【9.17別府大会その①】聖帝タイチのNEVER十字陵、ここに堂々完成【DESTRUCTION】

      2018/09/20

 

“世界一性格が小ズルい男”タイチ

 

恒例となっていた「タイチは帰れ!」コールが、いつのまにか「レッツゴータイチ!」というチャントに変わり、ヒールとして嫌われつづけてきた過去が嘘のように、いまタイチは大きな声援を浴びてタイトルマッチのリングに立っています。

 

プロレスファンの多くが、タイチの王座戴冠を望み、夢を託す。

 

なぜ、これほどまでにタイチが推される状況に変化したのか?

 

もしかしたら、みんな、タイチに感情移入しているのかも。

 

真っすぐ正直に生きている人もいると思いますが、人間なんてほとんどが「小ズルい人生」を送っているじゃないですか。

俺なんかウソつきだし卑怯だし、たとえばお母さんの財布から500円抜き取ったりとか、そういったまさに小ズルいスケールの悪事なんかをたくさんしているわけですよ。

 

タイチが嫌われていたのは、やはりそんな小ズルい小市民たちの同族嫌悪だったのかもしれない。

 

しかしタイチのヘビー級転向にともなって、その性格の小ズルさの裏に隠されていたプロレスの巧さや類まれなるユーモアセンスに魅せられていくプロレスファンのみなさん。

 

レッツゴータイチ!

 

お前は、小ズルく生きている俺たちにとってのヒーローだ。

 

タイチは帰るな。

 

お前の居場所は、俺たちが注目するこのリングなんだから。

 

9.17 DESTRUCTION in BEPPU

NEVER無差別級王座戦
後藤洋央紀 VS タイチ

 

魂が震えたこの戦いの感想を、退かず、媚びず、省みずに書きます(いや省みるのはいいだろ別に)

 



聖帝タイチ、その深き愛ゆえに

 

鈴木軍として、世界一性格の小ズルい男として、自らの持ち味を全開にして挑んだタイトルマッチ。

タイチは決してブレることなく、あくまでも自らのスタイルで王座を奪いにくるわけで、そんなこと百も承知でしたが、やはり「汚い奴だ」としか言いようがない。

鈴木軍は金丸、デスペ、飯塚の介入があり、あべみほを効果的に利用し、レフェリーを巧みに欺いて勝利を掴もうとします。

 

愛ゆえに人は悲しむ、愛ゆえに人は苦しむ。

ならば、愛などいらぬ! とばかりに繰り出す悪行の数々。

 

きたねえ。

でも、タイチらしい。

 

しかし、それだけじゃないのがヘビー級タイチの凄いところ。

重く鋭いキック、危険なバックドロップ、そして最終兵器ブラック・メフィスト。

それまでの小ズルい行為をすべて忘れさせてしまうほどの、痛烈かつ説得力抜群な大技の数々。

タイチのルーツでもある、師匠川田利明のプロレスを彷彿とさせる迫力満点の攻撃を畳みかけ、ついに後藤から奪った3カウント。

 

愛などいらぬ?

 

聖帝タイチ、お前は本当は、誰よりも愛情深い男なんじゃないの?

 

どう考えても、お前は師匠の川田利明への愛を忘れずにいるじゃねえかよ。

 

タイチが暴虐の限りを尽くして創り上げている聖帝十字陵は、実は「お師さん」こと川田利明の墓標であり(死んでない)、愛深きゆえに誰よりも哀しみを知る男タイチにとっての「己の愛を捨ててでも手に入れるべき力」の象徴だったのかもしれません。

 

ここでいうタイチの聖帝十字陵とは、もちろんNEVER無差別級王座というタイトルのこと。

 

もしかしたらあのNEVERベルトには、「お師さん」川田の即身仏の一部が密かに隠されていたのかもしれない(だから死んでないって)

 

 

 

タイチのNEVERにあるのは、制圧前進あるのみ!

 

ベルトの価値はチャンピオンによって決まるものです。

絶対的な強さを見せつけ、防衛を繰り返して価値を上げる方法もありますが、「どんな挑戦者を迎えるのか?」「どんな王者の姿を見せるのか?」など、チャンピオンの行動や言動を通して新たな価値を創り上げていく方法もあります。

 

チャンピオン後藤の防衛ロードは、決してワクワクするようなものではありませんでした。

もちろんこれは俺の個人的な意見で、「王者後藤は十分刺激的だった」という人もいるかもしれませんが、少なくとも大部分のプロレスファンにとってはそんな印象だと思います。

やはりタイチが絡んできたあたりから、やっと盛り上がり出した。

リングだけでなく、バックステージやSNS上でも王座奪取をアピールし、G1落選というマイナスな部分さえも因縁を盛り上げる武器として利用するコメント力の巧みさ。

タイチの発信力によって、NEVER無差別級ベルトは輝きを取り戻し、普段はノンキなツイートしかしない後藤さえも舌戦に引き込み、関係ないタグチジャパンにも被弾させる圧巻の口撃力。

 

タイチ「それで…!? 誰か来たの!? 普通来るんじゃない!? こういうことになったらよ。こんなことされて。え!? こんなことされて(※と言いながらベルトを激しく踏みにじる)。『次は俺だ』って。ない!? 普通」
引用元:新日本プロレス公式HP

 

ベルト取った瞬間にこの愚行&コメント。

同様のことを内藤哲也も行っていましたが、G1落選したタイチがやることでその破壊力は数倍に膨れ上がっております。

 

そう、タイチはG1に落選しているんです。

 

「G1落選」がこれほどまでに殺傷能力の高い鋭利な武器に変わるとは。

世紀の大誤審を証明することになったタイチのNEVERベルト戴冠って、マジで痛快すぎませんか?

そして、ここから始まるそんな聖帝タイチの王座防衛ロードがどんなものになるのか、もはや期待しかない。

以前、タイチはNEVERベルトを戴冠した際の防衛についてこんなことを言っていました。

 

タイチ「無差別なんだろ? 俺がおもしろくしてやるよ。ひとりスーパージュニア開幕だよ。小せえ弱えジュニアを片っ端から相手してやるよ」

 

本来であればジュニア選手でも挑戦可能である無差別級ベルトですが、いつの間にか石井さんや柴田、後藤といった無骨なレスラーが泥臭く戦うベルトみたいな空気になってしまっていたこのタイトル。

タイチはNEVERを、設立当初の本来あるべき姿に戻してくれるかもしれない。

ジュニア選手たちやヤングライオンにもチャンスが広がるという意味で、その独特な価値を創り上げる可能性が十分ありますよ。

 

 

 

あべみほ、お前が王者みたいになっとるぞ

 

タイチにとって王座奪取は「会社への復讐」の意味合いが強いわけで、G1落選という屈辱&世紀の大誤審をトップに認めさせるという大前提がありました。

 

よって、ベルトを足蹴にすることでそれがアピールとなるので、ベルトを手に取って喜ぶなんてことはしない。

それは、我々ファンにとってもちょっとストレスというか、せっかくベルト取ったのに手に取ってガッツポーズもできないのはなんか淋しいなあなんて思いますよね。

 

そんな俺たちのモヤモヤを、ディーヴァあべみほ嬢がしっかりとサポート&フォローしてくださいました。

なんとベルトを持って、タイチの身代わりに大喜びしててマジで超かわいい。

あべみほ嬢は、長年タイチに連れ添ってきた戦友みたいなものですから、喜びも本物だろうし、感慨深さもあるんだろうなあ。

 

かわいいなあ、あべみほ。

 

ちなみに俺は、運気が上がるというウワサを耳にして以来、あべみほ嬢の画像をスマホの待ち受けにしておりますが、これが本当にガチで効果があるのでずっと続けている次第です。

 

みなさんもぜひ(怪しい勧誘)

 



まとめ

 

タイチの戴冠でNEVER戦線がどう変わるのか?

今まで全く注目度のなかったこのタイトルが、間違いなくいまもっとも面白いタイトルになろうとしています。

そういう意味で、タイチの偉業に祝福の拍手を贈りたい。

 

おめでとうタイチ!

 

おめでとうあべみほたん!

 

タグチジャパン入り、おめでとう殿!

 

というわけで、DESTRUCTION in BEPPU、いわくつきのメインイベントなど他の試合についてはまた次回。

 

ではでは。

 

 

 - DESTRUCTIONシリーズ, 公式戦の感想 ,