【5・22後楽園ホール】エル・デスペラードがジュニアの頂点に君臨する日【BEST OF THE SUPER Jr.25】

   

『BEST OF THE SUPER Jr.25』(以下BOSJ)5・22後楽園ホール大会のメインイベントを見て、改めて新日本ジュニアの魅力と広がり続ける未知の可能性、そして希望に満ちた未来を感じた人は多いはず。

Bブロック公式戦
髙橋ヒロム VS エル・デスペラード

このシリーズ序盤の超目玉カードであり、ずっと続いてきたヒロム&デスペの因縁の集大成でもある直接対決です。

そこに生まれたのは、息を飲むほどの壮絶な戦いのドラマ。

2人の間には、観ている我々が感じることのできない、もっと深く熱い「想い」があったことでしょう。

そして、この戦いはきっと「はじまり」に過ぎないんだろうなと。

新日本ジュニアの黄金期と呼べるこの時代の、ひとつの事件でしかないんですきっと。

ただこの日、ジュニアの頂点をめぐる最前線にエル・デスペラードが躍り出た、記念すべき日であることは間違いないのです。

 

 

エル・デスペラードのマスクに隠された秘密

 

“ならず者ルチャ・ドール”エル・デスペラード

身長体重不明、正体不明のこの男は、そのマスク自体がひとつの武器になっています。

勝つためには自らマスクを脱いで相手を陥れることもするし、そんな時はしっかりと予備のマスクも用意してたりする。

 

デスペいわく

「BUSHIは同じマスクマンとして下の下なんだよ。マスクの使い方も知らねえからよ。1回(マスクを)剥がされただけでピーピーピーピー言ってる。違うだろ? マスクってのはよ、勝つために使うものなんだよ。オシャレじゃねえんだよ

 

とのことで、カッコつけ男BUSHIへのディスりは秀逸。

そして、今回は髙橋ヒロムがその「マスクの下の素顔」を気にするあまり、戦いに冷静さを失っていた様子でもありました。

これもまた自身の“マスクに隠した秘密”を大きな武器として利用した結果だと言えます。

 

「お前の正体を知っている」

 

ヒロムは確かにそう言いました。

 

 

だから何?

ヒロムがデスペの正体を知ったことで、一体何が起こるの?

この2人は、当初からお互いに意識しあう関係ではありましたが、その理由はどうやら「過去」にあるらしい。

まさかヒロムとデスペは、、、同期なのでは?

というか100%同期ですが。

 

何がヒロムをここまで駆り立てるのか?

 

 

デスペ「オイ、ヒロム。あんなに待ってたのに、『大嫌い』なんてさみしいこと言うなよ」

 

同期で入門した2人が、長い時を経てここに再開し、メインイベントのリングでシングルマッチを戦った。

そう考えるとこのドラマに大きな感動をせずにはいられません。

ヒロムはスターの道を、デスペは正体を隠して暗闇を、それぞれ違う道からトップへと昇りつめたんです。

満員の後楽園ホールは、その大半が髙橋ヒロム応援団。

そんな中、執念で勝ちを奪ったデスペさん。

ヒロムファンは間違いなく意気消沈しているでしょうが、それでもデスペの戦いに賛辞を贈る者も多かったはずです。

 

そう、土壇場で3ポイントシュートを決めた木暮を見た陵南の田岡監督のように。

 

「デスペも新日本でここまで頑張ってきた男なんだ、侮ってはいけなかった」と。

 

×髙橋ヒロム VS エル・デスペラード○

 



そしてジュニアはさらなる群雄割拠へ

 

髙橋ヒロムの凱旋と共にはじまったジュニアの戦国時代。

ヒロム、KUSHIDA、オスプレイ、そしてマーティ・スカルの4強の前に、ついにデスペが名乗りを上げました。

さらに、今年確実にトップに躍り出るであろうボンソル石森を加え、強豪が6人。

まさに群雄割拠のジュニア戦線ですが、強い奴がいればいるほどその戦場のクオリティは爆上がりします。

「ジュニアの格上げ」を実現するのは申し分のない最前線。

 

デスペさんのバックステージコメント

「どうしても欲しいものがある。優勝しただけじゃ手に入らないからな。でも、優勝すれば必ずその道が開けるはずだ。KUSHIDAとヒロムとマーティー・スカルもなんか似たようなことを言っていたな? ええと、ジュニアの誇り? てっぺんに上げる? おお、がんばって上げてくれ。お前たちが押し上げてくれたそのステージの中で俺は一番をもらうよ。俺がそのステージに上がるんじゃない。お前たちが押し上げてくれるんだ。ありがとう。助かるよ。愛してるぞ、お前ら。俺のために働いてくれ」

引用元:新日本プロレス公式HP

 

見てよ、この完璧なコメント!

完璧すぎてため息が出ちゃうほど「尊い」コメントですよ。

 

このヒールとしてのコメントの完成度はナニゴトでしょうか?

長年「鈴木軍」に身を置いて、ボスこと鈴木みのるに心酔してきたことで得た揺るぎないスタイル。

「俺がジュニアの価値を上げてやる」なんてありきたりなセリフではなく、「お前らが上げろ、俺はそれを奪う」というジャイアン的発想こそがヒールの基本。

ここに、ボンソル石森のような一朝一夕に作り出したヒールとの大きな差が出てくるんですね。

 

デスペさんマジすげえ。

 

そして、そんな真の悪党であるデスペさんがトップにいれば、ジュニア戦線がさらに盛り上がること間違いなしです!

 

 

 

SHOのことがますます好きになるBOSJ

 

×クリス・セイビン VS SHO○

 

今回のBOSJで、SHOのことを好きになってきているという人、どれだけいるんでしょうか?

俺なんてそれまでSHOなんか大嫌いだったのに、もうシングルマッチ見てから手のひら返しまくり。

だって、間違いなくタッグよりも魅力的だし、その戦闘スタイルも一貫していて抜群に試合が面白いんだもん。

一回戦のドラリー戦、二回戦のセイビン戦、どちらもその激しさに魅了されるほどの好試合。

パワーに任せた強引な戦いの中で見せる巧みな関節技のキレの良さ。

 

SHO、おまえ、そんなにいいレスラーやったんか!

 

いかにロッポンギ3Kというチームがクソ企画かがわかる。

SHOを活かせるのはお調子者のロッキー・ロメロなんかではない。SHOはストイックでクールなイメージでこそ輝けるのだ。

 

そう、鈴木軍こそがSHOの居場所ではないだろうか?

 

 

 

ドラリー強し、田口もイケてる

 

×田口隆佑 VS ドラゴン・リー○

 

ジュニア選手ってのは本当にシングルマッチでギラギラしているときに初めて魅力を発揮しますよね。

田口監督は、もはやタグチジャパンなんてユニットを捨てて、監督業から足を洗って欲しい。

やはりプレイヤーとしての田口はレスラーとして素晴らしいなと改めて感じました。

同じ本隊対決ではありますが、ドラリー相手に世界観をしっかり創り上げる巧さがあって、彼もまた唯一無二の存在感だなあと。

相変わらずドラリーはクソ強いけど、田口の柔軟さとプロレスセンスの高さに感動を隠せません。

 

ああ田口のこういうとこ、マジで好きだわ

 

 

 

テクニシャン同士のもうひとつの頂上決戦

 

○KUSHIDA VS マーティ・スカル×

 

どちらも負けられない1敗同士の戦いはKUSHIDAに軍配。

しかし、どちらも間違いなくパフォーマンスレベルがトップクラスに高いので、まさに今のジュニアを象徴するような好試合になっておりました。

マーティ・スカルのトリッキーな動きとスピード感、ところどころでアクセントとして入れてくるユーモアがたまらなく好きです。

今回は、ライガーさんにアピールしながら釣り天井を仕掛けるくだりがワクワクするほど楽しかった。

とぼけた顔をして何でもできてしまうこの人、本当に器用で魅力的ですね。

 

マーティさんは2敗してもその格が落ちることはない

 



まとめ

 

ヒロムとデスペの物語は、さらに深く、さらに熱を帯びてくることは間違いなし。

しかも優勝候補のヒロムに勝利した以上、デスペは誰にも負けるわけにはいかなくなるので、今後のデスペの試合も超注目です。

また、公式戦以外のこと(ジェリコのVTRとか)についても言いたいところですが、今回はBOSJなのでそのへん後回しにしていずれ書きますってことで。

ちなみに、5・20静岡大会の後日配信(Aブロック2回戦)はまだ見れておりません。

今後はほとんどの試合が後日配信となるので、更新もいくつかの大会でまとめてということになりそう。

ブログを書くタイミングが合わなくなりそうなので、そのへんご了承いただきますようお願いします!

ではでは。

 

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