棚橋弘至主演作『パパはわるものチャンピオン』は、鈴木みのる30周年イベント「大海賊祭」の映画化だった!

      2018/08/16

新日本プロレスの45周年記念で製作された、棚橋弘至選手の主演映画『パパはわるものチャンピオン』

 

ストーリーは単純明快。

かつては人気レスラーだったが、ケガや世代交代の波に押され、悪役レスラー・ゴキブリマスクとして戦うパパ・孝志(棚橋さん)。嫌われ者のゴキブリマスクが父親だと知りショックを受ける息子(寺田心くん)だが、懸命に戦うパパの姿に、次第に憧れを抱くようになる―。

 

これは公式に出ているこの作品のストーリー文の抜粋で、これを読む限りベタすぎるほどベタだし、まあそこそこ泣ける普通のファミリー映画なんだろう。

なんてことを誰もが思うはずだし、俺だってそう思っていました。

 

実際に観るまでは。。。

 

フタを開けたらあんた、とんでもない映画で悶絶&感動。

とりあえず映画公開前ということで、作品の内容ではなく俺の個人的な感想文をここに記します。

とはいえ、普通の映画ファンが書くような単純な感想ではなく、プロレスファン視点(しかも超独特な)で見たひねった感想文になっておりますので、鑑賞前に余計な雑念を入れたくない人は読まないほうがいいかも。

 

ちなみに正統派な映画レビューはこちらに書きました!
圧巻のプロレスシーンに注目! 息子に見せる父の生き様『パパはわるものチャンピオン』が超泣ける!

 



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プロレス映画というジャンルの最先端

(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

 

『パパはわるものチャンピオン』には、新日本プロレス所属の現役プロレスラーが数多く起用されており、プロレスファンにとってはそこが魅力以外のなにものでもありません。

主演の棚橋弘至をはじめ、オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義のほか、主要キャスト欄に名前が出てこないけど、俺たちにとっては見慣れたレスラーがわんさか顔を出すので、ファンはもう序盤からニヤニヤが止まらない。

ヤングライオンがウロウロして見切れてたりするのを楽しめるのはプロレスファンだからこその特権ですが、あからさまに反応していると周囲の一般客にウザがられるので注意(笑)

しかしながら、俺なんかはプロレスファンであるのと同時に映画ファンでもあります。

よって、キャストを見ていちばん最初に思ったのは、プロレスを題材にしているとはいえ、本格映画であり感動作でもある本作に、演技が本職ではないプロレスラーを大量に起用するのってどうなの? という疑問です。

いくら芸達者なプロレスラーでも、本物の俳優には演技力で遠く及ばないし、たとえばアニメーションの配役で、プロの声優ではなく有名タレントを起用しただけで目くじらを立てるような人も多いし。

どうしてこんなにプロレスラーを?
単にプロレスファンをニヤニヤさせるため?

 

いや、違いました。

 

映画を観て、なぜこの作品に現役プロレスラーが出演しなければいけないのか? が明確にわかりました。

 

 

ガチのプロレスやってるやん!

 

この作品は、感動のファミリードラマを展開させつつ、ドサクサまぎれに本物のプロレスを見せてしまう映画なのです。

 

映画を観に行ったつもりが、もっとすげーものを観た!

 

観客が思わずそう感じてしまう体験型の映画ですよ。

それを実現するためには、本物の、現役トップのレスラーたちが必要だったわけです。

プロレス映画は世の中に数多くあり、本物のプロレスラーが出ている作品もありますが、ここまで“試合”をしっかりと魅せる映画は今までなかった気がします。

 

 

 

で、ここからが本題なのですが。

みなさん、先ほどの「体験型」というワードに既視感はないでしょうか?

 

 

引用元:新日本プロレス公式HP

 

『パパはわるものチャンピオン』は、映画を観ているのにいつの間にかプロレスを魅せてしまう映画です。

そして、鈴木みのるデビュー30周年記念イベント「大海賊祭」も、お笑いやライブを目当てにイベントに来た人に、いつの間にかプロレスを魅せてしまうイベントでしたよね。

どちらもプロレスに興味のない人に、“体験”として無理なくプロレスの魅力を伝える役割を担っていたのでした。

 

鈴木みのる「この日、初めてプロレスを見る人はきっとたくさんいると思う。どんなプロレスを見ても感じるものはあると思うけど、だったら世界最高峰のモノを見せたい」

 

「大海賊祭」でのオカダ戦を発表したときの鈴木のコメントです。

新日本プロレスは、まさしくこれをメジャー映画として大胆に創り上げた。

こんな映画、いままでありました?

 

いや、無いです。

 

ベタなストーリーに騙されていてはいけません。

この映画は正真正銘、プロレス映画の最先端であり、歴史を変える革命だと思います!

 

 

主役はレスラーではなく子供たちだ!

 

さんざん現役プロレスラーが出るとか、プロレスが凄いとか言っておりますが、すみません。

この作品における主役は子供たちであると声を大にして言いたいです。

父親が嫌われヒールの「ゴキブリマスク」であることを知った寺田心くんは、ショックのあまり「パパなんて大嫌いだ!」なんて言ってしまうわけですが、ここで棚橋さんは自分のヒールとしての生き様をあえて息子に見せます。

というか、いくらヒールのキャラクター名とはいえ「ゴキブリマスク」ってネーミングはひどすぎます。

俺なんかはそこにいちばん反応してしまったわけで、もしかしたら息子くんは、パパが「悪役」だから友達に言えないんじゃなくて、単純に「ゴキブリマスク」っていう名前がひどすぎて言えないだけのような気も。

これが「キング・オブ・ダークネス イービル」って名前だったら、どんなに悪党役のパパでも自慢・・・いやいやいや。そんなわけねーか。

パパが「キング・オブ・ダークネス イービル」でも、それはそれで友達に言えないや(違う意味で恥ずかしくて)

 

とにかく、息子くんはパパの衝撃のお仕事に混乱するわ、クラスの友達には言えないわ、好きな女の子には嘘つくわでとんでもなく追い詰められてしまいます。

で、ここで「プロレス」の持つ大きな力が発動する。

ベビーフェイスもヒールもすべてひっくるめて「プロレス」であり、悪だろうが善だろうが仕事をしているパパはどんなパパでも誇りであるべきなんです。

息子くんはパパのプロレスを間近で見て、多くのプロレスファンたちと交流して、大人への階段を上がっていく。

その成長の過程が丁寧に描かれているのが、息子くんがクラスメイトの友達と一緒にプロレス観戦をしているシーン。

 

 

その戦いに一喜一憂して、大きな声援をおくり、全力で憧れの選手を応援する子供たちの姿こそが、この映画のもっとも心に響くシーンです。

 

ヒールの戦いを間近に見て大人への階段を上がる子供たち・・・。

あれ、この流れもつい最近観たような既視感が。

 

 

またまた引用元:新日本プロレス公式HP

 

 

鈴木みのる「俺が場外でオカダにやられているときに、フェンス越しに、涙目でみのるー!って叫んでいる子どもが見えたんだ。楽しんでくれているなと思ったね」

 

なんという偶然。

いや、これは必然なんでしょうか?

計算された新日本プロレスの戦略なんでしょうか?

 

すべてが「大海賊祭」に繋がってしまいます!
(俺が無理にこじつけているだけというツッコミは却下)

 



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まとめ

 

新日本プロレスが満を持して手掛けた最高の感動作『パパはわるものチャンピオン』。

圧巻のプロレスシーン、胸を打つ親子のドラマ、そして何より子供たちの無邪気なプロレスへの憧れが描かれた完成度の高い傑作でした。

傷だらけで戦い続ける棚橋さんの姿は、SKE48の松井珠理奈さんにもぜひ観て欲しい。

なぜなら、珠理奈さんもまた「思いがけなくプロレスに触れてその世界に魅了されたファン」の一人だからです。

 

プロレスには、誰かを救うチカラがあります。

 

この作品を観て、また俺はプロレスの素晴らしさに気付かされたのでした。

プロレスファンのみなさん、ぜひ、観に行くときはプロレスに興味のない方を誘ってみてください。

きっと、新たなファンが生まれるきっかけになると思いますよ。

 

 

9.21(金)全国ロードショー。

観て、泣け。

 

 

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