【髙橋ヒロム優勝】みんな! 見たか? これがッ! 俺たちのッ! スーパージュニアだッ!【BEST OF THE SUPER Jr.25】

   

6・4後楽園ホール、全14大会に及ぶ過酷なリーグ戦『BEST OF THE SUPER Jr.25』(以下BOSJ)の優勝決定戦が行われました。

世界最高峰のジュニア戦士たちが集まり、タイト極まりないスケジュールでツアーを回り、すべての公式戦で死闘を繰り返す。

目指すはただひとつ、新日本ジュニアの頂点のみ。

誰もが口にするのはこの言葉。

 

「優勝しなきゃ意味がない」

 

2位じゃダメなんですか?

などと、事業仕分けさながらの発言をしてる奴なんかひとりもいません。

 

優勝しなきゃダメなんです!

 

そして、今年、ついに、ついに、ひとりの純粋無垢なジュニア戦士の夢が叶いました。

 

髙橋ヒロム選手、BOSJ初優勝おめでとう!

 

 

 

圧巻のフィナーレ、空前絶後の優勝決定戦

 

優勝決定戦
×石森太二 VS 髙橋ヒロム〇

 

熱く、激しい試合続きだったBOSJ25を締めくくる最後の戦い。

Aブロックを勝ち抜いたボンソル石森の強さは、パワーと攻撃の正確性&技の発想力。

Bブロック1位のヒロムの強さは、柔軟さと破天荒な動き、そして純粋な「戦いへの欲求」です。

髙橋ヒロムは間違いなく、このシリーズを誰よりも楽しんでいました。

勝つことへの欲求も大きかっただろうけど、そもそも「戦うこと」への歓びに満ち溢れていた。

最後まで勝ち抜いた要因はそこにあったと俺には思えました。

 

 

驚愕! ヒロムの攻略本には自身の優勝が予知されていた!

 

 

試合の感想① 必殺技を巡る攻防

今シリーズを通して、ヒロムはフィニッシュの定番である「TIME BOMB」ではなく、三角締めの「D」で勝利を奪うことにこだわっているように見えました。

シリーズ前の記者会見で、ヒロムが聞かれもしないのに「D」について語っていたのは、ネタでもなんでもなくて、こういった戦い方を示唆していたわけですが、そのときは知るよしもなかったけど。

「D」でのフィニッシュもあり得る、「TIME BOMB」へのムーブも見逃せない、試合の勝敗を決める道が2通りあるのは単純に勝つ確率の高さに繋がります。

それに対して、ボンソル石森にもフィニッシャーである「ブラッディクロス」とYOHをタップアウトさせた締め技「Yes Lock」の2種類があるんです。

つまりフィニッシュになり得る技が両者併せて4つも存在するという状況が、この試合にとんでもない緊張感を生み出していたわけです。

 

どちらの何の技で決まるのか? が予測できないスリル。

 

実際、石森の「Yes Lock」にヒロムが捕まってかなり長時間攻め続けられたり、終盤でヒロムの「D」が発動したときなどは「レフリーストップ」もあり得るかも? とハラハラしました。

 

 

会場がヒロムファンの悲鳴に包まれた石森のYes Lock

 

 

試合の感想② 同じタイプの能力者

ボンソル石森とヒロムは、初対決でありながらそこにかなりの信頼関係が見て取れました。

特に場外でのムチャな技の仕掛け合いなどは、相手の身体能力やプロレスセンスに絶大な信頼感が無ければ繰り出せないと思うんです。

ヒロムはそのへん思いっきり爆発していたし、ボンソルがそこにしっかりと対応していたのが印象的でした。

 

ああ、この2人は同じタイプのスタンド使いなんだなと。

 

「こんな試合がしたい!」という方向性がお互いに一致している感じ。

試合時間の34分間、一切ダレずに時間も忘れるほど熱中して観戦できたのは、やはり試合運びが噛み合っていたからこそです。

 

 

石森のバックステージコメント

石森「負けたか……。負けたよ。今日のところはあいつが一番だ。でもな、でも、でも、まだまだまだまだ全部出しきれてねえだろ? なあ? 俺とお前はまだまだこんなもんじゃねえぞ。お前が言うさ、苦しくて、つらくて、でもおもしろい。(段々大声で)もっと! もっと! もっと! もっと! 限界を超えた闘いしようじゃねえかよ。ヒロム! これからも楽しもうぜ! It’s reborn!」

引用元:新日本プロレス公式HP

 

 

がはは。いいね!

 

ボンソルさん、あんたカッコイイね!

 

この2人の戦いは始まったばかり。

これからも永遠に、新日本のジュニア戦線で繰り返される神カードのひとつになり得るということですよ。最高じゃん。

 

 



変わらない夢を突き進む男、髙橋ヒロム

 

「俺の夢は、IWGPジュニアを巻き、ジュニアとしてヘビーのベルトを巻き、そして、ゴールデンタイムで試合をすることだ! 俺はあのときのままだ! 何ひとつ、変わっていない!」

 

試合終了後のマイクで、ヒロムがずっと想い続けている大きな夢が語られました。

とんでもない夢です。

ジュニアとヘビーのベルトを巻いて、さらにゴールデンタイムのテレビ中継で試合をする。

 

そんなの無理にきまってんじゃんwwww

 

などと5年前に笑っていた奴も、いまのヒロムを見たら笑うことなんかできないはずです。

 

 

ドンッ!

 

 

同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也も、中学生の頃の夢を叶えるためにここまでやってきた。

そして今年の年明けに、ついに夢を実現しました。

すぐそばに夢を実現させた仲間がいるからこそ、ヒロムは何の疑問も持たずに、まっすぐに自分の夢を追えるし語れるわけですよ。

 

BOSJ優勝は、ヒロムの大きな夢における「たった一歩」でしかない。

ヒロムの奇跡はここから始まるんだ!

そして、今日のこの試合を観たファン全員が、その栄光の第一歩を見届ける証人になりました。

俺たちファンも、ヒロムの夢を一緒に見続ける権利を得たんです。

 

 

ヒロム、新日本ジュニアの新たな象徴へ

 

ジュニアの象徴であった獣神サンダーライガー亡き後(死んでない)、新たな象徴となるべき候補として名乗りを上げた髙橋ヒロム。

優勝後のマイクでもうひとつ気になったセリフがあります。

 

見たか!

みんな、見たか!

これが俺たちのスーパージュニアだ!

 

わかりますか?

 

ヒロムは確かに「俺たちの」と言いました。

 

俺のスーパージュニアだ!」ではなく「俺たちのスーパージュニアだ!」と言ったんです。

 

「俺たち」。つまり、自分だけのことではなく、エントリー選手全員を差してその代表として言っているよねこれ。

参加選手16人の強さと存在価値を、ヒロムは誰よりもわかっている。

 

自分だけが頑張ったわけじゃない。

 

自分だけがジュニアの価値を上げているわけじゃない。

 

俺たちジュニア戦士全員で、高めていった価値なんだと。

 

そんな言葉が自然に出てしまうヒロムの「新日本ジュニアへの愛」に、俺は感動せずにはいられない。

髙橋ヒロムがいる限り、新日本ジュニアはさらに飛躍し続けると確信できる素晴らしいアピールでした。

 

 

そして最後はマヌケに会場を去る

 

ラストにリングに集合したロス・インゴベルナブレス・ハポンのみなさん。

嬉しさのあまり浮かれていたのか、内藤はふざけて優勝トロフィーを壊してしまうというハプニングが。

で、内藤はそのままひとこと謝ってトンズラ。

 

気付いたヒロムが「内藤! どこ行った!」などと激怒してリングをあとにするという、感動もへったくれもないコントを見せてくれました。

 

尊いな、ヒロムと内藤の関係性。。。



まとめ

 

試合後にオスプレイに挑戦表明をしたヒロムですが、やはり名誉あるBOSJが「挑戦者決定戦」であって欲しくないという気持ちもあり、そのへんの葛藤が切なかった。

しかし、ベルト保持者ではないぶん、そこは割り切るしかない。

大阪大会でのタイトルマッチはほぼ確定。

次は、きっと勝つでしょう。

またひとつヒロムの夢が近づく瞬間、早く見たいよね。

 

おわり

 

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