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【4.29熊本大会】聖なる“殿”殺し【レスリング火の国 2019】

 
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4.29熊本大会『レスリング火の国』は、くすぶっていた後藤洋央紀が再び燃え上がり浮上するために用意された絶好の舞台であった。

IWGPタッグ王座戦を差し置いての、スペシャルシングルマッチによるメインイベント。

ここで何かが起きなけりゃウソである。

後藤は、いつまでもCHAOSの2番手、もしくは3番手という立ち位置に甘んじている男ではない。

んなこたぁ、プロレスファンなら誰でもわかっている。

 

存在感はある。

でも決定打が出ていない気がした。

BY KREVA『存在感』より

 

G1、ニュージャパンカップと、それぞれで華々しい優勝経験を持ちながら、IWGPにはてんで縁のない後藤。

そもそも後藤は、CHAOS所属になったことによって、トップへの道を自ら遠ざけてしまった感がずっとあった。

そのへんの天然っぷりも含め後藤の魅力であり、「殿に未来のビジョンってちゃんとあるのかな?」などとファンに心配されつつも、マイペースでチャンスを見計らっていたのだろう。

ついにその日は来たのだから問題はない。

相手は「たった1人でマディソン・スクエア・ガーデンを完売にした男」ジェイ・ホワイトである。

タイトルマッチでは無いにせよ、今をときめく元王者に勝利することは後藤再浮上のきっかけとして十分すぎるほどのシチュエーション。

 

来る。

後藤の再ブレイクが必ず来る!

 

NEVER無差別級を盛り上げ、タイチとのSNSバトルを経て、飯伏をベルト戦線に導いて、バージョンアップを果たした後藤がトップ戦線に返り咲く瞬間が、ここ熊本で訪れるのだ!

 

・・・といった大勢のプロレスファンの確信的推測を無情にも、いや、無慈悲にも打ち砕く神の残酷さ。

すべての希望は切り裂かれ、絶望となる。

それがスイッチブレイド、ジェイ・ホワイトという男の聖なる粛清。荘厳なるバッドエンド。

 

ジェイくん「クマモトのみんな、ハッピーか? ハッピーだったらそれでいい。ゴトーはまたしても敗れ去った。ゴトーは変わらずゴトーだったな。あいつにはこれがお似合いだ。俺のベルトはいま俺の腰にない。だけど、俺の時代であるのは変わらない」

 

いまだ時代はジェイくんの手の中にあるようだ。

 

 



ジェイくんは残酷なブレランを射る

スペシャルシングルマッチ
ジェイ・ホワイト VS 後藤洋央紀

 

実力は誰もが認める後藤ゆえに、ジェイくんをギリギリまで追い詰めるであろうことは想像がついた。

ポイントは、やはり終盤の外道さん介入のタイミングをどう凌ぐか? であったはず。

なんせシリーズ中に行われた前哨戦で、後藤はジェイくんに直接ピンフォールを奪われているので、その経験を生かせば対応可能なのだ。

4.22『Road to レスリングどんたく』後楽園ホール大会のタッグマッチにて、 後藤はセコンドの外道さんにリング上で牛殺しを仕掛けようとした隙に後ろからジェイくんの金的を浴び、それが敗北に繋がっている。

思えば1.4東京ドーム大会のオカダ VS ジェイくん戦のスペシャルシングルマッチでも、終盤での外道さんの動きにオカダが気を取られた隙をジェイくんに狙われたことが敗北の要因となっていた。

 

つーことは、外道さんをいかに無視するか? が勝利のカギになっているということは、CHAOS内部でもしっかりと共有されているべき事案であり、どんなバカにでもわかる約束事だったのだ。

 

なのに、後藤は勝利まであと一歩というところで、ネコジャラシを見たら無意識に飛びつかずにはいられない猫ちゃんさながらに、ちょこまかと動く外道さんにカマってしまった。

 

ライガーさんが激怒するのもわかる気がしたが、さすがにアレは怒りすぎ

 

ライガー「キツイこと言うようですけど、あそこで外道選手になんやかんやと構うヒマありますか? あそこでいらんことするよりも、ジェイ選手に畳みかける。完璧に後藤選手のペースで勝利目前だったのに、自らそのチャンスを逃した。あれだけ一直線の男がなぜあの場面で外道選手にいったのか、もったいない。勝ててたから余計にイライラする!」

 

鈴木みのるに対しての怒りと同じくらい怒ってる獣神さん

 

 

外道さんを牛殺しで排除することには成功したが、やはりそれが結果的にジェイくんに回復の時間を与えることとなった。

ブレードランナーとGTRのカウンター合戦は、効果的にスープレックスを繰り出したジェイくんに軍配。

ミラノさんの「甦れ! 甦れ!」という神への懇願も虚しく、残酷なる神の決断は下され、絶望のブレランで後藤は沈んだのであった。

 

 

 

ここから後藤の復讐(アベンジ)がはじまる

 

「絶対に負けられない闘い」などというフレーズをよく聞くが、そもそも負けてもいい闘いなんてあるのかよと。

勝負は常に勝つためにやってんだろうが。

後藤にとってこのシングルマッチは正真正銘「絶対に負けられない闘い」であった。

タイトルマッチではなく、スペシャルシングルマッチだからこそ実現した元王者との対決。

1.4東京ドーム大会第0試合、ニュージャパンカップ1回戦敗退、MSG大会第0試合と、2019年に入ってからの後藤の実績を考えると、その重要性が一目瞭然だ。

 

「不屈の闘志」

「何度負けても、また立ち上がれば負けじゃない」

「諦めることを諦めた」

 

後藤の復活を予感させるさまざまなワードが散りばめられた煽りVTRを見て、期待しないほうが無理なハナシだ。

しかも、ここで後藤が勝てば、再びベルトを奪還しようとオカダを狙うジェイくんを止めることにも繋がる。

自身のトップ戦線復活、そしてオカダの防衛ロードのアシストと、まさに一石二鳥の大チャンス。

さらに後藤がCHAOSに加入した意味、その真価をも問われることにもなる運命の一戦だったはずである。

そんな大事な大事な闘いに完全敗北してしまった後藤。

 

では、後藤はもうこれで終わりなのか?

答えはNOである。

 

サノスに完膚なきまでに叩きのめされたアベンジャーズが正義の報復を決意したのと同様に、後藤には絶対にやり遂げなければならない大いなる復讐が課せられたのだ。

これはリベンジ(個人的な復讐)ではない。

後藤の勝利を信じた我々プロレスファンの期待をも背負った、まさに聖なる報復「アベンジ」なのである。

 

この日の後藤の敗北は、ジェイくんとの抗争物語の序章に過ぎない。

ジェイくんが傍若無人に振舞うその背後には、常に寝首を狙う復讐の暗殺者「後藤洋央紀」の影があることを忘れてはならない。

6.4『レスリングどんたく』メインイベント、オカダとSANADAの王座戦の終了後に登場すべくジェイくんが花道の奥にスタンバイしている。

いざタイトルマッチの決着がついて花道を歩き出した瞬間に、背後からパイプ椅子でブン殴られるジェイくんと外道さん。

 

後藤「イスが欲しいんだろ? ほらやるよ」

 

花道に倒れたまま動かないジェイくんと外道さんを踏みつけてリングへと向かった後藤は、何事も無かったかのように、そしてそれが当然であるかのように、IWGPヘビー級王座挑戦を表明するのである(実話)

 

 

 

 

その他の試合について軽く

IWGPタッグ王座戦
タマ・トンガ&タンガ・ロア VS 真壁刀義&矢野通

矢野さん、コーナーマットを自ら外してるんだけど、なぜかいちばん自分がダメージを受けているという自虐コメディがもはや笑えなくなってしまいました。

傷だらけの背中が痛々しく、生々しくなってしまうことでコメディ感が半減してしまっていたのが残念。

と言いつつも、MSG大会から続く泥棒合戦の集大成は、真壁&矢野のチーム力が思いのほか高く、ブランクをまったく感じさせない連携の良さでとても楽しめた。

矢野は後半しっかりとプロレスを見せていたし、真壁はチェーンラリアットまで繰り出していたのでこれはもしかして栄光の王座戴冠あるか? と少し期待したがやはりダメだった。

キングコングニーで決まらず、丸め込みで敗れるとは、真壁はそろそろヤバイのではないだろうか。

試合後には再戦を要求していたようだが。

 

チェーズ、ライガーさんの心を掴む

チェーズ・オーエンズがやっぱり凄い。

ということを再確認する至福のシングルマッチだった。

それは解説席のライガーさんの反応を見れば一目瞭然。

チェーズが素晴らしい選手で、どの試合もとんでもなく面白いということがライガーさんにも伝わったというのは喜ばしいことである。

ちなみに、チェーズの凄さとは対極に、この日ファレと対決したマイキー・ニコルスがやっぱり地味であるということも再確認したのであった。

 



まとめ

 

熊本大会、昨年2018年はロスインゴと鈴木軍の対抗戦が行われて、内藤が感動のデハポン締めで盛り上げたが、今年はまさかのバッドエンドとなってしまった。

他の試合が妙に盛り上がりに欠ける内容だったので、その結末の残酷さがより一層際立ってしまった感がある。

ジェイくんがこのままイキオイに乗って、大阪城でまた王座戦を勝ち取るのか? はたまた誰かが阻止するのか?

 

そして、後藤はどんな復讐を考えているのか?

 

 

【試合後の後藤】

 

 

何も考えてなさそうだが・・・・

 

 

 


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この日、熊本大会はヨシハシが休場していたので、さすがにヨシハシについては書くことがない。

よってタイチとジェフ・コブの前哨戦の感想でも書こうと思う。

この本隊と鈴木軍との10人タッグマッチは、ライガーと鈴木との因縁もあり非常にスリリングなカードであった。

 

勝利してチームに祝福されるジェフ・コブ

 

 

あれ?

 

 

 

 

ヨシハシ、出てたっぽい。

 

 

 

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Comment

  1. えびお より:

    答えはNOである。…そう思います。ホンットーに心の底から勝ってほしかったですが、とにかくIWGP戦線に絡める入口ができたことが大きいし、うれしい。どんな因縁をつけてでも、このままガンガン前に出てってほしい。エゴ全開で、嫌われてもいい覚悟でIWGP戦線に乗り込んでいってほしい。後藤!応援してるぞー!

    • devonyamaoka より:

      どうも! 後藤本人は、あの敗北について悔しさを見せておりませんがどうなんでしょうかね。twitterはいつもどおりだったけどw でもジェイくんがこの先、たとえば復帰した棚橋を倒したとしたらそこにまたつっかかっていって欲しいですね。G1なんか待たずに、自分からどんどんシングルやらせろアピールしていけば面白いと思います。俺も後藤は応援しちゃう!

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