのラインナップの中でしっかり最高のメインを魅せてくれていたことにも感動を隠せません。
      ヨシハシはおそらくカルマを忘れているので、鷹木のメイドインジャパン見てもなーんにも思わなかった可能性高いですw

  2. いち飯塚さんファン より:

    とにかく見て良かった!プロレス好きで良かった!と思わせる決勝でした。
    オスプレイ選手ありがとう!鷹木選手ありがとう!
    Jr.戦士達ありがとう!
    後新日本プロレスへモクスリー選手と鈴木みのる選手の試合を是非くんでください!デヴォンさんのブログを本来の目的に帰する為にも!後私もむちゃくちゃみたいです!

    • devonyamaoka より:

      どうも! おお、飯塚ファンさんもしっかり御覧になったんですね! スーパージュニアは毎度のように多好感でいっぱいになりますね。決勝もとても感動的でした。鈴木みのるはモクスリーと対戦望んでいるし、きっと世界も望んでいます。G1の開幕戦で、夢のアメリカでの一騎打ちあるかもですよ! そしたらこのブログも本来のチカラを取り戻しますw

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