【7.15大田区大会】ケニーVS内藤、プロレスの頂点に立つ者が魅せる最先端の闘い【G1 CLIMAX 28】

   

7.15大田区総合体育館、『G1 CLIMAX 28』2日目はBブロックの初戦。

IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ、NEVER無差別級王者の後藤洋央紀、あともうひとり、なぜかUSベルトを巻いて入場してくるドレッドヘアの酔っ払い外国人

3人のベルト保持者が固まる“魔のブロック”の公式戦が幕を開けました。

 

「BE A SURVIVOR!」

 

このコピーは、もはや「G1を生き残れ!」という意味ではなく、「新日本プロレスを生き抜け!」というメッセージなのかもしれません。

全試合が疑う余地も無くベストバウトでありながら、そのすべての試合を超越するメインイベントの凄まじさ。

これがG1のメインってやつか・・・

誰もがその興奮と戦慄に身もだえした内藤VSケニー戦をはじめとした、この日の公式戦の感想です。

 

 

 

ケニー・オメガ VS 内藤哲也

トップに立つ者同士の、いまもっとも価値ある闘い

 

内藤とケニー、昨年の優勝決定戦のカードがG1一回戦であるという凄さ。

面白い試合になることは誰にだってわかっています。

しかし、俺たちが想像する「面白さ」や「感動」の許容範囲を軽々と越えた、とんでもない試合を魅せてくるのが今の新日本プロレスなのです。

 

妥協なし。出し惜しみなし。正真正銘のベストパフォーマンス。

 

G1でメインイベントを任されるということの、期待の高さと責任の重さを感じずにはいられません。

石井VS矢野、後藤VSサナダ、飯伏VSザック、どの試合も最高に面白かったけど、やはりメインのこの試合がどう考えても、誰の目にもベストワンの試合になるでしょう。

 

誰が見ても問答無用のベストバウトであること。

 

これこそがメインイベントに与えられた役割なのです。

そんなハイレベルな戦いを、堂々とこなせてしまうケニー・オメガと内藤哲也のプロフェッショナルとしての存在価値の高さ。

もはや、勝ち負け関係なく、この偉大な2人の仕事ぶりに大きな拍手を送らねば。

 

ケニーと内藤、プロレスの最先端を走る2人

リング上で対峙し、試合のゴングが鳴る。

このしょっぱなの段階から、すでに観客を魅了していた2人のプロフェッショナル。

おちょくり合い、挑発し合いの序盤の攻防がとにかく面白い。

 

ケニーがおちょくり

 

内藤がバカにする

 

これがトップ同士の戦いであり、プロのパフォーマンスなんです。

緊張感をモノともせずに相手を挑発し、観客を湧かせる圧倒的なサービス精神。

その後、段階を踏みながらボルテージをどんどん上げていく、壮絶な肉弾戦や大技の攻防。

ムチャを仕掛けるケニー、真っ向から受ける内藤。

今の新日本プロレスが誇る、最高峰の選手たちによる最先端の戦いです。

G1クライマックスの、いや新日本プロレスのメインイベントは、こんな試合ができないと立てないほどハイレベルな舞台なんですね。

 

思えば、記憶を遡ると6.9ドミニオン大阪大会の試合後のケニーの発言から、この戦いの前哨戦は始まっていたのかもしれません。

 

ケニー「ナイトー・テツヤという男は、ワールドワイドのスーパースターではない。世界規模のスーパースターとしての思考がない」

さらに

ケニー「日本人選手というのは、やはり『楽な試合をしてるんじゃないか』と思う。というのも、我々外国人選手のように長い移動もなければ、一回ベルトを獲られたところでまたすぐにチャンスが巡ってくるからマインドが違う」

 

名指しで批判されたも同然の内藤は、G1クライマックス前日記者会見で、ケニーのことをこう表現しました。

 

『日本人は楽をしている』という意味不明な発言をしていた選手。

 

新日本プロレスでもっともサービス精神旺盛で、もっともお客様を盛り上げ、もっとも高いパフォーマンスを魅せる内藤が、ケニーの発言にイラっとしないわけがない。

それは内藤のファンも同様の気持ちだったと思います。

ケニーの日本人批判が、後のG1クライマックスの盛り上がりに大きく繋がるなど、このとき誰が予想したでしょうか。

奇しくも内藤と同じく、このブロックにはケニーの『日本人は楽をしている』発言に該当するレスラーがもう一人います。

 

NEVER無差別級王座をエルガンから取り返した後藤洋央紀

 

まだまだ長引きますよ、この因縁は。

 



飯伏幸太 VS ザック・セイバーJr.

イブたんの底力がレスリングマスターを粉砕

 

試合前のTAKAみちのくさんのマイク、いまだ健在。

やはりこの煽りスピーチを聞くと、NJCの興奮がよみがえりますよね。

「優勝するのはダレですかー!?」

これを言われて反応しないプロレスファンなどいないわけです。

無視できずについ推しの選手の名を叫んでしまう。

 

ここで間違っても「ザックー!」などと叫んではいけません。

それはTAKAさんの本意ではなく、正解は対戦相手の名前を叫ぶことです。

 

しかしザックの試合は本当に面白いですよね。

サブミッションアリ地獄は、もはやエンターテインメントで、さらにその地獄をどう逃れるか? というイブたんの攻略っぷりもまたエンタメ。

プロレス研究に余念のないイブたんならではの大逆転劇で、見事ザックを撃破。

今世紀最高に痛快な決着シーンは見事でした。

 

 

 

石井智宏 VS 矢野通

頑張れ! フェアプレー日大!

 

今年のNJCにおいて、俺は矢野さん不要説を唱えました。

それはやはり、矢野さんの試合スタイルが許せる状況と許せない状況でふり幅が大きいからであります。

ハマればとんでもなく面白いけど、スベるときは思いっきりスベる矢野ワールド。

昨年のG1でのエルガン戦などは、もう下層ユーチューバーの「やってみた動画」並みにスベりまくってたし。

というわけで、今年の矢野さんもいつもの「星(勝ち点)調整役」みたいな存在なんでしょどうせ、なんて試合を観るまではそう思っていました。

 

前日記者会見では

「“フェアプレイ日大”の精神でアマチュアレスリングの技術を駆使してこの『G1 CLIMAX』を戦い抜きます! マジメに! マジメにです!」

 

毎回、ウケを狙い過ぎている矢野さんのコメントですが、やはり日大反則事件の社会的な影響を配慮してかDVDの宣伝も控えめ。

 

矢野さんがマジメに? hahaha、そんなわけないだろw

 

初戦は、タッグチーム対決であり初対決でもある石井智宏との歴史的な一戦。

そこで、矢野さんはいつもと違う、“ちゃんとプロレスをする”というサプライズを見せてくれます。

普通にプロレスして観客のどよめきが起こるって、その時点で矢野さんはもう唯一無二のエンターティナーなわけですね。

それに対して、金的からのラ・マヒストラルという、夢か幻みたいな勝ち方をしてしまう石井さんもまた生粋のエンターティナーだったのでした。

 

 

 

ジュース・ロビンソン VS タマ・トンガ

ロビンソン、ナックル無ければ、デクノボウ

 

いきなりのジュース川柳が飛び出すほど、この人はナックルではじまりナックルで終わるという、ただの反則男なんですね。

キャッチコピーを今すぐに「ナックル星人」に変えて欲しいわ。

 

ギブスの左手でのナックルパートは反則のはずですが、介入してきたタンガ・ロアにいつもの反則ナックルパート。

対戦相手のタマじゃないからOKなんだって。

 

解説「あ、そうか、こっちにはいいんだ!」

 

 

いや「あ、そうか!」じゃねーよ。

 

 

いつもフツーに対戦相手にナックルしてるし、先日のタイトルマッチでも容赦なくギブスでやってたし、なに今さら「こっちにはいい」とかルール無視してません的な流れになってんだよw

タマも反乱起こしているわりに、パートナー介入させるという何のひねりもない壊し方しかできねーし。

これ、シリーズ中ずっとヤル気なんでしょうか?

 

 

 

後藤洋央紀 VS SANADA

SANADAよ、お前はいつブレイクするんだ

 

荒武者が強い!

エルガンとのタイトルマッチといい、今年の後藤さんは例年以上にパワフルで存在感があります。

対するSANADAは、毎年のようにブレイクしそうでまったくしない。

「今年のSANADAはひと味違う!」などと、毎回のように言われていますが、結局同じ。

「あのSANADAが笑った!」いや、最近よく笑ってるぞ?

 

SANADAの試合は面白いし、動きも迫力あるし、スカルエンドを巡る攻防もエキサイティングなんですが、やはり感情表現がそこにともなっていないのが問題なのかもしれません。

後藤の荒々しさは、派手な感情表現によるところが大きいので、やっぱ観客としてはそこに寄り添えるというか、応援したくなるんですよね。

クールなだけではこれ以上の進化は望めないかもしれない。

やはりSANADAに足りないのは、外部に表現できる「熱さ」なのかな。今後に期待。

 



まとめ

 

ケニーと内藤の圧倒的な試合を観て、タマちゃんの反乱の絶望的な分の悪さを改めて感じた次第。

そしてSANADAがブレイクするのか? も今年のG1における大きな注目ポイントですね。

今年ブレイクしなかったら、ちょっと危機感が出てくると思います。

てなわけで、次は札幌に舞台を移してのAブロック公式戦。

現地で観戦するでー!

 

 

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