【10.8両国大会その④】クリス・ジェリコが来る【KING OF PRO-WRESTLING】

   

 

あくまで俺の個人の意見なんですが、クリス・ジェリコが行うテロリズムって、もはやプロレスでありながらアートでもあり、一方で高度なギャグにも見えるんですよね。

試合前or試合後にどこからともなく出現し、ターゲットの選手をボコボコにするだけして、ただ去っていく。

一見すればただの無法行為ですが、それをクリス・ジェリコという大物レスラーが行うことで、俺なんかはもう笑ってしまう。

 

「ジェリコ、わざわざこれのために来日しとったんかwww」

 

第6試合スペシャルシングルマッチ
EVIL VS ザック・セイバーJr.

 

クリス・ジェリコが入場途中のEVILを襲撃し、KOされたEVILはゴングも聞かぬまま再起不能とみなされ無効試合に。

 

このショックは、多くのEVILファンならびにロスインゴファンにPTSDの影響を残すことになりますが、こういった超スケールの大事件があっさりと大会序盤で起きてしまう贅沢感がたまらないっす。

 

というわけで今回は、クリス・ジェリコ襲撃事件、ならびに10.8両国大会『KING OF PRO-WRESTLING』で行われた各試合の感想をまとめてイッキに記事にします。

 

メインイベント&セミファイナル&第5試合(新パレハ)については別エントリーで書いておりますので、そちらをどうぞ。

 

 

 

ジェリコのギャグセンス最高

 

ザックが入場し、リング上でセコンドのTAKAみちのくがいつものマイクで対戦相手を呼び込むまでは順調でした。

しかし、EVILはいつもと違い、なんと玉座に座って従者を引き連れてド派手に入場してきます。

どうしたEVIL、ここにきて闇の王っぷりをさらにアピールしにかかったのか? などと思ったのもつかの間、白マスクの従者が突然EVILを襲撃。

 

突然の不意打ち暴行に成すすべなくボコボコにされるEVIL。

というわけで、白マスクの男は例のインターコンチネンタル現王者クリス・ジェリコだったのでした。

 

『ALL IN』ではペンタゴンJrのフリをしてケニーを襲撃し、福岡・レスリングどんたくの会場ではロスインゴファンのフリして内藤を襲撃と、とにかくサプライズ襲撃テロが大好きなジェリコさん。

 

事前にしっかりとメイクまでしてスタンバイして、絶妙なタイミングで姿を現す巧みの技。

 

さらに、無防備な相手を徹底的に痛めつけ、反撃を一切許さずに問答無用でKOする鮮やかさ。

 

もはや大御所によるお約束ギャグ、はたまた吉本新喜劇のような安定感といいますか、計算されつくされた高度なエンターテインメントとしてお茶の間に混乱と笑顔をお届け。

 

しかも今回の襲撃は、今までとは違って試合前というところがまた凄い。

これまで散々因縁を重ねて創り上げてきたザック戦という大一番を、ノーコンテストにしてしまうというブチ壊しっぷりですよ。

 

「破壊」というのは、それが常識ハズレであればあるほど笑いを誘うもの。

 

もう笑うしかない。。。

 

このクリス・ジェリコによる傍若無人な襲撃ギャグは、おそらく今後のビッグマッチでもいつ発動してくるかわからないので、常に警戒が必要ですね。

 

 



ザックのコメントセンス最高

 

 

ジェリコの襲撃によって試合はぶち壊し。

ストレスの溜まったザック・セイバーJr.さんは、ダウンしているEVILにも容赦なく攻撃を仕掛け会場からブーイングを浴びますが、それでもお構いなしで八つ当たりしまくります。

 

結局、内藤哲也が救出に現れて排除されてしまいますが、その後バックステージで放ったコメントが素晴らしかった。

 

「12時間飛行機に乗って、ここまで来て、ノーコンテストなんて最低の結果になった。ジェリコ、おまえは一人でボートにでも乗って大海の海原にでも航海に出ればいい」

 

そうです。ザックだってこの大会のために、スケジュールを調整して、コンディションを整えて、プロとして必要な準備をしたうえでリングに立ったわけです。

それをバカンス気分のジェリコが台無しにしてしまった。

 

自らのギャグのために。

 

ザックの怒りは至極当然。しかもボートで航海でもしてろって、「ジェリコクルーズ頑張れよ」って言っているようにしか聞こえねーし。

 

「内藤も手助けに来たみただけど遅すぎるだろ。意味ない。友だちだったらもうちょっと早く助けに来るべきじゃないのか? そんな意味のない友人関係なんて、俺にとっては本当に無意味なものだ」

 

 

それな。

 

ジェリコにEVILがぶっ飛ばされている時間はけっこうあったので、そのときに助けにこいやと。

 

正論すぎて、もはやタブーなのではないかというコメントですが、この一連の流れが、まさかのザックと内藤との3度目の一騎打ちに繋がるとは誰が想像したでしょうか(結構想像できる)

 

 

 

 

KUSHIDA王座奪取!最高

 

IWGPジュニア王座決定トーナメント決勝戦
KUSHIDA VS マーティ・スカル

 

KUSHIDAはまさに取るべくして取ったという説得力のある勝利を見せてくれました。

IWGPジュニア王座トーナメントに懸ける意気込みも、コンディションも、動きも、すべてにおいてエントリーされた誰よりもベストの状態で挑んだKUSHIDAは、当たり前のようにベルト奪取。

 

この強さ&安定感はナニゴトでしょうか。

 

新日本ジュニアの最前線を長年戦い続け、海外でも大きな評価を得ている実力はダテじゃない。

マーティ・スカルのトリッキーな動きに翻弄されたり、関節技の攻防などでも押されるシーンもありましたが、終盤の読み合いを制して痛快に勝利。

帰還したヒロムを待つのは、やはりライバルであるKUSHIDAであって欲しいです(BUSHIが腑抜けだから)

 

 

 

NEVER王者の小ボケ最高

 

タイチ「ちょっと油断しちまったな。俺もヘビーに行ってジュニアのヤツはちょっと見下してたかな。ちょっと油断したかな。アイツはもう眼中になかったから。ジュニアのヤツとやるって言った。けどよ、けどディスプレイ。なんとかディスプレイ。おまえ、過去に俺に2回も負けてんだよ、シングルマッチ。覚えてるか?」

 

この絶妙すぎる名前間違いに、俺なんかは本気で感動を覚えてしまいます。

 

本題は、「自分はオスプレイに2度勝っている」という実績をアピールしようとしているわけですが、それだけじゃ物足りないからオスプレイをディスプレイと堂々と言い間違えるという小ボケを挿入。

 

ここで「ディスプレイと言い間違えなければ」と咄嗟に考えたタイチのサービス精神を俺は断固支持したい。

 

 

鈴木と石井の緊張感最高

 

鈴木みのると石井さんのバトルは純粋に熱く激しくワクワクします。

バチバチにやりあう打撃の応酬、闘争本能むき出しで対峙する緊張感、ヤクザ同士のケンカにしか見えない怒声の飛ばし合い。

 

そんな2人のタイトルマッチがイギリスで行われます。

つまりこの試合、ブリティッシュ感ゼロの2人によるブリティッシュヘビー級タイトルマッチ前哨戦。

 

おい、ブリティッシュよ、お前はなんでこんな東映ヤクザ映画みたいなド純潔の日本人たちに争奪されてんだよ。

 

 

 

鈴木軍ジュニア最高

 

タイトルマッチなのに第一試合という泣ける扱いを受けてしまっているジュニアタッグ王座。

 

見方を変えれば「大会の豪華さを演出」とか「第一試合から観客を盛り上げる」という意図も見えてきますが、いかんせん第2試合がショボいので説得力がありません。

 

なにより次シリーズの目玉でもある(と俺は思っている)ジュニア・タッグリーグを控えているにも関わらずこの扱いはどうなの?

第一試合にあてがわれるような人たちが戦うリーグ戦、どう考えても価値が低すぎやしませんか?

 

つーわけで、3度の防衛実績を築いている鈴木軍タッグに挑戦するのは、なんとライガー&タイガーですよ。

ブチ切れれば強いという印象のこの2人ですが、結局ブチ切れたのにあっさり敗北。

鈴木軍のインサイドワークの巧みさ&タッグワークの華麗さが際立つ試合となっておりました。

金丸&デスペ。このタッグ、最強すぎますね。

 

 

荒ぶるタイガーさん最高

 

ひとつ聞きたいっすよ。

今のIWGPのヘビーもそうだし、タイトルマッチってこんなに反則していいの?

机使ってみたり、やりたい放題で外人が。

よくこれで会社がOKしてるよ。

必ず、凶器、反則。

何が凄いの?コレ。

このIWGPの権威をもとに戻すべき。

 

正論すぎてめまいがしますが、いまさら感も凄いです。

 

タイガーマスクさん、ここにきて会社への反乱があるかもしれませんね。

間違いなく、ロスインゴの次の新しいパレハ候補です。

 



まとめ

 

以上、いろいろなことが起きまくった今年イチバンのビックリビッグマッチ10.8両国大会の感想でした。

とりあえず俺的にインパクトの大きかった部分を4つのエントリーに分けて記事にしましたが、みなさまは今回の大会をどう見たでしょうか?

新日本プロレスの進化や勢いの凄さを感じるのと同時に、このままじゃダメなんじゃないか?という問題提起も浮かんできたような大会でした。

もちろん大会は楽しかった。けど、これからどうなっちゃうんだろう?という不安も残った。

いろんな感情が生まれたという意味では、とてもドラマティックな体験をさせてくれましたね。

 

それはそれでいいのか。

 

というわけで、大会が終わって3日しか経ってないのに、すでに動きはじめた次回シリーズ。

そしてあの記者会見についても語らねばいけないでしょう。

つーわけで今回はこのへんで。

 

 

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