【7.19後楽園ホール】荒武者の絶対に負けられない戦い! いや、負けとるやないか!【G1 CLIMAX 28】

   

熾烈を極める『G1 CLIMAX 28』ですが、まだたったの4日目です。

しかもこの日は、3人の王者がエントリーされたBブロックの2回戦で、早くもチャンピオン同士の対戦カードが実現。

IWGPヘビー級王者 VS NEVER無差別級王者

あっさりとこんな凄いカードが組まれてしまうG1クライマックスのヤバみ、これぞ真夏の一大イベントたるゆえんであります。

というわけで、実家から送られてきた、自ら摘んできたイチゴで手作りした母の自慢のジャムと北海道クリームチーズをクラッカーに乗っけたやつをほおばりながら観戦した、7.19後楽園ホール大会の感想をどうぞ。うまかった。

 

 

 

ケニー・オメガ VS 後藤洋央紀

荒武者の大和魂、外国人を討ち取れず!

 

日本人選手というのは、やはり『楽な試合をしてるんじゃないか』と思う。というのも、我々外国人選手のように長い移動もなければ、一回ベルトを獲られたところでまたすぐにチャンスが巡ってくる。そういう闘い方をしている選手とマイケル・エルガンを比べてれば、それはまったく頭の中でマインドが違うと思う。必ずしっかりと整えてきたマイケル・エルガンが勝つことは当然のことだと思う。
引用元:新日本プロレス公式HP

 

6.9大阪城ホール大会で、後藤さんのベルトをエルガンが奪取したことに関してのケニーのコメントです。

エルガンを称えているのと同時に、日本人選手(つーか間接的に荒武者)をディスっている。

 

日本人選手、意識低いんじゃね?

 

これに対し、敏感に反応し不快感を表に出したのは内藤哲也でしたが、荒武者だって心中穏やかではなかったはず。

その後のリベンジマッチでは、壮絶な大技の仕掛け合いの末、エルガンからベルトを獲り返したし、アメリカ大会ではジェフ・コブの挑戦を退けました。

 

日本人ナメんなよ。

 

この直接対決では、普段は温厚な荒武者が(温厚なのに荒武者?)、パイプ椅子をぶん投げたり、場外戦まで挑んで、ケニーに日本人レスラーの強さを思い知らせようと奮闘していました。

 

ケニー「別に悪い意味で言うつもりはないが、皆さんしっかりと自分自身をアピールして、より強くなるべきです。なぜならば、アナタたちは外国人選手にはまだ力が及びません。みんなで頑張ってほしい」

 

完全に上目線な屈辱的なコメントですよ。

荒武者がさらに荒ぶるのに十分な理由がありますよね。

 

絶対に負けられない戦いがここにある。

 

いや、どんな勝負でも基本的にすべて「絶対に負けられない戦い」だろーが。

などと、サッカー日本代表の国際試合前のこの宣伝コピーを見るたびにツッコミを入れていた人は俺だけじゃないはず。

そんなニワカサッカーファンの俺でも、今日の荒武者が絶対に負けちゃいけない状況であったことはよくわかります。

しかし、結果は残酷なものでして、荒武者は無残にも敗北してしまいました。

荒武者がその強さを見せれば、ケニーはまたその一段階上の強さを見せる。

動き、技の多彩さ、対応力、そしてスタミナに至るまで、すべてケニーが荒武者より勝っていたという印象の試合でした。

IWGP王者ケニーは、過去の決勝の相手2人を退けて2勝。

この勢いを止めるのは一体誰なんでしょうか? もしかしてタマちゃ・・・

 



内藤哲也 VS 石井智宏

しばき合って会話する二人の世界

 

因縁の対決というか、正反対のレスラー同士の戦いゆえに、この2人の試合はいつも熱く、面白い。

饒舌と寡黙、柔軟と頑固、長髪と坊主(見た目)。

決してわかり合えない2人が、唯一対等にコミュニケーションできるのがこのリング上なのです。

 

おはよー元気?

 

あ、おはよ。元気だお

 

まさに挨拶代わりの顔面への足蹴をしながら、存分に語り合う内藤と石井さん。

2人の世界となったリング上での会話は、プロレスという名の言語で行われる雄弁な技の掛け合い。

そこに第三者の存在など邪魔でしか無く、勝ち名乗りを受ける際に「俺と石井の邪魔をするな」とばかりに海野レフリーの顔をかきむしる内藤さんの姿がとても印象的でした。

 

 

 

飯伏幸太 VS ジュース・ロビンソン

飯伏の無垢がジュースの軽薄さを浄化する

 

俺がジュースのことが嫌いな理由は以下の5点になります。

1、ナックルパートを多用する(反則)

2、ナックルパートが無きゃ勝てない(反則)

3、ナックルパートをするのに罪悪感がない(反則)

4、ナックルパートして何が悪いの?という態度(性格悪い)

5、ナックルパートするくせにベビー面(ずうずうしい)

6、ダサい(致命的)

 

要するに「ナックルパートしてんじゃねーよ。あとダサい」ということでして、とにかくトップを目指すベビーフェイスが毎回のように反則でフィニッシュするのどうなん?

こいつが鈴木軍ならナックルしまくって全然結構なんですが、“みんなのアイドル”然としてヘラヘラやっているところがマジでイラつく。

 

で、そんな“世界一性格の悪い男”ジュースが、なぜか飯伏戦ではナックルを封印していました。

おそらく、純粋にプロレスを楽しんでいる、無垢な少年プロレスラーの飯伏幸太くんを目の当たりにしたことで、さすがの軽薄男も改心せざるを得なかったのかなと。

 

俺たちも日常でよくあるじゃないですか。
無垢な子どもに見つめられたら、自分の心の薄汚れっぷりを意識してしまい思わず目をそらして恥じてしまうみたいなこと(え? ない?)

 

きっと、それと同じで、シンプルで無駄のない飯伏のパフォーマンスを見たジュースは、つい自身の情けない姿を省みてしまったと。

 

以下はジュースの心の声です。

(あんなピカピカ光るグラサンして、恥ずかしいコスチュームで入場して、あげく奇声を上げて観客アピール。反則であるナックルパートで相手をKOした隙にマヌケな必殺技を決めて掴んだ勝利なんて虚しいだけじゃないか。。。。

これからは心を入れ替えて、ナックルではなく、G1から使いだしたプリンスズスロウンを必殺技への繋ぎにしよう。うん、そうしよう。

イブたん、僕を目覚めさせてくれてありがとう。)

 

試合終了後の飯伏とのハグが、このジュースの中で起きた一連の目覚めを証明しているというところに反論の余地はないでしょう。

 

 

 

矢野通 VS ザック・セイバーJr.

フェアプレーを課せられた大泥棒の苦難

 

反則を試みるとバチが当たる呪いをかけられた矢野さんが直面する、フェアプレー精神と大泥棒精神をめぐるジレンマ。

正統派レスリング技術での戦いを意識しつつ攻撃するも、いつもの手クセは抑えられずに、ついついコーナーマットを外したりしようとしますが、そのたびに相手の反逆を受けてしまう矢野さんが不憫です。

もはや日大レスリング部の名誉のために戦っているような矢野さんですが、そろそろ「フェアプレーなんかしてられるかコノヤロー!」と言っていつもの矢野さんに戻りそうな気もしますが。

とりあえず現時点で、石井さん、ザックさんにそれぞれ丸め込みで敗れるという器用な2連敗を喫しております。

 



SANADA VS タマ・トンガ

小細工が通用しないSANADAの抜群な対応力

 

SANADAの凄さって、その運動能力の高さや俊敏なバネのような動きだけじゃなくて、臨機応変で柔軟な対応力が挙げられますよね。

矢野通戦なんかでも、矢野ワールドに付き合いつつも、冷静に対応して罠を回避するし、相手の土俵でしっかり勝つ。

不器用そうで実は超器用なSANADAの戦い方に、いつも惚れ惚れとしてしまいます。

 

泥仕合でも優雅に勝つ男だなと。

 

で、今回の対戦相手はタマ・トンガ。

今年のG1におけるタマちゃんの戦い方はパターン化しており、相手選手にとっての脅威は仲間連中の介入です。

逆に言うと、タマちゃんの勝利は「介入ありき」という状況になっております。

そんな集中しづらいタマ戦でも、SANADAは実にスマートに敵の罠をかいくぐり、そこで出来うる最善の方法で勝ち点を上げてしまう。

この冷静さと判断力、やっぱSANADAのポテンシャルすげえなと。

 

はよブレイクせんか。

 

 

まとめ

 

というわけで、勝つべき人が順当に勝ったという印象のBブロック2日目。

次回は注目のケニーVSタマもあるので、何かが起こりそうな予感でいっぱいです。

ではでは。

 

 

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