【10.8両国大会その①】チェンジ・ザ・ワールド【KING OF PRO-WRESTLING】

   

 

10.8両国大会『KING OF PRO-WRESTLING』のメインイベント。

 

IWGPヘビー級王座3WAY戦
ケニー・オメガ VS Cody VS 飯伏幸太

 

 

「自分たちでプロレスの歴史を作りたい。今までとは違う歴史。それは今のためではなく、プロレスの未来のため。だから、できるだけ3人が友達、パートナーとして素晴らしい試合を見せたいと思います」

 

調印式にて、ケニーは今回の3WAYマッチに関してそんなコメントを残しています。

 

俺は今回のメインイベントのカード決定時のブログで「3WAYという試合形式よりも、ケニー VS 飯伏 VS Codyという仲間同士でタイトルを争うところが解せない」と書きました。

 

しかし、記者会見でのケニーのコメントを聞いて一瞬で考えを改めました。

なるほど。この「今のためではなく、プロレスの未来のため」という言葉がすべてなんだなと。

 

ケニーには、俺たちファンが不満がることなんか百も承知なわけです。

その場その場を一喜一憂するだけの俺たちファンとは違い、ケニーにはすでに未来が見えている。

 

チェンジ・ザ・ワールド。

 

ケニーが掲げる新日本プロレスの新しき世界、そのとっかかりとしての3WAYでのタイトルマッチを確実に成功させるために必要なピース、それが飯伏とCodyさんだった。

飯伏と育てたゴールデン☆ラヴァーズとしての信頼感、Codyさんの並外れたテクニックとバランス感。

俺のような頭の固いファンの心を動かす試合が、この3人ならばきっとできるはず。

 

奇しくも、ケニーの思想とは対立関係にある内藤哲也が言った言葉「一歩踏み出す勇気」を、ケニーもまた実践していたんですね。

 

新日本プロレスは、変わらないことも大事だけど、変わる勇気も必要。

 

変わって欲しくない気持ちもある。でも、変わることでもっと良くなるかもしれない。

そんな葛藤の中で、ファンも選手も恐る恐る「一歩」踏み出していく。

この日のタイトルマッチは、まさにそんな歴史的な一戦だった気がします。

 

 

 

ラヴァーズ終焉へのカウントダウン

 

ケニー・オメガと飯伏幸太の関係性は、もはやタッグパートナーとか親友とかの枠を超えた、なんというか、まあ「ラヴァーズ」と自ら名乗っているくらいなのでもう「お察しします」としか言いようがないというか。

 

べ・・・べつにBL視点で見ているってわけじゃないからねッ!

 

とにかく凄い深い関係なわけです。もちろん精神的に。

俺たちファンもそんな2人の結束力というか、繋がりの強さというか、もう表現の仕方が難しいんだけど特別な関係性ってのをよくわかっていますよね。

 

今年のG1クライマックスでは2人の直接対決がありましたが、刺激的な戦いだったわりに、やはり何かこう「試合」というよりも「メイクラブ」的な雰囲気をぬぐえない内容でした(※意味不明なことを書いているのは自覚しています)

 

結局、2人の関係の深さゆえに、その対決に邪念(下世話な)が入り込まざるを得ないケニーと飯伏。

 

今回の試合中も、ケニーが純粋な飯伏を欺いて攻撃し3カウントを奪おうとして、ショックを隠せない飯伏、思わず謝るケニーという、もはや痴話ゲンカを見せられているようなシーンが何度もありました。

 

お前ら、タイトルマッチでもその関係性出してくるのかよと。

 

共通の友人の結婚式に行ったはいいけど、祝いの席でいきなりケンカしだすカップルさながらの「いや、ここで?」みたいな場違い感。

 

彼の浮気を確信した彼女がブチ切れたかのように発狂してマウントパンチを繰り出す飯伏、「ゴメン! 出来心だったんだよ! マジで、つーかそんなに怒ることねーだろ!」と逆キレするケニー。

 

Codyさんがうまく立ち振舞うことでかろうじて「試合」として機能していましたが、これがもし2人きりの対決だったら観客全員「一体何を見せられているんだ?状態になったかもしれません。

 

で、結果的にケニーはドサクサ紛れに飯伏を仕留めるというフィニッシュで防衛しましたが、試合を通して感じたのはやはり「2人の友情はこのままつづくのだろうか?」という、ゴールデン☆ラヴァーズとしての関係性崩壊への懸念。

 

 

 

見てください。

この引退を示唆するかのような飯伏のツイートを。

 

意味がわからないでしょう。

 

つまり、飯伏は常人の理解を超えた思考能力を持っているので、俺たちが「ゴル☆ラヴァ大丈夫かな?」なんて心配してもしょうがないのかも。

 

しかし、イブたんが多少なりとも思い詰めているのは確かなようなので、イブたんを誰よりも理解しているケニーの対応次第で、ゴル☆ラヴァの今後に暗雲がかかる可能性も十分ある。

この試合はそのきっかけのひとつになり得るのではないでしょうか。

 

 



そいつの名はCody

 

「3WAY」とは何ぞや?

「男」とは何ぞや?

返答せいッ!

 

“3人が同時に戦って、誰か1人をフォールすれば勝利となる試合形式です”

 

などと真面目に返答されても困るというか、それ、「3WAY」については答えているけど肝心の「男」とは何ぞや? について答えられていないよ。

 

この質問に対してのお手本とも言える返答はコレ。

 

「3WAY」とはCody! 「男」とはCody!

 

このたびのIWGPヘビー級王座選手権、ケニーVS飯伏の流れだったところをムリヤリ割り込んできて「3WAY」を提案したのはCodyさん。

そして、地位と名誉と強さに加え、金と美女と愛犬をこれ見よがしに庶民に見せつけ、自らの存在を誇示しまくるCodyさんのその姿はまさに「男の中の男」

 

つまり、Everything すべてはCodyさんなのです。

 

ケニーVS飯伏というラヴァーズ対決に、いきなり割って入るなんて芸当ができるのは、おそらく世界でCodyさんただ一人でしょう。

Codyさんの存在なくして、IWGPヘビー級選手権として4年半ぶりとなるこの3WAYマッチが実現することはなかったのです。

 

ありがとうCodyさん! ありがとう3WAY!

 

しいて不満を言わせてもらうと、ブランディさん連れてこんかい。

 

 

 

ぼくの名はCody

 

ゴールデン☆ラヴァーズという絶対的なチーム、ケニー&飯伏のアメージングな共鳴&世界観の中に入っても、独自の存在感を漂わせるCodyさんの凄さ。

 

今回の3WAYマッチでもっとも株を上げたのはやっぱりCodyさんなのです。

 

ド派手でデンジャラスなケニーと飯伏の攻防に、狡猾でしたたかなCodyさんのテクニック&ビートが華を添える興奮。

事あるごとに痴話ゲンカを繰り返すゴル☆ラヴァの2人に、3WAY戦であることを思い出させるためにイスやら机などを使って試合を組み立てる巧みさ。

 

Codyさんがいて良かった。

 

もはやCodyさんは、海外戦略を見据えた新日本プロレスにとって、なくてはならない存在になりつつあります。

誰よりも華があり、誰よりも場の空気を読み、誰よりも冷静。つーか真面目。

 

調印式でのコメント

Cody「私たちは今度の1月4日、最後にリングインしたいと思って明日は闘う。これは大変に光栄なことだし、友だち同士……、(飯伏を見やって)イブシともたぶん友だち同士かな?(笑)。明日はそういった友好関係を忘れて試合に挑む」
引用元:新日本プロレスHP

 

それに対して飯伏の回答もいい。

 

「ケニーに関しては親友だし、最高の仲間だし。Codyに関しては(と言ってCodyの肩に手を置く)。友だちなんで」

 

 

 

このときのCodyさんの笑顔は、どう考えても「2018年スマイル大賞」の最優秀賞受賞にふさわしいではありませんか(もちろんそんな賞があればの話)

 

さらに試合後のコメントでも飯伏を気遣う優しさライセンスを発揮。

 

Cody「今回は特に友だちと試合をしたことでまだまだほろ苦い気持ちでいっぱいだけれども、今はこのような新しいファミリーっていうものが出来上がったと思っているので凄くエキサイティングだ。(飯伏に対して)おまえ今日良かったぞ。ケニーは東京ドームに行くことになった。メインイベントだ。即ちあのリングに最後に足を踏み入れる男なんだ。俺たちはそれを全力でサポートして2019年を始めたいと思う」
引用元:新日本プロレスHPより抜粋

 

「ほろ苦い気持ちでいっぱい」なんだって。

 

ああ、「ほろ苦い」なんて感情表現がすっと出てくるCodyさんの繊細さ凄えな。

 

 

 

そして1.4へと戦いはつづく

 

ケニーによる試合後のマイクパフォーマンスの締めを遮ってエースが登場しました。

 

棚橋「ケニー君、俺は怒ってるよ。みんな拍手してたけど、ここは新日本だから。俺が敢えて言ってやるよ。ケニー、お前、賞味期限切れだ。東京ドームで決着つけようぜ」

 

「賞味期限切れ」とはこれまた過激なディスり。

 

一体どの口が言っているんだ? などと棚橋さん大好きな俺でも思ってしまうわけですが、これが棚橋さんだからこそ言えるセリフでもあるんですよね。

 

「ここは新日本だから」

 

そのとおり。いまの棚橋さんは新日本の象徴そのもの、そしてケニーは「チェンジ・ザ・ワールド」の象徴。

棚橋さんの戦いは、ケニーを否定しなければ始まらないわけです。

 

新日本プロレスにおいてイデオロギー対決という図式は数多くありましたが、今回の棚橋VSケニーこそが本当の意味でのイデオロギー対決である気がします。

歴史VS未来とも言えるこの戦いは、どちらも進化に必要不可欠な要素であるゆえに熾烈を極めるはず。

 

ケニーは正しい、でも棚橋さんも正しい。

 

決着は、新日本プロレスの最高の舞台で、そう1.4東京ドームのメインイベントで決すると。

ふむ。

残り2カ月、棚橋さんがケガをしないで万全な状態で年を越せるように祈りましょう(そこがいちばん不安)

 

 



まとめ

 

いろいろなことが起こりすぎてひとつのエントリーではまったくまとめられない今回の両国大会。

マジでブロガー泣かせというか「次のシリーズまで時間あるからネタに困んないようにしてやんよ」というアリガタ迷惑な新日本プロレスさんのサービスなのかもしれんが。

とにかくそういうわけなので、両国大会に関する感想記事は何本かのエントリーに分けます。

それではまた次の記事で。

ではでは。

 

両国大会の感想その②はこちら

【10.8両国大会その②】外道の世界【KING OF PRO-WRESTLING】

 

 

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