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【確信的推測】ケニー・オメガは帰ってくる【イッテンヨンドキュメンタリーの感想】

 
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「独占映像で綴る72時間」とサブタイトルが付けられた、新日本プロレス公式のドキュメント『イッテンヨンドキュメンタリー』前後編を観た。

年間最大級の規模で行われるプロレスの祭典、1.4東京ドーム大会『WRESTLE KINGDOM 13』の舞台裏を、選手からスタッフからお客さんからと、さまざまな視点で追ったドキュメントである。

前後編あわせて1時間近くもある超大作なんだけど、これがもう泣けた。

よく「泣けた」とか言う割に実は涙なんか一滴もこぼれていない人がいるけど、俺の「泣けた」は本当にしくしく泣いているのでそのへん疑わないで欲しい。

最近は老化が進んで昔ほど感情が抑えられないせいもあるが、そんなのを抜きにしてもこのドキュメントは素晴らしすぎた。

実際のイッテンヨン大会の試合を観てるときは、興奮と感動はしたものの「泣く」といった状態にはならなかったのだが、なぜかこのドキュメントでは涙がこぼれてしまったのだ。

泣けた理由はただひとつ。

この大会に、多くの人たちのそれぞれの「夢」がつまっていたんだということを、ドキュメントを通じて再確認したからなのであった。

 



選手たちのイッテンヨン

 

当然のように、出場選手たちにとってのイッテンヨンは1年でもっとも重要な大会であり、まさにその年の自分自身の活躍の集大成だ。

この大舞台に立つべく、選手たちは1年間の過酷なツアーを必死で戦ってきたわけだし、思い入れが無い方がオカシイ。

そんな選手たちの内面に迫るこのドキュメント。

と言っても、会場入りする姿や、入場前に舞台袖でスタンバイしている姿を映しているだけだが、選手の自信に満ちた表情や緊張感の漂う佇まいを見れば、よっぽど鈍感な人間でないかぎり、彼らのここに賭ける想いや覚悟の強さを感じ取ることができるだろう。

 

夢ってのはいきなり叶うものではない。

それに向かって努力をし続け、可能な限り手を伸ばし続けることで初めてチャンスが訪れる。

また、そのチャンスをモノにできるかどうか? も自分自身の積み重ねた実力次第なのだ。

ボンヤリ適当に生きている奴が大きな夢を掴むなんてことはあり得ない。

どんなにラッキーな人間でも、実は陰で人知れず頑張っているものだ。

 

今年イッテンヨン初出場となった鷹木信悟は、なんと昨年観客としてドームの2階席からこの大会を観戦していたという。

 

「1年前の客席で観ている俺に言ってやりたい。1年後、IWGPのベルトを持っているよと」

 

鷹木は、1年前には想像もしていなかった夢の舞台にいま立ち、しかもベルトまでも手に入れたのだ。

第2試合のジュニアタッグ王座3WAYマッチで、鷹木は誰よりも活躍していた(というよりひとりで戦ってた)

1年前の自分のように、大きな夢を内に秘めて観戦している誰かの心に突き刺さる試合がしたいと思っていたのかもしれない。

鷹木はさらに大きな夢に向かって走り出す。

つまりこれを見て俺は、今年の鷹木からは何が何でも目が離せないと魂で確信した。

 

また、メインを飾ったケニーと棚橋さんも、舞台裏では緊張を隠せずにいた。

棚橋さんに関しては、いつもの強がりが鳴りを潜め、ナーバスになっていることを自ら認めていたのが印象的だった。

一方ケニーもまた、「この試合は俺にとって楽しめるものではない」といった発言で、メインイベントの精神的しんどさを表現していたのは意外だった。

 

イデオロギー闘争という対立構造は、棚橋さんにとってもケニーにとっても、実は不本意な設定だったのかもしれない。

 

ケニー
「新日本はまだまだ成長途中だ。ゴールはもっともっと先にある。これは始まりではなくターニングポイント。このイッテンヨンを境にすべてが変わるよ」

 

ケニーの言葉とその表情を見ていると、このあと新日本プロレスを去ろうと考えている者のセリフだとは到底思えない

 

まだまだ先を見据えていて、自分にはこの団体でやるべきことがあると信じているように見えるのだ。

公式からのケニーに関する今後の情報は無いし、ケニー本人からもハッキリとした宣言は無い。

そう考えると、俺たちファンはまだケニーに関して絶望する段階ではないのかもしれない。

 

おそらく、そう遠くない未来に、ケニー・オメガは新日本プロレスに帰ってくるはずだ。

 

 

 

それぞれのイッテンヨン

 

 

ドキュメントは選手だけでなく、本当の意味での舞台裏の立役者である興行事業部のスタッフたちの仕事にもスポットを当てる。

前日である1.3に開催された「大プロレス祭」とイッテンヨン本番、そして翌日1.5後楽園ホールの「ニューイヤーダッシュ」と、リングの設営から企画ブースの立ち上げ、さまざまな会場づくりの現場で働くスタッフたち。

 

入社一年目のスタッフが「普段は観客として当たり前のように整備されている環境も、裏方のスタッフさんのおかげで成り立っていることに気付いた」といった言葉を口にしたのは胸に沁みた。

俺たちも頭ではわかっていてもなかなか想像がつかないので、こういったカタチで、選手だけでなく大会を最高のものにすべく戦っているスタッフたちのことも取り上げるのはとても素晴らしいと思う。

 

本番であるドーム大会が終わっても、撤収作業から翌日の興行の準備まで、スタッフの闘いはまだまだ終わらない。

我々ファンのために、プロレスのために必死に作業をこなすみなさんには本当に頭の下がる思いだ。

最近は、地方大会における観客の観戦マナーについて、いろいろな問題が浮上しているが、こうした現場スタッフたちの努力を見せることで、少しでも観客が協力的に、思いやりをもって行動できるようになって欲しいと思うが、そんな考えは甘い理想論なのだろうか。

 

大会を創っているのは、選手とスタッフだけじゃない。

俺たちファンひとりひとりがそのピースのひとつなのだ。

実は俺がこのドキュメントで涙したシーンとは、選手たちの試合前の素顔でも、裏方のスタッフたちの仕事でもなく、試合に一喜一憂する観客たちの姿であった。

 

 

東京ドームに足を運んだ、老若男女、国境をも超えた多くの観客たちの笑顔や涙や興奮の表情。

純粋に心の底からプロレスを楽しんで、好きな選手を必死に応援して、試合結果に喜んだり、悔しがったりというファンの姿を見て、この東京ドームに訪れた4万人近いファンみんなの夢も、ここにつまってたんだなあなんて思ったら泣けた。

 

1.4&5で観戦したという小学生の男の子が「スゴイ、スゴイ。初めてだったんですけどスゴイ楽しかったです!」と言って、可愛らしい弟くんと帰っていく姿なんか、不謹慎だけどマジで仕込みなんじゃないかってくらい涙を誘う最高の演出だった。

 

幸せってこれだよな。

 



まとめ

 

夢を現実にするためにリングに上がる選手、そのための空間を創り上げるために努力しているスタッフ、そして、必死で戦う選手を応援し、その試合に勇気づけられるファンたち。

東京ドームには、いや、プロレスにはいろんな夢が溢れているんだなあ。

なんてことをしみじみと感じてしまった、ファンへの最高の贈り物であった。

 

ではでは。

 

 

 


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Comment

  1. たまご より:

    読みながら泣いちゃったなぁ。
    好きだなぁ、このブログ。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 読んでいただき感謝です! しかもお褒め頂き、光栄すぎますし励みなにります! 本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します!

  2. リック より:

    自分の好きなプロレスが素晴らしいものだと改めて感じさせてくれる動画でした。
    観客の涙に泣けるのは何故でしょうね…もしかしたら自分が好きなものを心の底から楽しんでいる姿が嬉しくて仕方がないからかもしれません。

    ケニーの進退については今日発表されましたが、今後についてはどうなるか微妙な感じですね。他にも色々気になりますが、別記事になりそうなので控えさせていただきます。
    ベストフレンズ…

    • devonyamaoka より:

      どうも! こういった舞台裏ののドキュメントは、普段見慣れている風景が新鮮に見えるのでなかなか見ごたえありますよね。もっとこういうコンテンツが充実してもいいかも。
      ファンのみなさんの感動ってなぜかダイレクトに伝わってきますね。選手の頑張っている姿よりも泣けてしまうのは、きっとまったく同じ勘定を抱いているからでしょう。
      ケニーは戻ってくるとは思いますが、当分はなさそうな発表がありましたね。ベストフレンズ・・・

  3. よろしくCRドッグ より:

    今、仕事が終わり、早速記事拝見しました。いつもの超笑える記事から、今回のようなしみじみさせられる記事と、その振幅が絶妙で最高ですね。
    自分はドキュメンタリーの中で、クッシーの入場時のあの子供さんが、スタッフから抱き抱えられて舞台裏に消えたのが何とも愛くるしくたまりませんでした。

    • devonyamaoka より:

      どうも! 返信いつも遅くてすみません。ギャグを入れる記事と控える記事とで分けているんですが、気を抜くとクダラナイこと書きそうになるので大変ですw いつも読んでいただき感謝です。たしかにクッシーの子役がかわいくて良かったですよね。でも俺はあのクッシーのリアルな仮面が気持ち悪すぎて入場前の寸劇はダメでしたw

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