プロレスをこれ以上ないほど楽しむブログ

【KUSHIDA退団について】そして人生の旅はつづく【新日本プロレス】

 
この記事を書いている人 - WRITER -

KUSHIDA
「巡業バスに乗ると、座席の隣が棚橋さんなんですけど、そうやって仲間と、人生の旅をできることがすごく楽しかったです」

 

人生の旅。

 

この言葉に、KUSHIDAのプロレスに対する想いがすべて集約されているような気がする。

KUSHIDAにとっては、地方巡業へ向かうバスでの移動すらも「人生の旅」だった。

「プロレス」そのものが人生であり、それは終わることなく続く遥かな旅路なのだ。

 

KUSHIDAの退団の挨拶が行われた記者会見の質疑応答で、舞台袖にいた棚橋さんが記者に交じって聞いた質問。

 

棚橋
「新日本プロレスで楽しかったこと、新日本プロレスで辛かったことを教えてください」

 

KUSHIDAは眼に涙を浮かべながら、先ほどの言葉を“楽しかったこと”としてコメントした。

棚橋さんの質問に、思わず涙をこらえきれずに言葉をつまらせてしまうKUSHIDAの姿が印象的だった。

退団発表という形式的な質疑応答で、ただ記者の質問に答えるだけなら冷静な対応もできるだろう。

しかし、尊敬すべき先輩であり、いつも隣で一緒に戦ってきた仲間である棚橋さんにあの場で話しかけられて、感情を抑えることなど誰ができるだろうか。

 

棚橋さん、無邪気な笑顔でKUSHIDAを泣かすなよ。

 

でも、その瞬間に見せたKUSHIDAの姿こそが、俺たちファンがずっと胸に刻んでおかなければいけない彼の素の姿なのかもしれない。

 

 

未知への旅立ち。

夢、野望への挑戦。

KUSHIDAの旅はまだまだ始まったばかりだ。

 



旅するKUSHIDAに自分を重ねて

 

俺たちにだって、夢や野望がある。

いや、全員にあるかどうかはわからんが、少なくとも俺にはある。

それは子供の頃なんかに漠然と考えているような「将来の夢」とは違い、いまの自分、これまで培ってきた知識や技術を生かし、さらにレベルアップしていく上で目指すべき「さらなる高み」のことである。

今いる場所に、環境に、仕事に満足していれば、それ以上の発展は望めないし、それどころか停滞してしまうかもしれない。

しかし、まだまだ自分の可能性は無限にあり、世界も無限に広いのだ。

 

KUSHIDAにはずっと「世界で活躍したい」という夢があった。

 

その証拠に、ここ最近のKUSHIDAは新日本プロレスにおいての海外遠征を積極的にこなし、そんなハードとも見えるスケジュールを大いに楽しんでいた。

 

 

 

日本での地方巡業やビッグマッチをこなし、合間にはイギリスRPWやアメリカROH、その他のインディー団体などでも戦っていたようだ。

このバイタリティー、まさにKUSHIDAは世界中のあらゆるプロレスの現場に貪欲なのだ。

 

KUSHIDA
「去年、ロス道場の柴田さんのところにセミナーで自分から志願して行きまして、柴田さんの生き方とか含め「プロレスを教えるってとても難しいことだな」と思いました。分厚い本を読むようにすごく難しいですよね。「隅から隅まで読みたい」というたちなので、プロレスに対する探究心がそこで刺激されました」

 

KUSHIDAを突き動かすものは、愚直なまでの探求心だった。

海外で多くのリングを渡り歩き、新日本プロレスの中心選手のひとりとしてジュニア戦線を支え、KUSHIDAはここ新日本で経験できることをすべてやり尽くして、それでもなお、さらに深くプロレスを探求したいという欲望を抱えていた。

 

 

KUSHIDA
「今後は、海を渡りプロレスを隅から隅までもっともっと自分の目で見てみたいと。知ったかぶりとか、見て見ぬふりじゃなくて、この目で見ていきたいなと思っています」

 

KUSHIDAの決断は、迷っていつつも夢を諦めきれない大人たちへの勇気にもなり得る。

そこに留まっていればすべて安泰かもしれない。

でも、未知の世界はまだまだその先に広がっているんだ。

 

 

こうして、KUSHIDAの「プロレス」という旅はつづく。

 

新日本プロレスの8年間は、KUSHIDAがプロレスラーとしての確固たるベースを形作るための旅だった。

その偉大なるセルリアンブルーのマットは、ときに包み込むように優しく、ときに弱さを責めるかのように厳しく、KUSHIDAの背中を押してこう言う。

 

「お前の夢はまだまだ先にある」と。

 

棚橋さん、ライガーさん、柴田、真壁、そしてタイガー服部、大きく力強い先人たちは、たとえ闇の中にあってもその光を失わず、自身の目指す道を、自分の信じた気持ちを貫き進み続けている。

さらに、共にジュニアの価値を高めていった多くのライバルたち。

そんな仲間たちの姿を間近で見て来たKUSHIDAが、さらなる高みを目指して新たなる旅に出る。

 

俺たちも頑張らないと。
いつまでもこんなとこに留まっている場合じゃないよマジで。

 

 

 

KUSHIDAは戦いを「作品」と呼んだ

 

KUSHIDA
「新日本プロレスに入って、プロレスでメシを十分に食えるようになって安堵する自分がいて、良きライバルにも恵まれ、たくさんのシングルマッチ、たくさんのタイトルマッチ、自分の中では一生懸命頑張りました。作品を残せたと思っております」

 

KUSHIDAは自らのプロレスを「作品」と表現する。

作品を製作するために必要なのは、技術だけではない。

基盤となるプロット、綿密な計画性、完成形のハッキリとしたヴィジョン、それらを総合的に構築していくことで初めて「作品」と呼ばれるモノが生まれるのだ。

KUSHIDAはひとつの試合をこなす上で、「自らの作品を残す」という意識のもとで妥協せずに取り組んでいたんだろう。

彼の試合がことごとく面白く、刺激的なのは当然のことだった。

 

 

KUSHIDA
「チケットを1枚売る大変さ、新しいプロレスファンを一人つくる大変さ、貪欲さ、丁寧さ。そういうところをボクは先輩方から学んだ」

 

お客様に楽しんでもらえるプロレス、また見たいと思わせるプロレスをするために、KUSHIDAは「作品」と呼べるまで完成度の高い試合を魅せる。

 

それがチケット1枚の売り上げに繋がると信じて。

 

このプロ意識の高さが、KUSHIDAが日本だけでなく海外でも評価が高い大きな理由なのだ。

 

そんなKUSHIDAが尊敬している先輩の中で唯一、肌を合わせてないレスラーが、まさにその「プロレスファンを1人でも増やすために努力する男」の代名詞とも呼べる棚橋さんであった。

 

 

 

1.29後楽園ホール大会『Road to NEW BEGINNING』でのラストマッチで、KUSHIDAは棚橋さんとの初シングルマッチを実現させるのだ。

きっとドラマチックすぎて、たぶん俺はまた泣いてしまうんだろう。

 

 



まとめ

 

KUSHIDAの退団後の道はいまのところ明らかになってはいない。

WWEからのオファーがあったという情報があったので、普通に考えればおそらくそうなるだろうけど。

あちらはあちらで、KUSHIDAの好敵手だったレスラーもいるし今後の活躍に大いに期待してしまう。

 

リングは変わっても、きっとKUSHIDAは俺たちが見て来た、憎たらしいまでに強いプロレスラー「KUSHIDA」であり続けるだろう。

 

新日本プロレスが誇る不屈のスーパージュニア

 

8年間、戦い続けてくれてありがとう。

またいつか、このリングに戻ってくることを心の底から願っています。

 

 


人気ブログランキング

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. デルピッポ より:

    KUSHIDAは元々海外志向が強かったのでその時が来たかって感じですよね。でもライガーを両国に連れて行くと言ったKUSHIDAがBOSJ決勝両国に舞台に立たないというのは寂しいです。
    今考えると結構異色のジュニアだったなと思いますね。華やかな飛び技ない、パワーキャラでもない、イケメンキャラでもない、しかもグーでパンチするしw。でもジュニア版棚橋と言っていい横綱相撲で大会を盛り上げる素晴らしいレスラーでしたね。あと自分はKUSHIDAのやられっぷりが好きでした。タケシに毒霧されデスペにギターでぶっ叩かれ最近では石森に松葉杖でぶっ叩かれ…そういうところの上手さがさすがだったと思います。
    ラストマッチで念願の棚橋とのシングルなんて泣いちゃいますよ。中邑のときみたいにみんな送り出す雰囲気の中内藤だけ腐してほしいですね。
    かつては飯伏やケニーとの抗争、近年ではヒロムやオスプレイとの戦い、ホント新日ジュニアを盛り上げた功労者ですよね。あっちでも頑張ってほしいと素直に応援できます。WWEは全く見てませんが、リコシェやデヴィット、オライリーとまた戦うならちょっと見たいです。

    それにしても近年新日ジュニアの覇権を争ってた4人のうちKUSHIDAは退団、オスプレイはヘビー級転向、スカルもたぶんもう来ない、ヒロムもいつ復帰か不明というなかなか厳しい状況です。
    現ジュニア王者の石森、ジュニアの身体じゃないだろという鷹木も恐らく今年に関してはBOSJ出ると思いますがこの2人は外様、生え抜きの3Kに掛かる期待は大きいですね。まぁ期待されてるのは主にSHOのほうですけど。もちろんデスペにも期待してますよ。

    • devonyamaoka より:

      どうも! クシダの存在って新日本ジュニアの中でいつのまにか当たり前になってましたが、よく考えるとほんと異色ですねw
      やられっぷりが好きってところ、すごく共感します。そういうところもパフォーマンス能力の高さゆえかもしれませんな。あと、BOSJの両国の件も記者会見では言及してましたが、ちょっと苦し紛れのコメントな感じしましたね。
      クシダ亡き後のジュニア戦線が確かに弱いのは間違いないので、ヒロムの復活&デスペのさらなる格上げは必須として、新たなスターの登場もあり得ますな。そこに期待しましょう。

  2. 高梨直美 より:

    7070より
    明けましておめでとうございます。デヴォンさん。
    新年早々KUSHIDA選手退団、飯塚選手引退と衝撃的ニュースで正直寂しいです。
    今回のKUSHIDA選手引退についてのデヴォンさんの記事を読んでいて泣けてきました。
    そのあとにまたイッテンヨンでのKUSHIDA選手の入場を観ていて、勝手な想像ですが、あの東京ドームの大観衆の壮観な景色を噛みしめていたんだろうなと思えてしまいまた涙が出てしまいました。

    また今年も爆笑あり、感動ありのデヴォンさんの記事
    楽しみにしてます!!

    追伸 私もYOSHIHASHIはついに裏切るのか!と待ち構えていたんですよねぇ。
    あまりに何も変わってなくてビックサプライズでした。(°_°)

    • devonyamaoka より:

      どうも! あけおめです。ブログ読んでいただきありがとうございます! 寂しいニュース続きですが、前向きにその先の希望を持って取り上げたいと思い今回の記事を書きました。クシダの東京ドームと1.5の戦いは、知ったうえで見返すとまたいろんな思いがこみ上げますよね。お別れネタは多少くだらなさを封印して書きましたが、また次の記事からはバカ全快でいきますので、今年もどうぞよろしくお願いします! ヨシハシの裏切りも根気よく待ちましょうw

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© デヴォン式パイルドライバー , 2019 All Rights Reserved.