【9.15広島大会】ストーン・ピットブルは砕けない【DESTRUCTION】

      2018/09/17

広島&別府&神戸の3エリアでそれぞれビッグマッチが行われるDESTRUCTIONシリーズ、最初の大一番は9.15『DESTRUCTION in HIROSHIMA』です。

 

この日の注目カードはもちろん、ケニー・オメガ VS 石井智宏のIWGPヘビー級王座戦。

 

「ストーン・ピットブル」兼「名勝負製造機」の異名を持つ石井さんが、2年ぶりに立つIWGPヘビー級タイトルマッチという大舞台です。

G1クライマックスでは、IWGP王者ケニー・オメガに勝利しただけでなく、NEVER王座の後藤洋央紀、US王座の変な外国人と、参戦していた現役王者をすべて撃破した石井さんは、間違いなくいまもっとも強い日本人選手

誰もが認める実力とプロレスの巧さを持ち、観客を魅了する戦いをこなすという意味ではケニー・オメガとまったく引けをとらない石井さんが、IWGP王座を戴冠するには申し分ないタイミング。

 

俺は信じていました。

 

石井さんがIWGPヘビー級ベルトを巻く姿を。

 

例年のパターンでは、このシリーズでIWGP王者がベルトを獲られることはほぼ考えられない状況ではありますが、石井さんにはそのジンクスすらもブチ壊すほどの勢いがある。

 

ストーン・ピットブルは砕けない。

 

そんな夢と希望に満ちたプロレスファンの熱狂が、会場を揺らしまくった広島大会の激闘についての感想です。

 

 

この決戦に万雷の拍手を送れ

 

ケニーと石井、過去の試合はすべて記憶に残る激闘。

そんなのは当然です。
なぜならこの戦いは「ベストバウトマシーンVS名勝負製造機」なんだから。

G1クライマックス8.4大阪大会で、連勝中だったケニーに土をつけ、その全勝優勝の野望を阻止した石井さん。

ケニーにとっては雪辱戦ですが、石井さんにとってはIWGP王座初戴冠がかかったチャンス。

そして我々、石井さんファンにとっての夢が叶うかもしれない今世紀最大級に期待の一戦。

 

え? お前はいつから石井さんのファンになったのかって?

 

いや、プロレスファンってのは、イコール「石井さんファン」ってことでしょうが!

 

「プロレス」と「石井さん」は同義語なんだから、俺も君も、オカダファンも内藤ファンもケニーファンも、プロレス好きなら例外なくみんな「石井さんファン」

 

 

異論は認める。

 

 

というわけで、このケニー対石井さんの試合は、どう考えても試合前から名勝負になることが決定しているタイトルマッチなわけです。

 

あらかじめ激闘になることがわかっている試合。

 

名勝負になることがわかっている試合。

 

で、フタを開けたら本当に激闘&名勝負になっているという凄さ。

期待に応えるというよりも、期待や想像を軽く超えてくるところが、この2人がベストバウトマシーン&名勝負製造機と呼ばれている所以です。

 

始終バチバチのしばき合いが行われ、飛び出すエグい大技と場外のハードコア展開、ケニーのペースかと思いきや気合いで巻き返す石井さん、持前のスピードを生かして迎撃するケニー。すべてを受けて、耐えたうえでさらなる反撃を試みる石井さん。

お互いのスタイルが完全に噛み合った一進一退の根性プロレスは、観る人を熱く興奮させます。

 

ケニーも凄い、石井さんも凄い。

 

でも、勝つのはぜったい石井さんであって欲しい。

 

そんな祈りも虚しく、30分を超える激闘の末に、石井さんは「片翼の天使」の前に沈んでしまいました。

 

いや、石井さんは頑張りましたよ。ケニーを追い詰めたはずだし、ベルトまでほんの数ミリのところまで手を伸ばしていたと思います。

 

しかし、「よく頑張った」って言葉じゃあ俺なんかは満足しないし、当の石井さんだって納得していない。

 

石井さんは、IWGPヘビー級ベルトを巻いてしかるべき存在なんです。

だから俺はあえて言いたい。

 

「ストーン・ピットブルは砕けていない」と。

 

これは、はじまりに過ぎないのだと。

 

 



石井さんに必要なモノは何だ?

 

残念ながら初戴冠が夢と消えた石井さん。

しかし、石井さんにはケニーに負けているところなんかひとつもありません。

プロレスにおけるパフォーマンス能力も、運動能力やスタミナも、強者としてのオーラも、コメント力さえも石井さんは兼ね備えています。

 

石井「スカしてんのか、あの野郎。ケニー、100%のケニー・オメガ、しっかり保っとけよ。そして広島、テメェのヒザか、俺のラリアットか。テメエの片翼(の天使)か、俺の垂直か。どっちが最強か、勝負だ」
引用元:新日本プロレス公式HP 9.5愛知大会バックステージにて

 

普段は寡黙な印象ですが、いざというタイミングでこんな熱いコメントを繰り出してくる石井さんは、間違いなく頭が切れる。

 

ケニー「イシイよ、お前は新日本プロレスに長くいるが、新日本メンバーの中では一線を画した存在だと思っている。俺たちのようにカッコよくもないし、スピードもない。そして身体も鍛え上げているとは言えないけれども、キミの試合に向けている100%の情熱、いつもクォリティ高い気持ちでいることは認めている」
引用元:新日本プロレス公式HP 9.7後楽園ホール大会バックステージにて

 

こんなこと言われておりますが、石井さんはカッコ良さでも新日本プロレスでトップクラスじゃないかなと思いますよ。

 

一見ただのハゲ坊主(いや「ハゲ」と「坊主」は同じ意味)ですが、よく見ると石井さんのおめめはパッチリ二重だし、瞳もキレイ

 

ケニーや飯伏のような甘いマスクではありませんが、石井さんは別ベクトルでしっかりカッコイイわけです。

以上を踏まえると、石井さんにトップに立つ上で足りないものなど皆無

王者になる資格が十分あるじゃんと。

 

じゃあ、なぜ勝てなかったのか?

 

 

 

石井さんの不安要素は「孤独」なのか?

 

石井さんの所属ユニット「CHAOS(ケイオス)」に、この日のセミファイナルで異変が起きました。

 

棚橋弘至とオカダ・カズチカによる権利書マッチの前哨戦である6人タッグマッチで、ユニット内の意思疎通の無さが浮き彫りになったのです。

 

自分勝手にエゴを貫き通すジェイ・ホワイトの手の付けられなさに加え、棚橋からラブコールを受けているヨシハシさえもオカダに対して反発

 

この現実を改めて突き付けられたプロレスファンが思ったこと。

 

「CHAOSってバラバラじゃん」

 

そう。そもそもCHAOSはバラバラなところがあえて魅力なユニットだったはずなんですが、いつの間にかそのバラバラ感がファンにとっても選手にとってもストレスに変わってきたのかもしれません

 

その証拠に、ファンは棚橋の「ヨシハシ勧誘」に食いつき、傍若無人なジェイくんの行為に興奮し、そして後藤の王座陥落に期待を寄せている。

 

つまり、誰もが“CHAOSの崩壊”を見たがっているのではないか?

 

石井さんのことに話を戻すと、この日のタイトルマッチで石井さんのセコンドにつく者は皆無。

ケニーには飯伏という絶対のサポートがいて、内藤にはロスインゴがいて、オカダには(かつて)外道がいて、鈴木にも部下の援護がある。G1決勝戦では棚橋さんに柴田という最強のセコンドが付きましたよね。

 

じゃあ石井さんには誰がいる?

 

唯一、タッグパートナーである矢野通とも、ビジネスライクな関係にしか見えないし。

 

誰ともつるまないアウトロー感が石井さんの魅力でもありますが、もしかしたらチャンピオンを目指すうえで「孤独さ」がネックになっているのかもと思わずにいられません。

 

一体このあとCHAOSはどうなってしまうのか?

石井さんの今後を占う意味でも、ユニットが進む展開もまた非常に気になる所であります。

 



ケニーの締めのマイク、意味不明説

 

見事王座を防衛したケニーですが、締めのマイクがまったく意味わからなかった

 

【ケニーのマイクの内容抜粋】

 

俺がベストなのは飯伏のおかげ(わかる)

 

大阪城ホール終わってから言った。いつでもどこでもいいですよと(何が?)

 

飯伏「ケニー、俺らの約束を果たそう」(何の約束?)

 

そうか、約束があった。どこに行っても、どこの国に行くとしてもゴールデン☆ラヴァーズが同じ気持ちで同じ心で闘っていきたい(だから、なんの話してるの?)

 

どんなベルトよりもゴールデン☆ラヴァーズ一番大切にしている(ベルト大事にしろ)

 

グッバイ! and グッナイ! Bang!(あ、勝手に締めたぞこいつ)

 

もはや日本語が上手いことが災いして逆に意味がわからないというジレンマに陥っておりますが、つまり飯伏と再戦するってことなんでしょうか?

 

よくわかんねーや。まあいいか。

 

 

 

まとめ

 

しかし、3連続で行われるビッグマッチの、その初回にいきなりIWGP王座戦がラインナップされてしまっているところに感じる違和感はなんでしょうか。

ちなみに昨年(2017年)のDESTRUCTIONでは、1日目の福島でNEVER王座戦、2日目の広島でインターコンチ&ジュニア王座、3日目の神戸でUS王座というラインナップでタイトルマッチが組まれておりました。

なんとIWGP王座戦が行われたのは10月の両国国技館でのビッグマッチ。

なぜ、今年は9月のシリーズで、しかも3戦ある中のしょっぱなに最高位のタイトルマッチを組んだのか?

そのへんが不気味。

 

※9/17追記
コメントで、昨年のDESTRUCTIONではIWGPヘビー級王座戦は行われていないとのご指摘をいただきましたので一部書き直しました。失礼いたしました。

 

というわけで、広島大会が順当&平穏だっただけに、次の別府&神戸でなにかが起こるに違いない!

なんて波乱への期待を胸に、この感想文を終わりたいと思います。

その他の試合の感想については、また次回!

ではでは。

 

 

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