【1・27札幌大会】棚橋弘至、極寒の札幌に死す。

   

新日本プロレスの札幌大会『THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~』の一日目。

1・27札幌・北海きたえーる、現地観戦して参りました。

東京ドーム大会を経ての今年初のビッグマッチということで、まさに新たな戦いのはじまりとなるこのシリーズ。

昨年同様に「何かが起こる」ことを大いに期待しつつ会場に足を運んだ俺。

結果はみなさんご存知の通り、凄惨かつショッキングなメインイベントのドス黒い余韻に魂が震えまくるとんでもない大会となりました。

 

 

5000人規模の会場をも飲み込む鈴木みのるの殺気

 

雪の札幌2連戦、一日目のメインイベントはインターコンチネンタルベルトのタイトルマッチ。

昨年はケガばかりだったけど、なんとかICベルトを巻いて防衛しつづけた棚橋弘至

対するは、NEVER無差別級ベルトを落としたばかりの鈴木みのる

昨年は棚橋と鈴木の絡みがほとんど無かったので、カードとしても新鮮だし、この2人の過去の戦いもベストバウト級の試合だったので期待値も高い。

つまり、面白い試合になることは間違いないのです。

棚橋は札幌に特別な想いがあり、しかも最近は札幌で負け続けているので今回は最後を締めたいだろうし、鈴木も昨年の札幌で同様の状況でオカダに負けており、今回も負ければ「鈴木軍」の立ち位置も危ういという状況。

つーことでお互いに「勝たなきゃいけない」という立場であるのは一緒。

そんな中、棚橋はヒザにケガをしています。

ここが今回のいちばんのポイント。

ケガを抱えて鈴木みのると対峙する恐怖、というか無謀さというのはレスラーであれば誰でも知っているだろうし、俺たちプロレスファンだって十分わかる。

弱点を狙うのはプロレスの世界では常套手段ですが、鈴木の狙い方はもう他とはまったく別次元です。

1・5後楽園ホールで鈴木が対戦表明をしたとき、容赦なく棚橋にヒールホールドを極めていましたが、つまり鈴木はただ攻撃するだけではなく完全に破壊しにきます。

しかも圧倒的に精度の高い関節技の技術で追い詰めてくる。

その恐怖たるや、対峙したレスラー本人はたまったものじゃないだろうと。

おまけに、NEVER無差別級ベルトを失った鈴木みのるは、昨年の鈴木みのるよりもさらに迫力と殺気がアップしているところにも注目。

 

不気味すぎる試合前の鈴木みのる

 

鈴木みのるは常に不気味な殺気を身にまとってリングに立っていました。

その異様な殺気は、5000人規模の北海きたえーるの会場内に充満し、観客の誰もがその不気味さを体感していたはず。

俺も現場で観ていて「いつもと違うな」という雰囲気を感じ取っておりました。

なにより、いつもと決定的に違うことがひとつありました。

それは何か?

そう。

 

リングサイドに鈴木軍の部下たちが一人残らずいないんです。

 



鈴木軍がセコンドにいないときの鈴木みのるの怖さ

 

入場時は「風になれ」に乗って鈴木軍の面々と共にいつものように入場してきた鈴木みのる。

しかし、リングに上がると同時に他のメンバーはことごとく消えてしまいます。

いつもならば、タイチが一緒にリングに上がって相手を挑発したり、TAKAみちのくやデスペラードがリングサイドをウロウロしたりしていますが、今回に関してはセコンドにすら誰もつきません。

 

入場時はいつもの鈴木みのると鈴木軍

 

その後、鈴木軍は消滅。鈴木はたったひとりで棚橋の入場を待つ。この異様さ

 

ここでいろいろ想像します。

いま鈴木軍が姿を見せないのは、土壇場で介入するなどの罠を張っているのではないか?

鈴木軍の戦い方を考えると、その可能性は十分高いわけで、鈴木のピンチにリング下に潜んでいたタイチがイスを持って登場するとか、飯塚さんがアイアンフィンガー持ってどこからともなく出てくるとか、そんなの。

で、結論から言うと、この試合に鈴木軍の介入はいっさいありませんでした。

1・4東京ドームの後藤戦やG1クライマックスでのオカダ戦など、リングサイドに鈴木軍連中がいないときの鈴木みのるの強さはハンパない。

なんなら軍団がいないときの鈴木のほうが強いし怖いからほんと意味がわからない。

よくアンチが言うセリフで「鈴木は介入なしでは勝てない」というのがあるんですが、これはものすごく的ハズレな意見ですよね。

で、今回は最初から最後までずっと鈴木はひとりです。

それがとんでもない緊張感に繋がっているわけですが、試合内容もすこぶる鈴木の恐怖を見せつけるような展開になっており、棚橋ファンは試合後にげっそりしていたんじゃないでしょうか。

 

 

戦慄のレフェリーストップ。棚橋、死す。

 

個人的にはレフェリーストップのタイミングが遅すぎるような気がしました。

あまりにもエゲツない鈴木の膝攻めに、棚橋同様に会場中が悲鳴を上げており、終盤なんかレフェリーの海野さんが始終「たのむからギブアップしてくれ」と棚橋に懇願しているというカオスな有様。

最終的に海野レフィリー自身がレフェリングをギブアップするかのようにゴング。

膝十字固めからヒールホールドという地獄のラインナップで、すでに棚橋は動けない状況になっており、「ギブアップはしていない」と言っても試合は明らかに続行不可能。

始終自分のペースで試合を進めた鈴木の圧勝という結果となりました。

 

海野レフェリー、棚橋を説得する

 

試合後の会見にて、鈴木がゴッチ式パイルドライバーを決めたのにも関わらず、フォールに行かずに再びヒザを攻撃した意図について、こんなコメントを言っていました。

2つ目的があった。一つは、アイツの口から「参りました」と言わせること
もう一つは、アイツを徹底的に壊すこと。その2つだ。

 

最初からこれを狙っていたというわけですね。

しかし、相手はケガをしているとはいえ百戦錬磨のエース。

狙ってできることではないです。

これをひとりで堂々とやり遂げた鈴木みのるの凄さ・怖さに戦慄してしまう。

 

 

 

オカダ、無言のSANADAを処刑

 

さて、IC王座戦以外にも面白かった試合はたくさんありましたので、それについても感想を。

まず第6試合の内藤&ヒロム組 VS オスプレイ&ヨシハシのタッグマッチは、荒れるヨシハシを内藤がとことん無視するというコントみたいな展開がとても楽しかったです。

また、第7試合のCHAOS VS ロスインゴの前哨戦。

試合後にオカダはマイクでSANADAを挑発しますが、SANADAはひとこともしゃべらず相変わらずノリが悪い(というかそういうキャラ)

そこにブチ切れたオカダが、SANADAを襲撃してツームストン&コブラクラッチでKO。

レインメーカードルをSANADAの口につめてひとこと言い捨てます。

「一生しゃべんな」

この、オカダのすさまじくハイセンスな挑発に、俺なんかは感動してしまいました。

完全にヒールじゃないかオカダ!

立場逆転してんじゃん。

王者が挑戦者を挑発してタイトルマッチを盛り上げるというこの状況。

しゃべらない奴との対戦を盛り上げなきゃならないのって大変ですな。

 

ひどいことされてしまうSANADAさん

 



相変わらずクソ面白くないNEVER6人タッグ王座戦

 

会場でプロレス観戦していて、眠気に襲われることがたまにあります。

今回のNEVER無差別級6人タッグ選手権試合がまさにそれ。

あまりにも退屈でウトウトしてしまい、気づいたら試合が終わっておりました。

バレットクラブ VS タグチジャパンの何のヒネリもない普通の6人タッグマッチで、いつもの後楽園ホールの第2試合とかでやるやつと何が違うんだと言わんばかりの緊張感の無さ。

タイトルマッチなのにこの退屈さは大問題ではないでしょうか。

なによりもタグチジャパンの寄せ集め感がひどすぎます。

勝つ気がまるでない人選と采配で、もうタグチジャパンの時代も終わったなと感じずにはいられませんね。

NEVER6人タッグは、ロスインゴ(BUSHI&EVIL&SANADA)のようなしっかりと3人で連携できるチームが、しっかりと魅せるプロレスをして欲しいです。

たとえばケニー・オメガ&ヤングバックスとかがやれば絶対に強いし面白いはず。

そろそろこの寄せ集めチームによる人数合わせ的タイトルマッチというイメージを無くさないと、ベルトの価値はどんどん下がってしまうと思いますね。

 

 

まとめ

 

札幌2連戦、衝撃的で刺激的な内容となった1日目。

鈴木に執拗にヒザを攻められた棚橋は、当然のように2日目の試合は欠場となったみたいです。

2日目に来る札幌のファンにはショックかもしれないけど、ここはじっくりと治療してカンペキな状態で復帰してくれることを祈っています。

雪の札幌決戦はまだ始まったばかり。

2日目は一体どんな事件が起きるのか?

超楽しみです。

ではでは。

 

 

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