【7.7サンフランシスコ大会】タマちゃん、憎しみの悪魔と化す! バレットクラブに訪れる新たな試練

      2018/07/10

7.7に開催された新日本プロレスのアメリカ大会『G1 SPECIAL in サンフランシスコ』

海外でも絶大な人気を誇る我らが新日本プロレスの“いまもっともアツい闘い”がラインナップされた超ビッグマッチです。

注目のタイトルマッチが揃った豪華なカードへの期待はもちろん、メインイベントであるケニー・オメガとCodyさんの一騎打ちで、ついにバレットクラブの長かった内部抗争が終結する! という大団円への願いもありました。

王者となったケニーによる凱旋イベントとも呼べる特別な大会だし。

アメリカでの人気が異常に高いバレットクラブが主役になるにはおあつらえ向きの舞台で、感動と興奮のエンディングが見られるのではないか?

そんな純粋かつ天真爛漫なプロレスファンたちに、脳天から冷たい水をぶっかける残酷な展開。

 

神よ、あんた一体バレットクラブになんの恨みがあるんだ?!

 

 

 

ケニーとCody、ハードな戦いの末に完全決着

 

2018年の始まりと共にユニット内部での抗争が勃発した「バレットクラブ」。

きっかけは、リーダーであるケニー・オメガとリーダーになりたいCodyさんとの覇権争い。

しかし、その争いはそれぞれのメンバーたちの考え方や野望にも火をつけ、さらにケニーの元カレである飯伏幸太という存在をも巻き込んで、いつしか大規模な内戦に発展してしまいました。

今年3月のアメリカ大会では対抗戦さながらのユニット内対決が組まれ、その後もあらゆるビッグマッチで火に油を注ぐカードを連発してきた新日本プロレス。

そんな終わりの見えない抗争が、ついに終結の気配を見せた6月ドミニオン大阪大会。

そう。ケニー・オメガのIWGPヘビー級王座戴冠です。

最高のベルトを手にしたケニーは、文字通り新日本プロレス最強であり、新日本プロレスの顔でもあるわけで、もはやCodyさんが対抗できるような存在ではなくなってしまった。

ケニーがIWGPを戴冠した時点で、もうこの内紛は終結しているも同然なんです。

よってこの日のメインイベント「ケニー・オメガ VS Cody」は、バレットクラブ抗争の戦いというよりは、2人のけじめとしての決着戦ということになります。

長かった抗争の終焉であり、その決着を最高峰のベルトを賭けて行うというところにドラマがある。

このシチュエーションだけで、俺なんかはとにかく感動してしまいます。

案の定、バカかと思うくらいにハードな試合になりましたが、ケニーの破天荒な戦い方とCodyさんのテクニックに裏打ちされた巧妙な動きと、お互いの良さがしっかりと出た素晴らしい試合でした。

前にも書きましたが、ケニーもCodyさんも純粋にトップを目指している実力派のレスラーです。

エゲツない攻撃もお互いに仕掛けましたが、それは「生き残る」ために必要だったこと。

俺はケニーの強さやプロ意識を尊重するし、Codyさんのプライドの高さや上昇志向にも深く共感できました。

戦争に巻き込まれていた多くのレスラーたち、ヤングバックス、ハングマン・ペイジ、チェーズ・オーエンズ、それぞれが本気で仲間を想いやり、その結果敵対することになってしまったけど、真っすぐに「バレットクラブ」の未来を守るために行動していたように見えたし。

だからこそ、この戦いの最後は誰もが納得する、バレットクラブの結束力とメンバーたちの絆を確かめることができるような結末を見せて欲しかった。

 

 



ケニーとCody、全米が泣いた感動の和解

 

試合結果はケニーの王座防衛。

でも、負けたCodyさんを誰も責めたりなんかしません。

この試合、俺が見る限り、いつものCodyさんへのブーイングはほとんどなかった気がします。

観客は全員わかっていたんでしょうね。

これは抗争や因縁なんかじゃなくて、2人のレスラーが純粋に強さを競う正統派のタイトルマッチだってことが。

印象的だったのが、試合中にCodyさんが一瞬チャンピオンベルトを凶器にしてケニーをぶん殴ろうとしますが、躊躇してやめたシーンです。

ここに、Codyさんのプライドと試合への真摯な姿勢が見て取れてグッときました。

 

 

TLCマッチの様相を見せた壮絶な戦いでしたが、ケニーの容赦ない攻撃とそれを必死で耐えつつも力尽きたCodyさんの姿に、2人への大きなリスペクトを抱かずにはいられない素晴らしいタイトルマッチでした。

そして、闘いの末についに和解したケニーとCodyさん。

一時は大きなブーイングを浴び、あまりのトップ思考ぶりに孤立しかかったCodyさんですが、結果的にケニーとの友情は戻り、仲間たちとも理解し合い、その絆はより強固なものとなって復活したなら万事オーケー。

 

ありがとうケニー、ありがとうCody、そして、ありがとうバレットクラブ・・・・

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

憎しみをエサに育ったタマの中の悪魔

 

ケニーとCodyとのリーダー争いからはじまり、混乱と破壊を生み出した大きな内紛でしたが、とりあえずここで大団円。

というシナリオだとひと安心した俺の予想をあっさりと裏切る、タマ・トンガのド派手な謀反。

魔王サタンが「真の悪魔になるべき存在」として見出したオメガ・ケンタウリ六鎗客のごとく、ケニーの退場際に現れたタマ・トンガ、タンガ・ロア、キング・ハクの3人。

おもむろにケニーを襲撃し、さらにヤングバックスや止めに入ったハングマン、チェーズ、スカル、裕二郎らをも返り討ち。あげく後から入って来た満身創痍のCodyすらもKOするという暴挙に出ます。

 

 

タマ襲来後のリング、サノスに全滅させられたアベンジャーズみたいになってるw

 

 

タマ・トンガのケニーへの憎しみがついに爆発した瞬間です。

実は以前から、タマちゃんのフラストレーションの溜まりっぷりはファンの間でもまことしやかに囁かれていました。

コメントやその行動が不満たらたらだったし、突き抜けたくても突き抜けられない焦燥感なんかも微妙に伝わって来ていたし。

 

いつかはタマちゃん爆発すんじゃね?

 

なんて実は誰もが思っていた。

しかし、タマちゃんはこれまで意味深な言動はしても、何ひとつ行動に起こさなかったじゃないですか。

ケニーとCodyさんが抗争をはじめて、他のメンバーがわーわーやっているときも、我関せずという態度で傍観をキメこんでいたし。

 

結局、タマちゃんは中途半端な意思表示しかできない腑抜けである。

 

なんてことを俺は思っていたし、ハッキリ言って期待もしていなかった。

ヨシハシ同様にG1不要論も提案しておりました。※個人の意見です

そんな万年口だけ男のタマちゃんがついに行動を起こした。しかもこのタイミングで。

これは何を意味するのか?

ノンキなブロックだと思っていた今年のG1クライマックスのBブロックが、死ぬほど盛り上がるってことですよ!

 



タマちゃんの真価が問われる状況になったよ

 

暴れまくったタマちゃん率いるキング・ハク・ファミリー。

いや、この謀反に、狸オヤジみたいなキング・ハクが一枚噛んでいるのだろうか?

そのへんはよくわかりませんが、家族総出でバレットクラブに嵐を巻き起こしているのは間違いないわけです。

とはいえタマ・トンガなんぞにバレットクラブを引っ張っていく魅力もなければカリスマ性もありません。

そのへんはタマちゃんファンに大変申し訳ないのですが、一般的な判断として申し上げておりますのでご了承いただきたい。

タマ・トンガ&タンガ・ロアは、日本でも海外でも微妙な人気のレスラーです。

実際に、大会でのケニー襲撃シーンも、最初のほうはブーイングなどもあり湧いておりましたが、観客もすぐに飽きて静まりかえっていたような気がします。

救援に来た仲間やCodyの態度のおかげで最後は盛り上がりを取り戻しましたが、タマちゃん3人への期待はあまり見受けられなかったところが切ない。

つまり、タマちゃんはこれにより崖っぷちに立ったということになります。

もちろん逆にチャンスでもあるわけですが、今までのタマちゃんでは超えられない壁の前に来ております。

ここでタマちゃんがブレイクスルーできるか? が今後の大きな注目ポイントではないでしょうか。

 

 

まとめ

 

幸せいっぱいで終わるかと思ったアメリカ大会は波乱で幕を閉じました。

一致団結したと思った瞬間にまた砕け散ったバレットクラブの絆。

しかし、敵はオリジナルメンバーとはいえ、どちらかというとバレットクラブVSキング・ハク・ファミリーといった様相となっております。

バッドラック・ファレやボーンソルジャーの動向も気になる。

すぐにG1クライマックスが始まるので、大きな動きは見せないかもしれませんが、バレットクラブに真の平和が訪れるのはまだまだ先になりそうです。

というわけで、アメリカ大会のメインイベントに特化した記事はこのへんで。

その他のカードの感想に関しては別エントリーにて。

こちら後編です。
【7.7サンフランシスコ大会】安定のホーリーシット祭り! どこまで驚かせてくれるんだ新日本プロレス!

 

ではでは。

 

 

 

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