プロレスをこれ以上ないほど楽しむブログ

【3.13岡山大会】タイチ、帝王の誇り高き敗北【ニュージャパンカップ2019】

 
この記事を書いている人 - WRITER -

『NEW JAPAN CUP 2019』の第2回戦が行われた3.13岡山大会のメインイベントは、石井さんとタイチとの退かないし、媚びないし、省みない人同士の壮絶な一騎打ちであった。

 

愛を捨てた帝王、タイチ。

愛ゆえに人は苦しむ、愛ゆえに人は悲しむ。

だからこそ、タイチは愛を捨て、非情なる聖帝として悪の道を突き進んできたのだ。

凶器、急所攻撃、場外乱闘、飯塚さんを使っての試合前の急襲。

勝つためには手段を選ばず、制圧前進あるのみ!

 

しかし、この日タイチの目の前に対峙した男は、あまりにも実直で、無骨で、純粋な、まるで「戦いの神」のようなレスラーだった。

石井さんの真っ直ぐすぎる闘志が、捨てたはずのタイチの愛、いわゆる“闘いへの情熱”を呼び覚ます。

 

試合終盤でタイチは、レフェリーの目を盗んでお得意のマイクスタンドを手に取るが、石井さんがそれに恐れず立ちはだかる姿を見て躊躇する。

タイチは何を思ったのか?

その挑発に決意が揺らいだのか、真っ向勝負する石井さんの姿に憧れを感じたのか知らないが、タイチはマイクスタンドを捨てて正々堂々の勝負を選んだ。

今思えば、この瞬間にタイチの負けは決まってしまったのかもしれない。

 

帝王自ら虚を捨てて立ち向かう鳳凰拳さながらに、なりふり構わず攻撃を仕掛けるタイチ。

息もつまるようなギリギリの攻防を目の当たりにし、岡山会場にとどろく重低音ストンピングと大声援は、まるで地球全体がこの宿命の対決に興奮しているかのようであった。

 

 



しかしタイチの時代はここから始まる

NJC2019第二回戦
石井智宏 VS タイチ

 

この試合で、タイチは間違いなくトップ選手の仲間入りを果たした。

名勝負製造機と呼ばれる石井さんであるが、タイチもまたその類まれなるプロレスセンスをいかんなく発揮し、どんな試合も観客を納得させてしまう男である。

ヘラヘラと相手を煙に巻くような立ち振る舞いをする試合序盤から、美しくもエグく強烈なバックドロップを繰り出すクライマックスに至るまでの振り幅は異常だ。

ヘビー級に転向してからはその打撃も威力を増し、あの打たれ強い石井さんですらふらつくほどのキックを浴びせる。

まったく、凄いレスラーである。

 

試合には負けてしまったが、NJCにおいて強烈なインパクトを残したのは間違いないし、この闘いが今後のタイチにとって大きな分岐点になるような気さえする。

だからこそ、タイチに勝った石井さんは勝ち続けなければならない。

 

3回戦はヨシハシである。

 

ふむ。

 

準決勝進出は200%確定。

 

 

 

 

真壁氏、ヨシハシに辛辣説

NJC2019第二回戦
YOSHI-HASHI VS チェーズ・オーエンズ

 

この日の放送席には、スイーツをこよなく愛するおしゃべりゴリラこと真壁刀義が解説として登場。

 

真壁の解説は、ユーモアセンスがありながらも冷静で的確、さらに言うべきこともしっかりと言うスタンスが本当に素晴らしい。

バックステージコメントでは饒舌でウザいが、放送席ではその饒舌さが有難いのである。

で、今回のヨシハシ戦での解説がマジで辛辣でウケた。

 

 

雪崩式ブレーンバスターを狙うヨシハシを見て 

 

 

 

真壁「あんまヘタな事すんなおまえ」(信頼感ゼロ)

 

 

 

花道でファンサービスをするヨシハシを見て

 

 

 

真壁「ヨシハシ、お前なに如意棒さわらせてんだよ、ひっこめ早くコノヤロウ」(微妙に下ネタ)

 

 

 

ひどい言われようではないか。

退場時に関しては、勝ったのに「ひっこめ」とか言われていて、思わずコーヒーを噴き出してしまった。

 

それにしてもチェーズ・オーエンズの敗北は個人的に残念でならない。

試合はほとんどオーエンズが主導権を握っていたような気がするが、邪道との連携の悪さが災いしてペースが乱れた感じ。

オーエンズの巧みな攻撃や多彩な技、頭脳的なインサイドワークなんかが当分シングルで見られないのは悲しい。

今回のヨシハシ戦では、花道を走らせてエプロンに叩きつけるといった、神戸事件を思い出させるような素敵な攻撃をしていたのがハイセンスだった。

やっぱオーエンズは人を楽しませる術を心得ている。

 

というわけで3回戦進出は不本意ながらヨシハシとなった。

さすが一筋縄ではいかない男である。

「物事が変わるのは一瞬」とか言って、一瞬どころか2、3年変わっていないが、ついに覚醒のときが近づいているのだろうか。

もし覚醒したら、ぜひ「物事が変わるのは3年!」とか言って欲しい。

もうほとんど「石の上にも3年」と同じ意味になってしまうが。

 



まとめ

 

 

コルト・カバナは可愛い。

 

 


人気ブログランキング

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. デルピッポ より:

    メインが最高すぎましたね。タイチの株爆上がりなんじゃないでしょうか。
    マイク投げ捨てて真っ向勝負で挑んだとき会場がタイチコール一色になった瞬間は鳥肌立ちましたよ。でもその直後に金的蹴りからのタイチ式外道クラッチで逆に石井コール一色にするあたりさすがですねw
    石井は誰とやっても試合を面白くするし本当にすごい。まさに名勝負製造機。でもその石井をもってしてもヨシハシ戦を面白くできるのか…
    名勝負製造機石井と塩試合製造機ヨシハシのほこたて対決色んな意味で楽しみです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! そうなんですよね。タイチの行動が観客の心を動かしまくっていたのが凄かったです。とんでもないプロレスラーに成長しましたよね。もちろん石井さんのおかげでもあって、この2人の闘いはやるべくして行われたって感じですね。
      これでヨシハシも石井さんに爆上げしてもらいたいところですが、果たしてどうなるのか? たしかにいろんな意味で楽しみですw

  2. roki より:

    いつも楽しく読ませていただいています。
    岡山人の為、10日尼崎、11日高松、13日岡山と会場に行きました。
    タイチVS石井、いい試合でした。
    タイチの観客のあおり方、石井の名勝負ぶり、何度も3カウントの取り合いに、
    満員でもなかった岡山大会でも何度か地団駄が聞こえました。
    タイチ・・・これからどうなっていくのでしょうか。
    NEVERくらい取ってほしいもんです。

    • devonyamaoka より:

      どうも! いつも読んでいただきありがとうございます! すごい、連続参戦されたんですね。羨ましすぎます! タイチの覚醒を見られたのは最高の経験ですね。間違いなく観客の心を掴むのはうまいので、NEVERよりももっと上に行くかもしれないですね。

  3. リック より:

    タイチの飛躍が止まらない。今年のG1でさらに飛躍しそうな勢いです。
    そのタイチの新しい魅力を引き出した石井はやはり名勝負製造機ですね。クラシカルな技が多いのに魅力的なのが凄い。

    ヨシハシは推されているというか…手が合う相手や因縁が無いから自然にこうなったというか…
    準決勝はケイオス同門対決!石井の名勝負連発が止まってしまうのか!?ヨシハシがなんかやらかすのか!?
    頑張れ石井!負けるな石井!ケガだけはさせるなよヨシハシ!

    • devonyamaoka より:

      どうも! タイチ、どんどんデカくなりますね。G1出場は間違いないので、とんでもないことになりそうですなw 石井さんは本当に相手の魅力を引き出すのも上手いですなあ。ヨシハシとの試合、どうなっちゃうんでしょうか。前哨戦では無理して石井さんをキレさせようと頑張っていますがw

  4. えびお より:

    序盤の余裕すら感じた「聖帝」ぶりにはじまって、マイクをもつまでの微妙な噛み合わなさ、そしてマイクをもってからの逡巡、それをかなぐり捨てての真っ向勝負。「一歩踏み出す」というタイチの丁寧なストーリー作りで、起承転結が完璧。序盤のスカシや微妙な噛み合わなさもこの場合、ストーリー上、絶対必要でしたよね。いきなりじゃ、タイチのこれまでを表現できない。タイチ、素晴らしい。棚橋が絶賛しそうな試合構成。立場上、できないだろうけどw。

    この後はYOSHI-HASHIですが。石井はYOSHI-HASHIを引き出して、去年のNJCの四つ星試合、YOSHI-HASHI飯伏戦を越えられるのか。真の対戦相手はYOSHI-HASHIというより、去年の飯伏っすね、もう。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 試合におけるタイチのふり幅が凄かったですよね。あんだけドラマを作れたのも、相手が石井さんであったからこそだとは思います。棚橋さんも実は絶賛している説、なかなか信憑性ありますなw ヨシハシがここで評価されるような試合をしたら、またG1も楽しみになりますがどうでしょうかね。毎回チャンスがもらっているのに生かせないで終わる人だからなあ。心配だけど、期待はしていますw

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© デヴォン式パイルドライバー , 2019 All Rights Reserved.